アンジュルム佐々木莉佳子、被災の絶望からかなえた夢 11年の活動を経て卒業【手紙全文】

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2024年06月19日 21:45  ORICON NEWS

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アンジュルム卒業公演で便箋9枚におよぶ手紙で気持ちを伝える佐々木莉佳子
 ハロー!プロジェクトの11人組アイドルグループ・アンジュルムの佐々木莉佳子(23)が19日、横浜アリーナで開催された卒業公演『アンジュルム concert tour 2024 spring「Secret secret」佐々木莉佳子FINAL「愛情の世界へ、君もおいでよ」』をもってグループおよびハロプロを卒業した。

【写真】横浜アリーナで佐々木莉佳子卒業公演を開いたアンジュルム

 宮城県気仙沼市出身の佐々木は、2011年3月11日、小学3年生(9歳)のときに東日本大震災で被災した。ふさぎこむ佐々木を見かねた父親がご当地アイドルのオーディションに応募したことがきっかけでアイドルとなり、前田敦子似の美少女としてテレビ番組で紹介されるほど注目を集めた経緯がある。

 被災後、ハロー!プロジェクトの一員になるという夢をかなえ、2013年のハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)から11年におよぶ長きにわたる活動を横浜アリーナの大舞台で卒業公演を開いた佐々木は、「ちょっと長くなります。9枚ほどあるので。ごめんね、書いたいことがいっぱいあって」と伝えると、便箋9枚にしたためた熱い手紙を読み上げた。以下、手紙全文。



私、佐々木莉佳子は、本日6月19日をもってハロー!プロジェクト及び、愛してやまないアンジュルムを卒業します。気仙沼で産まれ、気仙沼で育ち自由奔放だった私は、怖いものしらずで、常に走り回っている元気一杯の女の子でした。そんな何気ない日常が、目の前にあった当たり前が崩れてしまうのは一瞬で。
当たり前ってないんだな。幼い私の心に初めて芽生えた感情。
私が私として生きている、人生で初めてのターニングポイントとなった、3月11日は今でも、これから先も、忘れることはありません。笑顔というものがどれだけ、周りを自分を照らし、包み込むのか。光が無くなってしまったからこそ、自分が誰かの光になりたい!そう強く思い、私の、アイドルとして生きていく人生がスタートしました。

初めて出来た一つの目標。それが、ハロー!プロジェクトの一員になる!という小さな心に初めて生まれた大きな光であり、夢でした。右も左もわからず、ガムシャラに飛び込んだ初めて見る世界は、何を見ても私にはキラキラと輝いているもので、何度も立ち止まり、振り向きたくなる事もあったし。もちろん楽しい事だけではない。それは分かっていたけれど、ふと、下を向いていた顔を上げて、周りを見てみたら手をさしのべてくれる仲間や自分を強くしてくれる存在が近くにはあって、いつしか私はこの場所で“佐々木莉佳子"という存在を育てていきたい。そう強く思うようになっていました。

2014年〜2024年、約10年間アンジュルムの一員としてここまで青春を謳歌し、“わたし”という人間を確立させてくれたのは、紛れもなく「アンジュルム」というかけがえのない存在があったからです。

上手く言葉にできないし、全て言葉にしてしまうというのは勿体無いと思ってしまう程、わたしの人生においてアンジュルムとして出会ったみんなは、何にも変えられない、大切すぎる存在です。私に“愛”というモノは何か。愛というもモノはこれだけ自由で、難しくて、歪で、時には涙が出る程苦しいものだという事を教えてくれた仲間達であり、心という命あるものは、どれだけ繊細か教えてくれた存在です。愛しさ、素直さ、自由さ、悔しさ、時には不器用なところも、メンバーである前にみんな一人間。人間らしく生きることって難しい時もあるけれど、私はみんなの人間らしいところが大好きです。今、私の日常にはみんながいます。

はなな、ゆっぴょん、ゆきちゃん、わかにゃ、しおんちゃん、ケロ、りんちゃん、れら、かむ、かみ。明日からちがう世界が広がっているのだと思うと進み続ける時間が時には苦しくなることがあります。自分で選んだ事だけれど、やっぱりみんなの事が愛おしくてたまらないよ。日常が日常として息をしなくなった時、私は自分を保てるか分からない。それくらい、私の人生においてぎゅっと抱きしめていたい、私の人生が尽きるまで残しておきたいぬくもりです。色んな気持ちや言葉、時間や空間を共有して、みんなで手を取り合って一歩一歩進み続けてきた時間は、どれも眩しく輝いていて、小さな幸せも大きな幸せに感じる程みんなと歩いて、時にはぶつかって、笑い合ってきた時間がたまらなく愛おしくて大好きです。

出会ってくれてありがとう。いっぱいぎゅーってしてくれてありがとう。くだらない事で一緒にふざけて笑ってくれて、まっすぐ素直に想いを伝え合って、ここまで一緒に走ってきてくれて本当にありがとう。私は、過去も未来もどんな形であれ愛し続けます。先を作るのはは目の前にある今です。最高で最強なみんならしく、みんなの色でこれからのアンジュルムを作り上げて行ってね?

そして、ファンのみなさん。出会うタイミングは、人それぞれです。昔から私を知っている方も、早く出会いたかったという方も、いると思います。
だけど私は貴方と私が出会えた今の時代を生きることができて幸せだと思っています。貴方の1つの光として、幸せとして、生きられて心からうれしく思っています!!!!

いつでも大きな愛で、何があっても受け止めてくださったみなさんがいたからこそ、今の私が私として存在できています。愛は重くてなんぼでしょー!!!私はそう思って生きているから、皆さんからの溢れる程の愛で私をまっすぐ見つめてくれた時間は、今までもこれからも、私の自信や自分を愛せる1つの理由、支えや励みになり、そして笑顔や幸せにつながっていくのだと思います。いつでも私の幸せを願ってくれているように、私もみーんなの幸せを誰よりも願っています!!

私はみなさんを照らす太陽であり、皆さんが照らしてくれるからこそ生きられる、ひまわりだと思っています。ステージに立っている者と、ファンのみなさんというくくりにもなるけど、何かどこかで支え合って生きている様な感覚がありました。立場関係なく心を交わしてくれてありがとう。一つわがままを言っていいのならば、どうかこれからも皆さんの太陽でありひまわりとして生きさせてください。生きていると苦しく、悲しい夜や、歩みを止めたくなるそんな日もあると思います。その時はどうか周りを見てみてください。

私に大きな温かい愛をくれた分、貴方の周りには手をさしのべてくれる存在がたっくさんいるはずです。絶対1人じゃないよ。どうか笑顔でいてください。人生は選択のくりかえしです。先に何が起こるか分からない恐怖もありますが、その恐怖もワクワクに変えられる人生でありたいと思っています。当たって砕けて、ダメでもまた立ち上がって1つずつ。一度きりの人生、私らしく切り拓いて行きます。

「宇宙一のトップアイドルになります!」そう言って地元気仙沼を飛び出した当時の私へ。今のわたしの日常には笑顔が溢れていて、今、わたしは横浜アリーナのステージに立っているよ。信じられないよね…。過去も全て今を作った大切な時間。大きな夢を掲げてつっぱしって来た11年間。自分の選択に悔いはありません!!アンジュルムの佐々木莉佳子と出会ってくださった、愛してくださった、全ての皆様。心から、ありがとうございました。そして心の底から愛しています。明日からはアンジュルムの佐々木莉佳子ではなく、新たな佐々木莉佳子としての人生がスタートします。宝物のような温もりと感謝と愛情をだきしめて。周りを、自分を愛して生きて行きます。

今日は愛情の世界を一緒に作ってくれてありがとうございました。
みんな、また会おうね。
どうか、大好きなみなさんを取り巻く環境が優しい世界でありますように。

2024年6月19日
みんなの太陽
アンジュルム 佐々木莉佳子

このニュースに関するつぶやき

  • 新メンバーとして道重さゆみ卒業公演借りてお披露目から卒業も同じ場所だもんなぁ〜あの方が被害に遭うのも見ちゃった懐かしい現場でもあるし!
    • イイネ!4
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