都知事選ポスター騒動をテレビ番組が取り上げない理由　笠井信輔氏「思わぬことが起きてしまう」

元フジテレビアナウンサーの笠井信輔（61）が21日、ブログを更新。東京都知事選（7月7日投開票）のポスターをめぐる騒動をテレビ番組が取り上げない事情について解説した。

笠井アナは、都知事選のポスター掲示板がジャックされたり、ほぼ全裸の女性のポスターが掲出されるなどの騒ぎに「さすがに、批判が渦巻いている　東京都知事選の候補者掲示板のカオスな状態　今朝、気になって各局の【朝の情報番組】を一通りチェックしてみました」と書き出した。ほぼ全裸ポスターについては、警察が男性候補者に対して警告したことなどがニュースとして報じられた一方、「やはりあのお騒がせ、政治団体の【候補者ポスター掲示スペース販売騒動】を取り上げているところは各局朝の情報番組を一通りチェックしたところ、まずありませんでした」とした。

情報番組が取り上げない理由について「下手に取り上げると、かえってその政治団体の宣伝になってしまう　その手には乗らない！と言う考え方　反対に、公然と批判すれば、既に公示中なので『選挙妨害』と言われかねない　そんな考え方もあるのでしょう」と推察。一方で、「この問題を正面から取り上げていた番組が私の知る限り1つありました　テレビ朝日『モーニングショー』です」と言及した。

同番組が同問題を取り上げた内容にいて、「もちろん、政治団体の名前は伏せています　玉川さんはじめ、出演者はスタジオで公然と批判していました　モーニングショーは、この騒動だけを取り上げているのではありません　立候補者数が多すぎて、掲示板のスペースが足りないと言う問題に着目し、都内3つの掲示板を取り上げて初日にどんな人が掲示板に貼りに来るのかと言う【東京都知事選掲示板、初日物語】と言うドキュメントとして取材放送したのです」と説明。その“手法”に「さすがです　当然、この騒動に触れることになるわけですから」と感心した。

「テレビってほんと難しいんですよ」と続け、「誰もがダメと思うことを放送しても　それこそ、その昔　統一教会の霊感商法問題やオウム真理教事件は　それしかやることないのか！と言う位たくさんの時間を割いて大批判キャンペーンを行いました」と過去の例を挙げた上で、「ところが放送後　必ず電話がかかってくるんです『あの宗教団体にはどうやったら入ることができるんですか？』　本当にいろんな人がいるので不用意に放送すると思わぬことが起きてしまいます」と説明。「今回の問題を一斉に取り上げることによって、思わぬ選挙結果を招くかもしれない　番組担当者が慎重になるのは仕方がないのかなとも思います」とつづった。