生活困窮家庭への寄付プロジェクト「ケーキのWA」炎上のワケ…SUPER EIGHT・村上信五がリーダー

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2024年06月18日 19:11  日刊サイゾー

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 SUPER EIGHT(スーパーエイト)の村上信五が「NPO法人チャリティーサンタ」に参画し、自身がプロジェクトリーダーを務める推し寄付プロジェクト「ケーキのWA」を立ち上げたことを5月14日に発表。その仕組みがネット上で物議を醸している。

 「ケーキのWA」は、困窮世帯の子どもたちへ誕生日ケーキを贈るシェアケーキプロジェクト。村上のラジオ番組『村上信五くんと経済クン』(文化放送)にNPO法人チャリティーサンタ代表・清輔夏輝氏がゲスト出演したことをきっかけに同プロジェクトの構想が生まれ、「ケーキのWA」という名前も村上がつけたものだという。

 「推しへの応援の気持ちを社会貢献に変える」がキャッチコピーの同プロジェクトは、賛同した著名人が寄付を呼びかけ、そのファンが寄付すると、事務局と連携している洋菓子店から生活困窮家庭の子どもに対して誕生日ケーキが届けられる仕組み。

 事務局は寄付者に対して「子どもたちが喜ぶ様子」などの活動報告が実施されるといい、さらに寄付を呼び掛けた著名人にも事務局から「感謝状」が送付されるそうだ。

 また、寄付は「単発」とクレジットカードから毎月自動で支払いされる「継続」が選べるもよう。ケーキ1台を届けるのに4,000円が必要だそうで、その内訳は3,000円が洋菓子店に支払われるケーキ代金、1,000円がチャリティーサンタの運営資金(配送費用、広報費用など)だという。

韓国の「推し寄付」文化との違い、浮き彫りに

 公式サイトには「推しにもらった元気や幸せを、次は『困っている子どもたちの笑顔』に繋げていく」「推しが存在しているってこと自体が、私も社会も元気にする!」などといった謳い文句が並んでいるが、ネット上では「前からシェアケーキに興味あったから、参加したい」「村上くんのおかげでこの活動が知れて感謝しかない。寄付します」と賛同するファンが見られる。

 ただ、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が行う「Smile Up ! Project」では「全額寄付」が当たり前であり、5月28日にも公式サイトで<「令和6年能登半島地震」義援金(映像配信収益)お振込みに関するご報告>との見出しで3月の映像配信収益約247万円を「全額寄付させていただきました」と報告していた。

 そのため、ファンの中には25%が運営資金にあてられる「ケーキのWA」に拒否反応を示す人も少なくないようで、「NPOに25%抜かれるの? だったら普通に直接寄付したほうがよくない?」「わざわざNPO通さず、村上くんがファンに寄付を呼び掛けるだけじゃだめなの?」といった意見も相次いでいる。

 また、こうしたアイドルファンによる“推し寄付”の文化は韓国が先行しているが、韓国ではファンの自発的な活動であり、団体などを通さない。ゆえに、K-POPファンからは「タレントを広告塔にして、ファンの純粋な気持ちをビジネスに利用しているようにしか見えない」といった指摘も一部であるようだ。

 中には感情的な批判も目立ち、炎上状態にも見える今回の騒動。今後の展開に注目したい。

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