『9ボーダー』高橋克実、川口春奈らが娘役「僕からよく生まれたなと(笑)」

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2024年06月13日 21:00  ORICON NEWS

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金曜ドラマ『9ボーダー』の場面カット(C)TBS
 俳優の川口春奈が主演、木南晴夏、畑芽育が共演する、TBS系金曜ドラマ『9ボーダー』(毎週金曜 後10:00)。役者歴35年以上、コミカルな役からシリアスな役まで高い演技力で幅広くこなし、数々の作品に出演してきた高橋克実が演じるのは、銭湯「おおば湯」の店主で、19歳・29歳・39歳と、各年代のラストイヤー=“9ボーダー”を迎えた3姉妹の父でもある大庭五郎だ。

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 物語は、五郎がある日突然置き手紙を残し失踪したことをきっかけに大きく動き出す。一つ屋根の下に集結した姉妹が、各年代特有の悩みにぶつかりつつも、ポジティブに仕事や恋に立ち向かうヒューマンラブストーリー。父親・五郎役の高橋が、若手とのやりとりや、役を通して再認識した銭湯の魅力など、ドラマの舞台裏を語る。

――芝居をする際に、特に大事にしている儀式やルーティンのようなものがあれば教えてください。
特別なルーティンなどはないのですが、撮影前はなるべく深酒をしないということは決めています。例えば舞台の場合は、稽古・本番・旅公演を入れるとだいたい3カ月は酒を飲まないですね。酒を飲むとしゃべりすぎるからか声も出しにくくなるので、けがをしないように注意するのと同じで、ドラマでも、やはり健康・体調管理を一番に考えています。毎日全然飲まないわけではないですが、飲み過ぎないようにすごく気をつけています。

――キャスト勢では若手も多い中で、銭湯を訪ねて来る謎の少年役を演じる齋藤潤さんとも共演されています。現場でやりとりする中で印象深かったことなどがあれば教えてください。
今、高校2年生なんですよね。『キングダム』(映画)を観て、この世界に入ったという話を聞きました。「思い立って飛び込んで、こうしてテレビにすぐ出ているんだから、このまま『キングダム』にも出られるんじゃない?」と伝えました。

――ご自身の16、17歳の時と重なるようなところもありますか?
僕らの頃は、『太陽にほえろ!』という伝説的な刑事ドラマがあって、影響を受けていない人はいないと思うほど、当時の高校生はみんなが観ていました。僕もあの世界に憧れたんですよね。16、17歳の時に何か目標を立てたとか、そこからすぐ直で役者を目指したわけでもなく、ただただ憧れていただけでした。それを考えると、齋藤くんはしっかりしていてすごいなと思います。

――川口春奈さん(次女・七苗)、木南晴夏さん(長女・六月)、畑芽育さん(三女・八海)の“3姉妹”についてはいかがですか?
この前やっと、お母さん役の堀内敬子さんが出てきてくれたのでちょっとホッとしました。あんなきれいな3人が僕からよく生まれたなと、どう考えても多分視聴者の方も納得いかないと思うので(笑)。美しいお母さんを見て、なるほどと納得していただけたと思います。

――今回銭湯の店主を演じられていますが、銭湯にまつわるご自身の思い出はありますか?
実家にいた時は家にお風呂があったので、子どもの頃は銭湯にはあまり行かなかったですね。銭湯は「行ったことないから行ってみたい」と思っていました。それこそTBS日曜劇場の『時間ですよ』で観るくらいでした。銭湯が日常になったのは、東京に出て来てから。町の定食屋に入るのとか銭湯に入るのって、すごくドキドキしました。

――実際に1人で銭湯を体験してみてどうでしたか?
親と関係なく自分でお金を払って1人で風呂に入ること自体がワクワクしましたし、あとは家のお風呂にはシャワーがなくて湯船のお湯で体を洗っていたので、銭湯にあるシャワーがすごく気持ちよかったのを覚えています。今でもパーっとシャワーを浴びていると、ちょっとぜいたくな気持ちになります。あとは住んでいた笹塚に夜1時までやっている銭湯があって、だいたい終電で帰ってきてギリギリで駆け込んでいました。僕が住んでいたアパートからすごく近かったのですが、新宿でお芝居を観た後に飲んで帰ってくると、当時は小劇場の俳優さんたちもいっぱいその銭湯に来ていて、みんな黙々と体を洗うっていう妙な光景でしたね。

――その記憶や体験は今回の演技にも活かされているのでしょうか?
実生活では今回の役どころのように経営をしているわけではないので(笑)。でもやっぱり昔から銭湯をいろいろ調べたりしていたので興味があったんだと思います。例えば友達の家に泊まりに行ったときや、都内でも、それまで行ったことがなかった場所で銭湯を見つけるとすぐに行っていました。お湯が何種類もあるとか、冷蔵庫にある飲み物とか。舞台で地方公演に行くと、みんなで一緒に銭湯に行ってたんですよ。そうやって、いろんな銭湯を見てきたので、今回、雰囲気はすごくよく分かっているつもりです。

――今回、失踪したり戻ってきたりする役柄を演じる中で、共感するようなところはありましたか?
五郎のようにあっちへ行ったりこっちへ行ったりできるっていうのは羨ましいですね。ちょっと憧れてしまいます。

――高橋さんがもしもやむを得ない事情で失踪することになったら、一日どういう動きをしますか?
追い込まれているはずだから、まずはとにかく逃げなきゃ(笑)。でもやっぱり戻るとしたら、きれいにしてからみんなに会いたいと思うんじゃないでしょうか。だからきっとその前に銭湯に行きますね。銭湯ってやっぱりそういうところがありますよね。今だとサウナで「整う」っていうのがありますが、やっぱり「整理をつける」っていう気持ちの面もあると思います。

――そうした銭湯ならではの魅力があると思うのですが、最後に五郎さんなりのメッセージがあればお聞かせください。
観た後に、「あ、今日は家のお風呂じゃなくて銭湯行ってみよう」と思っていただけたらいいなって思いますね。やっぱり家のお風呂より大きいですからね。まだ混んでいない時間帯、開店したばっかりの空いているときがいいんですよ。風呂桶が「ゴーン!」とかいって響くんですよ、人がいないから。ああいう独占する感じがいいですよね。歌とか歌っちゃいたくなるような。
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