女優久我美子さん死去、93歳 ガラス越しキスシーンが大きな話題に 黒沢明監督らの作品に出演

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2024年06月15日 05:31  日刊スポーツ

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久我美子さん

芸能事務所ワタナベエンターテインメントは14日、俳優久我美子(くが・よしこ)さん(本名・小野田美子)が誤嚥(ごえん)性肺炎により、9日に死去したことを発表した。93歳。通夜、告別式はすでに執り行われた。


久我さんは、1946年、女子学習院(女学校課程)在学中、第一期東宝ニューフェイスに合格。翌年には女子学習院を中退し、「四つの恋の物語」で映画デビューを果たした。50年の今井正監督「また逢う日まで」では、岡田英次とのガラス越しのキスシーンが大きな話題に。51年には黒沢明監督「白痴」、54年には木下惠介監督の「女の園」に出演するなど日本映画を代表する監督たちの作品に次々と出演した。清廉さと意志の強さを併せ持つ女性像を演じて高い評価を得た。


61年には、俳優の平田昭彦と結婚し、おしどり夫婦として知られた。69年から約1年間、フジテレビ系「奥さまスタジオ 3時のあなた」の司会を務めた。70年代以降はテレビ・ドラマ・舞台を中心に活躍。89年、映画「ゴジラVSビオランテ」では亡き夫・平田の遺志を受け継いで女性官房長官役で出演した。


◆久我美子(くが・よしこ)、本名小野田美子(おのだはるこ)。1931年(昭6)1月21日、東京都新宿区出身。47年「四つの恋の物語」で映画デビューを果たす。61年に平田昭彦と結婚。NHK大河ドラマ「勝海舟」などにも出演した。

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