“連対率44.4%”と断然の好成績 京都で行われる宝塚記念で狙いたい血統とは?

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2024年06月18日 08:00  netkeiba

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宝塚記念に出走予定のキズナ産駒・ディープボンド(c)netkeiba
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【ロペデヴェガ】

 フランスの名門アンドレ・ファーブル厩舎に所属し、仏2000ギニー、仏ダービーを制覇しました。父はダーレーグループの至宝シャマーダル。父系はジャイアンツコーズウェイを経てストームキャットにさかのぼります。

 引退後は種牡馬として大成功を収め、世界各国で多くのG1勝ち馬を出しています。今年の春は仏ダービーをルックドヴェガが、仏1000ギニーをルーヒヤが制覇しました。ちなみに前者は、2代父シャマーダル、父ロペデヴェガに次ぐ親子孫3代の仏ダービー制覇となります。

 マキャヴェリアン3×3というインブリードの効果か、芝1600〜2000mあたりがベストのスピード型。アメリカやオーストラリアでの活躍馬も多く、時計の速い馬場を苦にしません。マーメイドSで6番人気ながら3着に食い込んだホールネスはロペデヴェガ産駒。海外での実績のわりに日本で走る産駒は少なかったのですが、これを機に増えてくるかもしれません。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「宝塚記念向きの血統を教えて」

 注意したいのは、今年レースが行われるのは京都競馬場であることです。阪神競馬場はスタンドリフレッシュ工事により開催休止中。京都で宝塚記念が行われるのは2006年以来18年ぶりで、過去のレースデータは使えません。

 京都芝2200mに適性のある種牡馬はキズナ。2014年以降、当コースで産駒が20走以上した15頭の種牡馬のなかで連対率44.4%はナンバーワン。2位ルーラーシップ(26.2%)を20ポイント近く引き離した断然の成績です。単勝回収率163%、複勝回収率129%も素晴らしく、今年5月に当コースで行われた京都新聞杯は、1着ジューンテイク、2着ウエストナウと、キズナ産駒がワンツーフィニッシュを決めました。それぞれ8番人気、5番人気だったので、適性の高さがうかがえます。今年の出走馬のなかでキズナを父に持つものはディープボンドだけです。

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