【写真】永瀬正敏が撮影! 水原希子、三浦透子、斉藤由貴のキャラクタービジュアル
本作は、長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』が第14回JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival)最優秀作品賞を受賞するなど、繊細かつ作りこまれた世界観が国内外で高く評価されている甲斐さやか監督の最新作となる日仏合作映画。甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品だ。
国家により、ある“最新技術”を用いて“延命治療”が推進された、そう遠くない現代。一定の階級より上の人間たちが病に侵された時、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供されたら? そして、病の身代わりになってくれたら?
主演の井浦新はプロットが出来上がる前から本作の出演を熱望。「甲斐さやか監督からこの映画の構想を初めて伺った時、身震いしたことを覚えています」と本作への思いを語っている。
井浦と同じく、本作の世界に惚れ込んで参加を即決したのが、水原希子。水原は「徒花は今の時代だからこそ、恐ろしくリアリティがあります」と語っている。さらに三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏と、そうそうたる実力派俳優陣が、本作への出演を熱望し集結した。
編集を担当したのは、『落下の解剖学』で第96回アカデミー賞編集賞にノミネートされたロラン・セネシャルと、『ドライブ・マイ・カー』編集担当の山崎梓。甲斐監督と第一線のスタッフがタッグを組み、美しい化学反応を引き起こす。
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本作公開にあたって甲斐監督は、「『徒花‐ADABANA‐』は、忙しい日々の中で、“私が失ったものは何なのか”という現代人の疑問に共鳴するものと信じています。ぜひ、劇場でご覧いただきたいです」と言葉を寄せている。
映画『徒花‐ADABANA‐』は、10月18日より全国順次公開。
キャスト、監督のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■井浦新
甲斐さやか監督からこの映画の構想を初めて伺った時、身震いしたことを覚えています。
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私にとって甲斐組は至高の表現の遊び場です。皆さん『徒花』の香りに酔いしれて下さい。公開される日が待ち遠しいです。
■水原希子
この度、まほろ役を演じさせて頂き、井浦新さんをはじめとする俳優の皆様とお芝居を通じて、自分の未熟さを痛感しながら、たくさんの宝物を頂いた素晴らしい経験をさせて頂きました。
甲斐さやか監督が描く世界観は唯一無二で、『徒花‐ADABANA‐』は今の時代だからこそ、恐ろしくリアリティがあります。井浦さんのシンジは本当に圧巻です。『徒花‐ADABANA‐』を楽しみにしていてください。
■三浦透子
演出の際に選んでくださる甲斐監督の言葉がとても好きでした。観終わったあと、自分の心臓の音がより強く大きく聴こえたような気がします。今まで意識の外にあったものに、自然と目を向けたくなる、そんな感覚が残ります。必ず映画館で観ていただきたい作品です。
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母という、この切なくも美しきもの
母という、この切なくも恐ろしきもの
愛という業を腕(かいな)に抱きしめ、ひっ抱え、弱さも狡さも鬼の残酷も身体の奥にひっ抱え
ただひたすらに、子のために、ただひたすらに、己の思いを遂げるために。
甲斐さやか監督のディレクターズステイトメントを拝読した時、監督の深き思いに胸打たれました。と共に、その透徹(とうてつ)した眼差しの向こうにある「この映画の完成形」に想いを馳せるというより、私はただ、追憶の物語の中に、母として無垢に存在していようと感じました。
今回、甲斐監督の世界に参加でき、心より光栄に思います。
■永瀬正敏
甲斐さやか監督の独自で深いメッセージとビジョン、明確なビジュアルイメージと人物設計、細部までこだわり抜かれた映像と音…。短い時間でしたが、再びその世界の中に身を置けたこと、幸せでした。そして今回はさらに、演じ手と撮影(写真)二刀流で現場に呼んでいただいたことも感謝しかありません。
■甲斐さやか監督
スピードが早すぎて、自分のことも見失いがちな現代。恐れずに自分と向き合い、どう生きるべきかを改めて考えたい...そのような思いで書いた脚本に、同じ思いを持つ最高の俳優と最高のスタッフが集結してくれました。『徒花‐ADABANA‐』は、忙しい日々の中で、“私が失ったものは何なのか”という現代人の疑問に共鳴するものと信じています。ぜひ、劇場でご覧いただきたいです。