“旅の効能”の虜に。一人旅を繰り返す漫画家が台湾で住みたい街1位は……

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2024年06月15日 09:00  女子SPA!

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女子SPA!

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気持ちが赴くままに出かけ、観光地もそこそこに、食べて食べて食べまくる台湾縦断の旅を描いた 『おいしい台湾ひとり旅』。

同著は、著者であるまえだなをこさんが、実際にひとりで台湾を旅する様子を描いたコミックエッセイです。

今回は、そんなまえださんに台湾の魅力を伺いました。

※本記事は全2回のうちの1本目です。

◆思い出深い台中の太陽餅おじさん

――改めて台湾旅のなかでも特に印象に残っているエピソードを教えてください。

まえだ:単行本のなかでは2回台湾に行っているのですが、2回目の旅で前回に出会った人たちと再会したことです。台中で太陽餅を売っていたエネルギッシュなおじさんや、一緒に魯肉飯を食べたリンさん。次に訪れるときは、本を渡そうと思っています。どんな顔をするか楽しみです。

◆日本で食べたいものもたくさん

――作品のなかにもおいしそうな食べ物がいっぱい出てきて「あれもこれも食べたい!」と思いました。今、まえださんが食べたいものは?

まえだ:台湾はフルーツがおいしくて、これからの季節はマンゴーとライチが旬なので、食べたいです。それから、本のなかの私が台中で食べていた、台湾式サンドイッチのお店は“洪瑞珍”という有名なブランドで、日本でも高田馬場に出店しています。近いうちに食べに行こうと思っています!

――台湾に行ったときにこれは日本でも食べたい!日本にも欲しい!と思う食べ物や文化などはありますか?

まえだ:夜市が近くにあったら毎日通っていると思います。台湾には素食自助餐というベジタリアン用のセルフ量り売り食堂がたくさんあって、それも自宅の近くにあったらいいなと。あとは、徒歩圏内に蒸したての湯包や豆乳があれば、毎朝買いに行くと思います。

◆住みたいほど魅力的な台湾

――作中では“台中に住みたい!”ともおっしゃっていましたよね。

まえだ: 1〜2月あたりの台中に住みたいです。台中の夏は酷暑がつらいですが、冬は暖かいので、寒い日本を脱出してぬくぬくと過ごしたいです。住むことで、旅行するのとは違った目線で楽しめるのではないかと思っています。

――過ごしやすいとはいえ、住みたいと思えるのはよほど魅力的なのですね。なぜそう思うのか、台湾の魅力を改めて教えて欲しいです。

まえだ:食べ物がおいしくて、街歩きが楽しいからです。台湾は外食天国なので、つい外食続きになっても、先ほどお話した素食自助餐があると、栄養が偏らなくていいなと思います。加えて、台中は地面が平らで歩きやすく、川沿いに遊歩道があるので、私のような散歩好きにはうれしいです。

――日本と違う場所って、散歩するだけでも楽しいですもんね。

まえだ:そうですね。台中にはインドネシア人街やベトナム人街があり、台湾のなかでさらに異国を旅するような感覚も味わえます。日本統治時代の建物も素敵ですが、どちらかというと西区エリアの古い街並みが好みで。ノスタルジーをビリビリと感じます。


それから、台湾は街を歩くとセンスのいいカフェがあったり、お店に変わったお菓子が並んでいたりして、「なんだろうこれ…!」と興味をそそられることが多く、ミーハー心を満たしてくれます。見たことのない野菜が多いので、キッチン付きの物件で調理したいですし、スーパーで地元産のいろいろなバナナを買って食べ比べしたいです。日本で見かけるバナナは、概ねフィリピン産と台湾産ですが、台湾産のなかでも、いろいろな品種や産地があるんです。


――台湾は食も街も気候も魅力的ですね。

まえだ:何より治安がいいので安心できます。ぼーっと立っているだけで、「大丈夫?どこ行きたいの?」と話しかけられるくらい、台湾は人が親切です。平和に暮らせそうなので、Airbnbで短期滞在用の台湾物件を見るのも趣味に加わりました。

◆原動力は好奇心と、「旅の効能」を感じてきた経験から

――漫画を読んでいると非常に行動力がある印象です。ズバリその原動力はなんなのでしょう?

まえだ:見たことがないものを見てみたい!という好奇心に突き動かされることが多いです。具体的に行きたいところがあったり、会いたい人がいたりするときもあります。ただ、前々回の台湾行きは現実逃避からでした…!直前に嫌なことが続き、逃げだしたい気持ちで航空券を検索していました。

そうした特別なときでなくても、普段からスカイスキャナーアプリを開いて、行先を「すべての場所」にして検索し、安い順に並べて眺めるのが趣味です。「このくらいの金額でここに行けるんだー」と、見るだけで自由を味わえます。

――素敵ですね。

まえだ:99%が検索だけで終わりますが、単行本の冒頭のように、実際に行くこともあります。航空券をポチるのは、検索して眺める時間と地続きなので、私としてはそこまでハードルが高いとは感じていません。

そして、実際に旅に出て異文化のなかに身を置き、いろいろな価値観に触れると、悩みが形を変えたり、小さくなったり。違う道に気づくこともあります。そんな「旅の効能」を感じてきた私からすると、旅行は最も効果的な気分転換だと思います。

<取材・文/瑞姫>

【瑞姫】
1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。
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