【後編】今一番熱い“器楽奏者とボーカル融合”ガールズユニット「C;ON」を取材 異例尽くしのメジャーデビュー記念ライブで魅せた決意を1万7000字レポート

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2024年06月22日 12:03  ねとらぼ

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ねとらぼ

“器楽奏者とボーカル融合”で話題のガールズユニット「C;ON」

 今、音楽シーンをにぎわせている“器楽奏者とボーカルを融合”させたガールズユニット「C;ON(シーオン)」をあなたは知っていますか。2000人規模の「LINE CUBE SHIBUYA」での公演を無料開催するなど異例尽くしの活動を行う中、「avex(エイベックス)からのメジャーデビュー」を活動7年でやっとつかんだ彼女たちをねとらぼ編集部がインタビューしました。


【画像で見る:音楽シーンをにぎわせている「C;ON」】


●C;ONをねとらぼ編集部が初インタビュー


 そんな今勢いに乗る「C;ON」をねとらぼが初インタビュー。メンバーのC;ON加入から7年越しに掴んだメジャーデビュー決定に至るまでを余すことなくお届けします。


――今日はよろしくお願い致します。さっそくですが、C;ONを一言で説明するとどんなグループでしょうか。


栞音:器楽奏者とボーカルが融合したユニットです。


――C;ON最大の強みといえば。


杏実:普通のアイドルと違って、ダンスボーカルユニットじゃなくて、ダンスとボーカルに楽器も加わっているのが一番持ち味かなって思います。ボーカルもアイドルの枠にとらわれてない、それ以上のボーカル力もあるというか。


聖奈:「C;ONってアイドル? バンド?」ってよくいわれるんですが、ジャンルにとらわれずただ演奏して歌ってるだけじゃなくてダンスも加わっているので、見ていて面白くてインパクトあるんじゃないかなって思いますし、今アイドル現場も結構出ていて、ファンのみんなと一緒に声を出したり、ペンライトでも楽しめたりっていう文化もあって、アーティストとアイドルのハイブリッドみたいに良いとこどりできているんじゃないかって思います。


栞音:アイドルフェスにもロックフェスにも出演させていただけたり、最近だとBillboard-Liveに出演させてもらうこともできたりとか、本当にジャンルレスにいろいろな活動ができるのは強みになってきたなと思います。


――みなさんがグループに加入したきっかけはそれぞれどんな形だったのでしょうか。


栞音:母がオーディション情報を見つけてくれて、応募しました。大々的にネットでオーディションの告知をしていたのがきっかけですね。


佳子:私は途中加入なんですが、「アーティスト 楽器」で検索したらちょうどC:ONのMVが出てきて、「このグループ良いなぁ」って思ってオーディションを受けました。


愛佳:私は初期メンバーオーディションの2カ月後くらいに、お声がけをいただいて。栞音ちゃんと一緒に初期メンバーとしてデビューすることになりました。


杏実:私は佳子ちゃんと高校の同級生なんですけれども、私が教師になろうか、音楽の道をまた進むかで迷っていたときに、佳子ちゃんのSNSを見て、すごくキラキラして憧れたので、佳子ちゃんに相談して加入しました。


聖奈:私もネットで「楽器奏者 アーティスト」と検索したり、テレビにC;ONが出ているのを見たりして、興味がわいて調べてみました。


――メンバーから見てのC;ONの好きなところ、ポイントを教えてください。


聖奈:誰1人も欠けられないところ。1人いなくなったらみんなバタバタしちゃうし、音も歌もみんながいないと成立しないで、誰一人欠けることができないなと思います。


愛佳:みんなきっとまじめなことをいうと思うので、私は路線を変えて「みんなよく食べるところ」が好きです! 私から見るとメンバーはお姉さんのような存在なんですが、毎日努力して顔も体もすごくきれいで、本当に尊敬しているんですけど、めちゃくちゃよく食べるんですよ(笑)。プライベートでも結構仲良くて、よくライブ終わりにご飯とか行くんですけど、本当によく食べるのがすごく良いなぁっていつも思います。


佳子:年齢を気にせずなんでも言い合える関係がいいかなと思います。愛佳が18歳で他のメンバーは25、6歳なんですけれども、年に関係なく愛佳がダンスを教えてくれることもあるし、大人組も年齢近いからってバチバチすることもないし、本当に仲良しです。


杏実:メンバーみんな個性があるところですね。顔の雰囲気も5人全然違うなって思うし、演奏に関しても佳子ちゃんはジャジーだったり、聖奈ちゃんは正統派だったり、ボーカル2人も全然違う声質だからこそ2人がハモるとよかったりとか、個性がそれぞれ違うからこそ、5人がまとまって1つになるのがすごく面白い、いいところだなって思います。


栞音:人間的な面でいうと、5人のノリがすごく合うところ。普通に友達だったとしても楽しめるような5人だから、ライブになったらそれに集中できるし、楽屋では5人でワイワイ一緒にやれるのが一緒にいて心地いいなと思います。


 最近思うんですけど、大人組は個々自立しててなんとかなりそうなタイプなんですよ。でも1人だけ年下で「やるぞー!」「がんばるぞー!」っていう愛佳がいてくれるおかげで私たちもそれに巻き込まれて熱血系でやっていけているというか、そこがやっぱり18歳がいるならではで、逆にケンカにならないというか。なりすらしないんですよ(笑)。


●CANDY TUNE・立花琴未さん出演のMVが話題の新曲「もしも」について


――4月25日リリースの「もしも」はC;ONの皆さんにとってどんな楽曲ですか。また聞きどころなどがあれば教えてください。


愛佳:私自身そういう恋愛はしたことがまだないんですけど、この楽曲はめちゃくちゃつらい恋愛の曲なので、「どうやったらこの楽曲の主人公の女の子に寄り添って歌えるのか」を試行錯誤しました。レコーディングでも初めてブースを真っ暗にして歌ってみたり、楽器のみんなも吹き方をちょっとずつ工夫してみたりと、全員で新しいことに挑戦できた曲だと思っています。


 聞きどころはラスサビの直前の栞音ちゃんのパートで「キミはすべてを受け止める愛を最後に捧げて消えたの」っていうところです。私は2番からの“どうしようもならないこの感情”みたいなパートを感情を爆発させてがむしゃらに歌っているんですが、そのあとに来るこのパートの栞音ちゃんの声がめちゃくちゃ好きなので、皆さんにもぜひ聞いていただきたいです。


栞音:基本的にはC;ONって“サビは2人で歌う”っていうのが多い中、この曲は1番と2番で完全に歌が分かれているので、1番が私、2番が愛佳になっています。1番を歌った後に2番の愛佳の歌を聞いていると、もっと感情移入できるので、涙が出てきちゃうんですよね。そういうのもこの曲ならではで私の好きなポイントです。


聖奈:C;ONでは色んなジャンルの曲を演奏しているんですけれども、この曲はシンガーソングライターの方が書いてくださっていて、スッと胸に入って来る物語のような楽曲になっています。ボーカルチームと楽器チームは別々でレコーディングしたんですが、ボーカルもすごい感情移入しながら泣きながら歌ったって聞いて。楽器はそれを邪魔しないようにナチュラルな演奏の仕方を心掛けました。


佳子:C;ONの楽曲は1人1人の音が際立つように作られてるんですけど、先ほど聖奈ちゃんも言ってくれたように、「もしも」は楽器が少し後ろに聞こえる形にして、より歌詞が聞こえやすくなっていると思います。


本当に5人一人一人の音が際立つように作られてるんですけどこの曲はより音楽と歌詞が聞こえやすいように作られてるかなって思います。


 楽器チームの聞きどころとしては、サビ前に8分音符で「パパパパ」って4音で音階を上げていくところがあるんですが、その音がすごく好きです。そこの小節だけ一気に音が消えて楽器だけの空間になるので、サビが際立つ感じがします。


――「もしも」はどんなシチュエーションで聞いてほしいですか。


杏実:この曲は確かに失恋の曲ではあるんですけれども、最後までずっと落ち着いた雰囲気なので、心を落ち着かせたいときとか、夜とか1人のときとかに聞くのもいいんじゃないかなって思います。


聖奈:1人称が“僕”なんですが、MVの主人公は女の子なので、どんなシチュエーションでも聞けるのが魅力ですね。また最近色んな方が協力してくださってボーカルチームにイヤモニが導入されるなど環境が良くなってきているんですが、これによって今までできなかった“会場の静寂”を演出として使えるようになったのがすごく大きいなと思います。「もしも」は特にそうした演出が際立つ曲ですし、今まで演奏してきた楽曲もこれまでとは違った伝え方ができるようになったので、本当にうれしいことです。


――さきほどMVのお話が出ましたが、今回のMVにはCANDY TUNE・立花琴未さんが出演されています。別のアイドルグループの方が出演するってかなり珍しい形だと思うのですが、どういった経緯でプロジェクトが進んだのでしょうか。


栞音:CANDY TUNEさんとC;ONがすごく仲良くさせていただいていて、ストーリーのイメージに立花琴未さんが合うんじゃないかと思ってお願いしたら快く「やりたい」と言ってくださったので、引き受けていただきました。


 演技とかもあんまりやったことないみたいだったんですが、すごくナチュラルに撮れて、いい作品にしてもらいました。


●超異例、無料開催の「LINE CUBE SHIBUYA」公演の裏側


――先日開催された「LINE CUBE SHIBUYA」公演は超異例の無料開催となりました。とんでもないことだと思うのですが、この開催が決まった経緯を教えてください。


栞音:私たちは「今見てもらったら」っていう自信があります。ただお金を払って見に来ていただくって結構ハードルの高いことなので、そのハードルを一度なくして「無料開催なら行ってみようかな」という人を1人でも多く増やして、その人たちを必ずとりこにさせるっていう気持ちで開催に踏み切りました。所属事務所の理解と協力で開催できたんですが、チャンスを生かせるかどうかは自分たち次第なので、環境に感謝しつつ、挑戦したという形です。


 昨年からの全国ツアーも無料開催で回らせていただいたんですが、そこでつかんだファンの方のお力がすごく大きいですし、強いものになっているので、今回のワンマンライブでもそうなったらいいなという気持ちでやらせていただきました。


――中でも印象的だった披露曲はありましたか。


愛佳:全部良かったんですけれど、1曲目の「Last Order」です。オープニングを飾る曲だからこそすごく大事じゃないですか。そのオープニング映像がまずかっこよくて、そのあとC;ON初めての紗幕を演出で使わせていただいて、会場にシルエットが写し出されてポーズを決めてるのがかっこよすぎて。ずっと紗幕がパーンッて弾けるのがやってみたかったのですごく思い出に残りました。


聖奈:私も「Last Order」ですね。紗幕を使った演出によって、ステージに立った時点でファンの方の雰囲気が見えない状態は初めてでしたし、紗幕が下りたときにファンの皆さんに会えたことにすごく感動していつもとはまた違う「Last Order」を味わうことができました。


杏実:私は5人で奏でた「道」です。武道館に立ちたいという夢を掲げた大切なワンマンで初めて披露したバラードなんですが、それを5人だけで披露するっていうのがすごくファンに伝えられたのかなと思います。もともとはいろんな音が入っている曲なんですが、5人だけでやるということで私は1からアレンジも作り直して、結構苦労した楽曲でもあるので、思い入れがあるステージになりました。


佳子:「疑事無功」です。C;ONのインスタで「疑事無功」がバズってから味をしめたようにやってるんですけど(笑)。ワンマンではアレンジを効かせてバンド紹介を入れているので、楽器ソロが回って来るんです。今回はさらにパワーアップさせたソロの演奏を聞かせたいなとちょうど思っていたタイミングで、ジャズサックス奏者の米澤美玖さんのライブに行く機会があって。もうその演奏がパッションがあって、エモーショナルで本当に本当にかっこよかったんですね。音で遊んでる感じがとってもステキだったので、美玖さんの演奏を私も取り入れたいなと思って本番の直前ぐらいに自分の音を練り直して本番に臨みました。自分ですごくがんばったなという思い入れのある1曲です。


栞音:私は「曖昧=Libido(=の正確な表記はノットイコール) 」の照明の演出がすごく印象的でした。普段照明を感じてステージに立つってことがあんまりなくて、後で映像で見たら「すごい、こんなかっこよくしてもらってたんだ」っていうのがいつもだったんですが、今回の「曖昧=Libido(=の正確な表記はノットイコール) 」のときはすごく色使いとかその世界観を感じることができたんですね。なので、自分も「曖昧=Libido(=の正確な表記はノットイコール) 」の世界観に没頭してステージングできたなという意味で選びました。


――本ライブのハイライトといえば、やはり宇都宮短期大学附属高校吹奏楽部と横浜Union Symphonic Bandのフルオーケストラで披露した「Canvas」。どういった経緯で実現したコラボレーションだったのでしょうか。


杏実:吹奏楽のみんなとやってみたいね、っていうぼそっとした一言から佳子ちゃんが動いてくれたのがきっかけです。


佳子:もともと私がうっつー先生のYouTubeのファンでずっと拝見させていただいたんですが、SNSをきっかけにお知り合いになることができて、今回何か大きな企画をやろうと話し合って「吹奏楽とコラボしたい」と思ったときに、うっつー先生ならそれをかなえてくれるかもしれないと思って、連絡したのが始まりです。


 そこからせっかくコラボするなら自分の身近な人たちとのつながりを持ってやりたいなと思って母校にも声を掛けさせてもらいました。


――本当にステキなコラボでした。ライブを終えられて、今の率直な感想を教えてください。


栞音:今までで一番余韻が残っているライブだなと思います。配信、アーカイブがあったのも大きいと思うんですが、ファンの方が1週間ぐらいずっとワンマンの話をSNSで投稿してくださったこともあり、ずっと「昨日終えた」みたいな感じがまだ抜けない今までで一番印象に残ったライブだったなと思います。


聖奈:確かに余韻がすごく残っているライブだと思います。当日ライブに来て下さった方、配信で見てくださった方以外にも「あとから知った」という方がいらっしゃったり、とにかくみんながすごくSNSで反応してくれたので、周囲の方々にもどんどん拡散されたのをすごく感じます。ライブ当日だけじゃなくてずっとずっと拡散していくっていうのは初めてだったし、「最近ウワサになってるC;ONだ!」と言われることも増えてきてうれしいです。


 どのライブでも「これがC;ONの最大のステージだ!」と思ってやるんですが、今回に関してはもう次が心配なくらいです(笑)。


栞音:顔が知られるようになってきたっていうのは、確かに感じます。私もプライベートで駅前にいたときに「C;ONですよね? LINE CUBEいきました」と声を掛けられてビックリしたばかりです。やっぱり2000人も来てくれたから、顔を知らない方もいらっしゃったんだと思ってうれしくなりました。


杏実:私の場合、ピアノは演奏が崩れると土台が無くなってしまうので集中しなきゃいけない場面が多いから、みんなが泣いていてもあまり涙できないんですが、今回のライブではもうそんな余裕もないぐらい勝手に涙があふれてきてしまって。「Canvas」で幕が開いて、母校のみんなの笑顔が見えたり、演奏が聞こえたりして「めっちゃうれしい!」と思えたり、メンバーの表情とかもすごくよく見えたので「めっちゃ緊張しているけど、涙が自然にあふれている姿」とかを見ていたら、私も同じ感情になってしまって。本当は良くないんですが何弾いてるのか分からなくなっちゃうぐらい、続けてきて良かったなという思いと達成感、ファンのみんなへの感謝の思いが溢れました。


佳子:私のサックス奏者としての始まりは高校から始まったので、母校のみんなと「Canvas」が演奏できたのはすごくうれしくて、思い出に残っています。母校の先生方も「たくさんの人に知ってもらいたい」と高校にチラシを貼ってくださったりしていたので、そういう気持ちにも少し恩返しできたんじゃないかなと思っています。これからももっともっとがんばって、メジャーデビューに向けて進んでいきたいです。


愛佳:2023年は、メンバー5人と事務所の皆さんをあわせたチームC;ONで「やってやるぞ! 全国に行くぞ!」ってメラメラしながら駆け抜けまくった1年で、10月に開催した初のZepp Shinjukuライブでも「C;ONの本気のパフォーマンスを見ろ!!」っていう本当に燃えまくった状態でした。


 でも今回はそういうメラメラはもちろんありつつも、メジャーデビューできるって本当にたった1回きりだし、感謝の気持ちをもって「ありがとう!」っていう思いを込めて精一杯届けようっていう気持ちが強くて。いつも以上にメンバーへの愛だったり、ファンのみんなへの愛だったり、このチームの皆さんに出会えてよかったなっていう思いだったり色んな感情が爆発した今までとは全く違う感情で歌い切った、そんなライブだったと思います。私たちのメジャーデビューの一歩として、すごく良いワンマンライブだったなと思っています。


――そしていよいよ今秋に控えたavexからのメジャーデビューについて、実感はわいてきましたか。


栞音:正直にいうと、まだないです。このメジャーデビューに関しては本当に今の事務所の方がすごくがんばってくださって実現したものなんですが、周囲から「すごいすごい」と言われる反面まだプロジェクトとしては始まったばかりなので、これからが楽しみです。


――今秋発表のメジャーデビュー曲について、ちょっとだけ制作の様子を教えてほしいです。


栞音:候補の曲が何曲かPICK UPされていて、この中から選ぼうという話になっていたんですが、改めて「今のC;ONの魅力を最大限色んな人に認知してもらうには、この曲で良いのか」というのを何度も協議しているところです。私たちが「絶対この曲が良い! これしかない!」と思えるような「これで売れなかったらもう無理でしょう」ぐらいの、覚悟を決めた曲で挑みたいなと思っているので、まだまだいっぱい話し合って進めていきたいなと思っています。


――今回のライブでは、パシフィコ横浜国立大ホール、2025年2月15日開催決定の告知もありました。また大きな会場になりますが、意気込みは。


愛佳:さっきもLINE CUBE公演のお話をたくさんさせてもらって、本当に最高のライブだったんですけれども、最高だったという気持ちはあえて一回全部忘れて。またこれが私たち5人の新たな一歩だと思って真っ白な状態でC;ONをスタートさせていくので、皆さんにも楽しみにしていてほしいなと思います。パシフィコ横浜国立大ホールはとても大きな会場で、私たちの本当に“ドデカ挑戦”だと思うんですが、絶対成功させたいなと思っています。


杏実:正直にいうと、発表後にファンと会場の大きさが見合っていないというSNSでの意見もあって。確かに私のSNSのフォロワー全員が来てくれたとしても埋まらないぐらいの会場なんですが、やっぱり泥沼心で今までもがんばってきたので、大きなavexっていう力も借りつつ、環境に甘えすぎず、地道に自分たちはがんばるしかない。今できることを最大限しようと思っています。


栞音:肯定的な意見だけじゃなくて、知らない人がその情報を知ってくれたんだっていうのもあったので、そういう否定的な意見が出るようになってきたのもうれしく思っています。avexさんとご一緒するからこそ厳しい目で見られることも多いかなと思うので、実力をちゃんと上げていきながら、みんなに届く音楽ができるようにがんばっていきたいです。


――最後に、ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。


栞音:自分たちが7年間活動してきて、メジャーデビューをつかめたのは本当にファンの方々のおかげです。7年前から応援してくれている方も、最近知ったけれどもすごい熱量で応援してくれている方も、たくさん本当にいろんな方がいらっしゃって。ライブに足を運んでもらえたからこそ、今があるので、本当にファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。いつも本当にありがとうございます。


 これからもC;ONは長く活動できるグループだと思っているので、賞味期限なく、自分たちの音楽を突き詰めて、末永く応援していただけるように、私たちも誠心誠意がんばっていきます。


●C;ONライブレポート&取材後記


 今回の「LINE CUBE SHIBUYA」公演では楽曲イメージに合わせた照明、レーザービームなどの特殊効果演出が目を引きましたが、特に筆者が印象に残ったのがファンによるC;ONへの誠実な応援姿勢でした。


 本公演ではペンライトの使用が制限されるなどいつもと違った演出が事前アナウンスされましたが、大きな混乱もなく、ファンがこぶしを突き上げたり、メンバーのあおりに応えてコールしたりと思い思いにライブを楽しむ様子はまさに“会場全体がチームC;ON”といった雰囲気で、初見でもC;ONの世界観に没入しやすい環境づくりが自然に生まれていく、そんな空気感がとても心地よかったです。


 またそんなファンを心から信頼しているのであろうメンバーたちも全身全霊でパフォーマンスをしている様子がどの楽曲からも感じられ、総披露数23曲、公演時間約3時間という驚異的なライブがあっという間に感じてしまうほどでした。


 本公演を通じて筆者を含め多くのファンの胸を打ち、これからの彼女たちの飛躍を確信させたC;ON。メジャーデビューに向けて、ここから正念場を迎える彼女たちがこれからどんな物語を紡いでいくのか、目が離せません。


(Kikka)


このニュースに関するつぶやき

  • まあ楽器の立ち演奏って、実はかなり無理があることが多い。『演奏者』というより『楽器パフォーマー』なのかもしれないね
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