落語家桂かい枝(55)が13日、大阪市のなんばグランド花月(NGK)で「桂かい枝 芸歴30周年記念独演会」(11月27日、NGK)の開催発表会見に出席した。
94年6月に故5代目桂文枝さんに入門。今年で芸歴30年を迎え、「早かった」と振り返った。落語の経験がないまま弟子入りしたことから、師匠から「人の3倍努力せえ」「はなしかは根を張っていれば、枝は自由に伸ばせ」との教えをもらい、英語落語などで腕を磨いてきた。
同期入門の桂吉弥、桂春蝶らの同世代の存在も大きかった。
「若いころから一番気になる存在だった。吉弥さんの新聞記事とかを貼って『負けないぞ』と刺激になってました」
公演は約860席あるNGKで行われる。普段の独演会とは違うキャパの大きさに「恐怖でしかない」と言いつつ、「いつかはNGKで自分の会を」とあこがれもあっただけに「30年やってきたことができれば」と楽しみもある。
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準備も万端だ。ゲストには「落語の世界に入るきっかけの人」という笑福亭鶴瓶と、現在大ブレーク中の桂二葉、人形浄瑠璃文楽座を呼び「自分の持ってるコネとツテを頼った。集客マシンの2人に頼る」と笑わせた。
演目は笑いあふれる新作落語と、鶴瓶からも勧められた古典の「芝浜」を演じる予定。夫婦の愛情を描く人情話とあって、「私自身も夫婦生活二十数年。いろいろありましたが、そんな思いも込めながらできたら」と意気込んだ。
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