【西野七瀬が思わず喜んだ「中村倫也の言葉」】劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「バサラオ」インタビュー

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2024年06月13日 17:04  モデルプレス

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西野七瀬が思わず喜んだ「中村倫也の言葉」 劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「バサラオ」インタビュー(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/06/13】<劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「バサラオ」西野七瀬インタビュー>

西野七瀬(30)が7月から約4ヶ月にわたって挑むのは、自身2度目の劇団☆新感線の舞台。乃木坂46時代に主演した映画「あさひなぐ」(2017年)以来約7年ぶりに中村倫也とも共演する。

「俳優の声になっている」――中村からの言葉に思わず喜びがこみ上げた。

その言葉が聞けたときの状況、さらには舞台への意気込み、映像作品にはない舞台の楽しさや不安などを語ってもらった。

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◆西野七瀬「バサラオ」で自身2度目の劇団☆新感線

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「バサラオ」は、劇団44周年興行かつ主演・生田斗真の生誕39年を記念した“サンキュー公演”。ヒノモトと呼ばれる国で幕府と帝が相争う混乱の時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指す男、そんな男の参謀としてバディとなる謎多き男、そしていきすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語を描く。

出演者は生田と中村のほか、粟根まこと、りょう、古田新太など。西野は2021年「月影花之丞大逆転」以来2度目となる同劇団への参加でアクションにも挑戦する予定。「バサラオ」は7月7日から8月2日まで福岡・博多座、8月12日から9月26日まで東京・明治座、10月5日から17日まで大阪・フェスティバルホールで上演する。

― 2021年のYellow/新感線「月影花之丞大逆転」以来、再び新感線の舞台に出ることになりました。お話を聞いたとき、どんなことを思いましたか。

【西野】嬉しかったです。本当にいいんですか…?みたいな。1回目は初めてということもあり、様子を見るためのような部分もあったと思っていたので、もう一度呼んでいただけて、こんなに嬉しいことはないです。

― どのようなことが印象に残っていますか。

【西野】とにかく楽しかったです。舞台自体が初めてで、その初めてが新感線というとても贅沢な環境で、劇団員の皆さんもなんと言ったらいいんだろうな…本番中もボソボソ喋っていたりするんですよ(笑)。もちろんマイクには乗らないんですけど、耳で聞こえるくらいの声でツッコんだり、変なことがあったらすぐにそれを察知して、誰かがまたボソッと言ったり。その雰囲気もすごく好きだったので、またその空気感を味わえたらいいなと思っています。

― 今作の台本を最初に読まれたときの感想を教えてください。

【西野】まず役名がカタカナなのでそれを覚えるのが大変で、誰が誰かを確認しながら読みました。あと裏切りがたくさんあって、途中でそれもわからなくなりましたね(苦笑い)。演じながら視覚的に見るとわかると思いますが、私は活字が苦手なので。でも展開の速さとセリフの言い回しなどは読んでいて本当に楽しく感じたので、これを生きた人が言ったらより面白いんだろうなと思いました。

― キービジュアルも公開されましたが、古田さん演じるゴノミカドの守護役・戦女のアキノについて、今はどんなイメージを持っていますか。

【西野】正直、今はまだ考え中です。稽古が始まって、いのうえ(ひでのり)さんの演出で、キャラクターが作られていくと思います。

◆西野七瀬、中村倫也からの言葉で成長を実感

― 今回も新しい挑戦がいくつも出てくると思いますが、現段階で不安に感じていることはありますか。

【西野】公演数や出演者数など規模感が前回と違いすぎること。きっと以前と同じやり方だと体力が持たなそうなので、力を入れるところは入れて、抜けるところは抜いて、そんな風にバランスを取りながらやっていきたいなと思っています。

― アクションもありますしね。舞台に向けて体力作りもする予定ですか。

【西野】そうですね、今はたまにベランダで縄跳びをする程度ですが、ジムに行ってみようかなと思っています。矢を放つシーンもあって、演出の中島(かずき)さんは体幹を鍛えておいてください、と仰っていたので、弓を構えた姿勢が綺麗に見えるように頑張りたいと思います。

― 役になりきるためにいつもやってること、意識していることはありますか。

【西野】できているかは置いておいて、理想は自分を消せたらなって。喋り方や歩き方から普段の自分と変えられたらいいなと思っています。

― 舞台とドラマや映画の映像作品、西野さんの中ではどのように違いますか。

【西野】まったく違いますね。舞台はずっと全身を見られているので、全部を意識して演じるというだけでも、感覚がかなり変わってきます。ピンマイクがなくてフットマイク(バウンダリーマイク)だとなおさら。お腹から声を出さないと届けられないので、それも大変ですね。あと1回始まったら終わりまで止まらないライブ感も感じられます。

― ライブ感、緊張と興奮がどちらも入り混じって訪れるんでしょうね。

【西野】そうですね。ハプニングやトラブルも活かすというか。皆さんは経験豊富なので、なにかあったときでも、観客の方には気づかれないようにしたり、逆にミスを笑いに変えたり、そんなところも醍醐味ですよね。私は舞台慣れをしていないので、ドジらないように気をつけたいですが(苦笑い)。

― 本格的な舞台は今回が3度目。西野さんが以前より成長できていることはありますか。

【西野】なんだろう。いのうえさんはセリフの言い方から細かな演出をつけてくださるので、今回は最初の本読みでどういう感じで言えばいいのかわからなくて。それをお隣の粟根まことさんに聞いたら、その通りだからとりあえず大きな声を出せば大丈夫だよ、と言っていただけたので、よし!と思ってそうしていたら、近くに座っていた中村倫也さんから「ちゃんと俳優の声になっているね」と言っていただけて。昔「あさひなぐ」という映画でご一緒して以来で、以前の私を知っている方に、自分では気づけない変化を伝えていただけるのは、すごく嬉しいなと思いました。

(modelpress編集部)
ヘアメイク/中山友恵
スタイリスト/森田晃嘉

◆劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「バサラオ」ストーリー

「俺は好きなように生きる。この“顔”を使って」

幕府と帝が相争う、混乱そして裏切りの時代。島国「ヒノモト」に生きる男が二人。幕府の密偵を足抜けし、逃亡していたカイリ(中村倫也)は、“狂い桜”の下、麗しき顔で女たちを従えたヒュウガ(生田斗真)が催す“バサラ”の宴に出くわす。そこにやってくる幕府の役人たち。ヒュウガに惹かれ家を出た女たちを連れ戻そうとするが、女たちは嬉々として役人に斬りかかり、散っていく。それを平然と眺めるヒュウガ。「俺のために死ぬのは最高の至福。それを邪魔する幕府はつぶせばいい」。その言葉に驚き、惹きつけられたカイリはヒュウガの軍師になることを決意。二人は咲き乱れる“狂い桜”の下で手を結ぶ。

一方、鎌倉では執権・キタタカ(粟根まこと)に、女大名・サキド(りょう)がヒュウガの成敗を申し出ていた。 京都守護への道中、サキドはヒュウガを斬ろうとするが、彼の瞳に魅了されて隙を見せてしまう。そして流刑のゴノミカド(古田新太)の首を取るともちかけられ、京でミカドの首を待つと告げる。流刑の地・沖の島にゴノミカドを訪ねるヒュウガ。ミカドを手中に収めようとした刹那、ゴノミカドの守護役・戦女のアキノ(西野七瀬)がヒュウガに矢を放つ。だが、ゴノミカドもヒュウガの瞳に魅惑され、再び倒幕の御印となることを決意。京の都に向けて進撃を開始する。新たに始まるゴノミカドの政。その陰で蠢くそれぞれの思惑、謀りの連鎖。「バサラの宴は続く。この俺の光がある限り」眩しい光に飲み込まれ、美の輪廻に堕ちた者の群れ。たどり着くのは地獄か、それとも極楽か?“バサラ”の宴が今、幕を開ける――。

◆西野七瀬(にしの・ななせ)プロフィール

1994年5月25日生まれ、大阪府出身。O型。2011年にアイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとしてキャリアをスタート。18年のグループ卒業後は本格的に俳優として活動する。21年に出演した「孤狼の血 LEVEL2」で、第45回日本アカデミー賞「優秀助演女優賞」「新人俳優賞」、22年に出演した「恋は光」で第44回ヨコハマ映画祭「最優秀新人賞」を受賞。近年の主な出演作にドラマ「1122 いいふうふ」(24・Prime Video)、「大奥」(24・フジテレビ)、「ポケットに冒険をつめこんで」(23・テレビ東京)、映画「君の忘れ方」(25年公開予定)、「帰ってきた あぶない刑事」「ある閉ざされた雪の山荘で」(24)、舞台「『みんな我が子』-All My Sons-」(22)などがある。劇団☆新感線には「月影花之丞大逆転」(21)以来2作目の参加となる。

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