プレミアリーグからは104名がEURO2024に参戦…最も多くの選手を輩出したクラブは?

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2024年06月14日 11:04  サッカーキング

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プレミアリーグからEURO2024へ参戦する選手たち [写真]=Getty Images
 欧州王者を決める4年に1度の祭典、EURO2024の開幕が迫っている

 ドイツで行われる今大会は、現地時間14日、開催国のドイツ代表とスコットランド代表のオープニングマッチをもって幕が上がる。大会開幕直前となったなか、プレミアリーグが8日、同リーグからEURO2024に参加する選手のリスト一覧を公開した。

 今回、プレミアリーグが公開したリストは、2024−25シーズンの同リーグに籍を置く20クラブを対象としている。つまり、2023−24シーズンのプレミアリーグで降格の憂き目を見たルートン・タウン、バーンリー、シェフィールド・ユナイテッドの選手たちは対象外で、反対に同シーズンに自動昇格を決めたレスターとイプスウィッチ、昇格プレーオフを勝ち抜いたサウサンプトンの選手たちはカウントされる。

 また、対象となるのは公開時点で2024−25シーズンに該当クラブで出場資格を有する選手たち。具体的には、2023−24シーズンに他クラブ・リーグへの1年間のレンタル移籍に出ていた選手たちは、保有元クラブの選手として数えられている。

 このような前提のもと、プレミアリーグが公開したリストによると、実に104名もの選手がEURO2024に参加することとなる。20クラブ中、EURO2024に出場する選手が所属していないクラブは、2001−2002シーズン以来22年ぶりのプレミアリーグ復帰を果たしたイプスウィッチのみ。残る“昇格組”のレスターとサウサンプトンは、EURO2024出場選手を有するチームだ。

 それでは、今回プレミアリーグが公開したクラブ別のEURO2024出場選手リストを、輩出人数順に見ていこう。

【第1位】マンチェスター・シティ
■人数:14名

ケヴィン・デ・ブライネ(MF/ベルギー代表)
ジェレミー・ドク(FW/ベルギー代表)
ヨシュコ・グヴァルディオール(DF/クロアチア代表)
マテオ・コヴァチッチ(MF/クロアチア代表)
ジョン・ストーンズ(DF/イングランド代表)
カイル・ウォーカー(DF/イングランド代表)
フィル・フォーデン(MF/イングランド代表)
ルベン・ディアス(DF/ポルトガル代表)
ベルナルド・シルヴァ(MF/ポルトガル代表)
ジョアン・カンセロ(DF/ポルトガル代表)※23−24シーズンはバルセロナへ期限付き移籍
マテウス・ヌネス(MF/ポルトガル代表)
ネイサン・アケ(DF/オランダ代表)
ロドリ(MF/スペイン代表)
マヌエル・アカンジ(DF/スイス代表)

 栄えある第1位に輝いたのは、2023−24シーズンのプレミアリーグで前人未到の4連覇を成し遂げたマンチェスター・シティ。実に14名もの選手を送り出している。レンタルに出ていたカンセロも含めて、ポルトガル代表に招集された選手が最も多くて4人。次いで母国・イングランド代表の3名となっている。

【第2位】アーセナル
■人数:11名

レアンドロ・トロサール(FW/ベルギー代表)
アーロン・ラムズデール(GK/イングランド代表)
デクラン・ライス(MF/イングランド代表)
ブカヨ・サカ(FW/イングランド代表)
ウィリアン・サリバ(DF/フランス代表)
カイ・ハフェルツ(MF/ドイツ代表)
ジョルジーニョ(MF/イタリア代表)
ヤクブ・キヴィオル(DF/ポーランド代表)
キーラン・ティアニー(DF/スコットランド代表)※23−24シーズンはレアル・ソシエダへ期限付き移籍
ダビド・ラヤ(GK/スペイン代表)
オレクサンドル・ジンチェンコ(DF/ウクライナ代表)

 マンチェスター・シティの14名には届かなかったものの、リーグ全体で2位となる11名を輩出したのがアーセナル。ラムズデール、ライス、サカとイングランド代表に3名が招集されたが、残る選手は全員が異なる国籍。実に9カ国もの代表選手を輩出しており、その“多彩さ”ではリーグトップに立った。

【第3位】リヴァプール
■人数:10名

ヴィテスラフ・ヤロシュ(GK/チェコ代表)※23−24シーズンはシュトゥルム・グラーツへ期限付き移籍
ジョー・ゴメス(DF/イングランド代表)
トレント・アレクサンダー・アーノルド(DF/イングランド代表)
イブライマ・コナテ(DF/フランス代表)
ドミニク・ソボスライ(MF/ハンガリー代表)
コーディ・ガクポ(FW/オランダ代表)
ライアン・フラーフェンベルフ(MF/オランダ代表)
フィルジル・ファン・ダイク(DF/オランダ代表)
ディオゴ・ジョッタ(FW/ポルトガル代表)
アンドリュー・ロバートソン(DF/スコットランド代表)

 リヴァプールはアーセナルより1名少ない10人を送り出している。ガクポ、フラーフェンベルフ、ファン・ダイクとオランダ代表選手が最多の3名だ。奇しくも、ここまでは2023−24シーズンのプレミアリーグの順位表とまったく同じ順番となっている。

【第4位タイ】チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド
■人数:8名
▼チェルシー

アルマンド・ブロヤ(FW/アルバニア代表)
ロメル・ルカク(FW/ベルギー代表)※23−24シーズンはローマへ期限付き移籍
イアン・マートセン(DF/オランダ代表)※23−24シーズンはドルトムントへ期限付き移籍
コナー・ギャラガー(MF/イングランド代表)
コール・パルマー(MF/イングランド代表)
ジョルジェ・ペトロヴィッチ(GK/セルビア代表)
マルク・ククレジャ(DF/スペイン代表)
ミハイロ・ムドリク(FW/ウクライナ代表)

▼マンチェスター・ユナイテッド

クリスティアン・エリクセン(MF/デンマーク代表)
ラスムス・ホイルンド(FW/デンマーク代表)
コビー・メイヌー(MF/イングランド代表)
ルーク・ショー(DF/イングランド代表)
ディオゴ・ダロト(DF/ポルトガル代表)
ブルーノ・フェルナンデス(MF/ポルトガル代表)
スコット・マクトミネイ(MF/スコットランド代表)
アルタイ・バユンドゥル(GK/トルコ代表)

 8名を送り出したチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドが同数で4位に。当初、チェルシーの人数は7名だったが、11日にマートセンが追加招集。2023−24シーズンはドルトムントへ期限付き移籍していた若きサイドバックもEURO2024行きを決め、1名が追加された。なお、マンチェスター・ユナイテッドも10日、サポートGKとしてトム・ヒートンが帯同することが発表されているが、今回は登録選手に限定してカウントされている。

【第6位】ブレントフォード
■人数:7名

トーマス・ストラコシャ(GK/アルバニア代表)
ミッケル・ダムスゴー(MF/デンマーク代表)
マティアス・イェンセン(MF/デンマーク代表)
マティアス・ヨルゲンセン(DF/デンマーク代表)
クリスティアン・ノアゴール(MF/デンマーク代表)
イヴァン・トニー(FW/イングランド代表)
マルク・フレッケン(GK/オランダ代表)

 意外なことに、6位に入ったのは、2023−24シーズンのプレミアリーグを16位で終えたブレントフォード。“デンマーク率”が高く、現在のチームのカラーを表しているとも言えるだろう。ちなみに、GKを2名出しているのはブレントフォードとアーセナルの2クラブのみ。ストラコシャは2023−24シーズンのチームでバックアッパーだったが、アルバニア代表では正GKとして起用される可能性が高そうだ。

【第7位】ブライトン
■人数:6名

ルイス・ダンク(DF/イングランド代表)
パスカル・グロス(MF/ドイツ代表)
デニズ・ウンダヴ(FW/ドイツ代表)※23−24シーズンはシュトゥットガルトへ期限付き移籍
バルト・フェルブルッヘン(GK/オランダ代表)
ヤクブ・モデル(MF/ポーランド代表)
ビリー・ギルモア(MF/スコットランド代表)

 日本代表MF三笘薫が所属するブライトンが第7位。ダンクやグロスといった主力選手だけでなく、23−24シーズンはレンタル移籍先のシュトゥットガルトで公式戦19ゴールと“覚醒”したウンダヴも、ドイツ代表への滑り込みを果たしている。

その他
 輩出人数が5名以下となったクラブは、下記に記す。

 トッテナムが4名のみの輩出なっているのは驚きだが、スカッドの“欧州率”、イングランド代表候補に名を連ねていたMFジェームズ・マディソンの直前での落選に加えて、デヤン・クルゼフスキ(スウェーデン代表)やブレナン・ジョンソン(ウェールズ代表)といった選手の代表チームがEURO2024出場権を逃したことなどが背景にあると言えるだろう。

 また、クリスタル・パレスからは4名のイングランド代表選手が生まれたが、これは“スリーライオンズ”内で最多の数字だ。

【第8位】クリスタル・パレス
■人数:5名

ヨアキム・アンデルセン(DF/デンマーク代表)
エベレチ・エゼ(FW/イングランド代表)
マルク・グエイ(DF/イングランド代表)
ディーン・ヘンダーソン(GK/イングランド代表)
アダム・ウォートン(MF/イングランド代表)

【第9位タイ】アストン・ヴィラ、レスター、ニューカッスル、トッテナム、ウェストハム
■人数:4名
▼アストン・ヴィラ

ユーリ・ティーレマンス(MF/ベルギー代表)
エズリ・コンサ(DF/イングランド代表)
オリー・ワトキンス(FW/イングランド代表)
ジョン・マッギン(MF/スコットランド代表)

▼レスター

ヴァウト・ファース(DF/ベルギー代表)
マッズ・ハーマンセン(GK/デンマーク代表)
ヴィクトル・クリスティアンセン(DF/デンマーク代表)※23−24シーズンはボローニャへ期限付き移籍
ヤニク・ヴェステルゴーア(DF/デンマーク代表)

▼ニューカッスル

ファビアン・シェア(DF/スイス代表)
アンソニー・ゴードン(FW/イングランド代表)
キーラン・トリッピアー(DF/イングランド代表)
マルティン・ドゥブラフカ(GK/スロバキア代表)

▼トッテナム

ピエール・エミール・ホイビュルク(MF/デンマーク代表)
グリエルモ・ヴィカーリオ(GK/イタリア代表)
ミッキー・ファン・デ・フェン(DF/オランダ代表)
ラドゥ・ドラグシン(DF/ルーマニア代表)

▼ウェストハム

ヴラディミール・ツォウファル(DF/チェコ代表)
トマーシュ・ソウチェク(MF/チェコ代表)
ジャロッド・ボーウェン(FW/イングランド代表)
アルフォンス・アレオラ(GK/フランス代表)

【第14位タイ】ボーンマス、エヴァートン、フルアム、ウルヴァーハンプトン
■人数:3名
▼ボーンマス

イリア・ザバルニー(DF/ウクライナ代表)
ケルケズ・ミロシュ(DF/ハンガリー代表)
ライアン・クリスティー(MF/スコットランド代表)

▼エヴァートン

アマドゥ・オナナ(MF/ベルギー代表)
ジョーダン・ピックフォード(GK/イングランド代表)
ヴィタリー・ミコレンコ(DF/エヴァートン)

▼フルアム

ティモシー・カスターニュ(DF/ベルギー代表)
ジョアン・パリーニャ(MF/ポルトガル代表)
サシャ・ルキッチ(MF/セルビア代表)

▼ウルヴァーハンプトン

ペドロ・ネト(FW/ポルトガル代表)
ジョゼ・サ(GK/ポルトガル代表)
ネルソン・セメド(DF/ポルトガル代表)

【第18位】ノッティンガム・フォレスト
■人数:2名

マッツ・セルス(GK/ベルギー代表)
オレル・マンガラ(MF/ベルギー代表)※23−24シーズン後半戦はリヨンへ期限付き移籍

【第19位】サウサンプトン
■人数:1名

ヤン・ベドナレク(DF/ポーランド代表)

【第20位】イプスウィッチ
■人数:0名


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