高橋克典、歴代「大岡越前」思い「今まで関わった全ての方の思い背負って」

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2024年06月13日 15:50  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

NHK BS時代劇「大岡越前7」の場面写真。主役の高橋克典

俳優高橋克典(59)が13日、NHK BS時代劇「大岡越前7」(23日開始、日曜午後6時45分)のオンライン取材会に出席した。


主役の江戸南町奉行・大岡忠相を演じる。これまで18年に亡くなった加藤剛さんや北大路欣也(81)、東山紀之(57)ら多くの名俳優たちが演じてきたもの。高橋は加藤さん時代の同作を「子どもの頃、おばあちゃんと見ていました。感激です。家族の温かさが大岡越前の魅力だと思います。今まで関わった全ての方の思いは背負ってやらなければならない。僕だけのものではなく、いろんな人の思いを無駄にしないように誠意をもってやろうと思っていました」と振り返った。


演技の細かな部分について、これまでと「目の演技」の変化について聞かれる場面もあった。


「目は真っすぐ見ること。心の奥を見ることを心がけています。自分は目が小さいので(笑い)、顔全体での表情の芝居はハマらなくて。そういうのではないんだろうなと。まっすぐ見ることを選択してやっていました」と明かした。


撮影は京都・太秦の東映京都撮影所で行った。TBS系「サラリーマン金太郎」やテレビ朝日系「特命係長 只野仁」などの人気ドラマシリーズでワイルドなヒーローを演じてきたが、今回は冷静沈着で人情味あふれる奉行となる。


庶民に寄り添う立場でもある役どころについては「一番大事なのは、みんなの幸せを願うこと。温情があり、温かい裁きをするのが大岡裁きだと思っています」と話した。


全8話の撮影を終え、「自分の中で課題は山積み」と振り返った。続編については「みなさん次第なので、多くの人に楽しんでいただければ」と口に。「代表作になればうれしいですね。まだチャレンジャーのような気持ちがありますし、撮影は楽しく、有意義でした。もしできるのならいつまでも続けたい」と力を込めた。


撮影した京都への思いも語った。「京都は日本の中のハリウッドだと思っています。スタジオワークはすごくて、そこにいる人たちは職人さんで、熱意と技術は死んでいない」といい、影の映し方の技術んどについて説明。


「ロジックが昔から変わっていないので、そういうのは面白い。今は昔の怒号が飛び交っていたようなものがないのが寂しいくらいで。ものづくりの情熱がぶつかり合って本番に向かっていく、無我夢中で向かっていく感じはすごくいいですよね。自分が飛び込んできているんだなという感じがすごくしました」とかみしめるように話していた。

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