“ファッション界の革命児”、自ら真相を語る『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』9月公開

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2024年06月17日 19:01  cinemacafe.net

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『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』© 2023 KGB Films JG Ltd
世界的ファッションデザイナーに迫るドキュメンタリー『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』(原題:High&Low -John Galliano)が9月20日(金)より全国にて公開されることが決定。メインビジュアルと予告編が解禁された。

2011年、ショッキングなニュースが瞬く間に全世界へと流れた。「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のデザイナーとして活躍していたジョン・ガリアーノが逮捕されたのだ。

ジョン・ガリアーノは1995年「ジバンシィ(GIVENCHY)」、1996年「クリスチャン・ディオール」と、世界的ブランドのデザイナーに次々と抜擢され、ファッション界の至宝と称えられた“ファッション界の革命児”。しかし、絶頂期だった2011年2月、反ユダヤ主義的暴言を吐く動画が拡散、その後有罪となり、ブランドから解雇され、文字通り“すべて”を失くした。

事件から13年たったいま、ガリアーノ本人がカメラの前に座り、「洗いざらい話す」と語る…。

監督を務めたのは、『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したケヴィン・マクドナルド監督。本作ではジョン・ガリアーノの人間性にも鋭く踏み込み、最大のミステリー「彼の暴言の背景には何があったのか?」に斬りこんでいく。

年32回のショーを抱え、超人的な仕事量をこなしながら、相次ぐ大切な人の死、さらにアルコール依存症が加速、「ゆっくりと死に向かっていた」と自ら暴露する、その闇とは?

映画は、大胆なスタイルで世界中を魅了していったガリアーノの栄光の道程を、デビューから各ブランド時代の超豪華なコレクションを収めた貴重なアーカイブ映像とともにふり返りながら、ガリアーノを診断した精神科医、いまも心の傷が癒えないという事件の被害者にもカメラを向ける。

美しさと醜さ、賢明さと愚かさ、愛と憎しみ、幸福と絶望…。全編に人間存在の謎と魅力がつまったヒューマン・ドキュメンタリーとなっている。

このたび解禁となった予告編は、「ジョンが現れてファッションは突然、ロック化した」というイギリス版「VOGUE」誌編集長エドワード・エニンフルの印象的なセリフから始まる。

ひとつの映画のように演出される数々のステージの裏側を語るのは、トップモデルであるケイト・モスやナオミ・キャンベル、俳優のペネロペ・クルスやシャーリーズ・セロンなどの錚々たる面々と、「VOGUE」誌の伝説的な編集長アナ・ウィンターやアンドレ・レオン・タリーをはじめとした、著名なファッション評論家たち。

だが、数々の有名ブランドを成功に導くなか、事件は起きる。あれから13年、ガリアーノが「すべてを話す」とカメラの前に座り、真相が語られる。

併せて解禁となったメインビジュアルは、2014年、ガリアーノの「メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)」への電撃復帰後、初のショー「2015春夏オートクチュール・コレクション」にてお披露目された記念碑的ドレスだ。

最新の「2024年春夏オートクチュール“アーティザナル”コレクション」の物語性のあるドラマティックなショーは、大きな話題を集め世界中を魅了し、いまもなお健在の比類なき才能がみなぎっている。

“ファッション界の革命児”と呼ばれたデザイナーの心の中で、一体何が起こっていたのか。これまで明かされてこなかった赤裸々な真実を見届けたい。

『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』は9月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。




(シネマカフェ編集部)
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