“整形総額5600万円超のアイドルグループ”37歳メンバーが語る上京生活「両親は私が東京にいることすら知らない」

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2024年06月24日 09:31  日刊SPA!

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37歳には見えないビジュアルの姐鬼ねねさん
 整形、全額無料オーディションをうたった「整形アイドルプロジェクト」から生まれたアイドルグループ「私+ism」。プロデューサーのわかにゃん氏のもと、整形総額5600万円以上をかけ、メンバー全員が整形しているという異色の6人組だ。
 もともと大阪でアイドル活動をしていた姐鬼ねねさん(37歳・@SEIKEI_NENE)も、オーディションに見事合格した1人だ。総額約522万円をかけて顔面を整形して、「私+ism」メンバーとしてアイドルとして再スタートを切った。インタビュー前半では37歳からの再挑戦ということで「整形アイドルプロジェクト」に入った経緯、整形をするに当たって苦労したことなどを聞いた。後半では、姐鬼さんの生い立ち、メンバー全員でのシェアハウス生活について話を聞いた。

◆さんまさんとマツコさんと共演してみて

――5月19、26日放送のTBS系『週刊さんまとマツコ』にグループで出演していましたが、反響はどうでしたか?

姐鬼ねね(以下、姐鬼):渋谷の駅前でビラ配りしてる時に、「テレビ観たよ〜」って言われることはよくありますが、正直、ライブの集客につながっていないのが今の悩みです。知名度は上がったはずなのに、現場に来てもらえることとは別なんだと思いました。

――明石家さんまさんや、マツコ・デラックスさんと共演した感想は?

姐鬼:私はスタジオに登場する順番がメンバーの最後だったので、「オチだし面白いことをなんか言わなきゃ」ってめちゃくちゃ緊張しました。爪痕をのこせたか今も心配です。自信はなかったのですが、みなさんのおかげでなんとかネットニュースにもなりました。あとはマツコさんが思っていたよりも大きかったのと、さんまさんは本当にずっとしゃべっていらっしゃいました。

◆基本1番にはならないタイプ

――幼少期はどんな子どもでした?

姐鬼:人前であまりしゃべらない静かな子でしたね。おばあちゃんにジャスコへ連れていってもらっても、何にもしゃべらないみたいな。我が家は兄弟全員が静かで。親戚の集まりとかでも、うちの家族だけ黙っている人が多くて、周りが気を使っていました。

 ただ、そういうのが嫌で、小学5年くらいから私と父親だけが場を盛り上げようとしゃべるようになりました。大阪出身なのでちょっと変なボケをしたりとか。かといって、学校で目立ったりするタイプではなく、部活も副キャプテンだったので、基本1番にはならないタイプでした。

◆「両親は私が東京にいることすら知らない」

――二番手キャラですね。

姐鬼:プロデューサーのわかにゃんさんにも前にそれ言われて、「あなたは2番手タイプだね。明るくて協調性もあり、人との関わり方がうまく、嫌われることもなく、流れに身を任せていくのが得意でしょ。でもアイドルで成功するための舵取りには、自主性とか行動力が必要なので、そこを身につけようね」って。たしかにそうだなって思いました(笑)。

――両親はいまの活動のことをご存じなのでしょうか?

姐鬼:私の両親は、おそらく私が東京にいることすら知らないです。両親と一緒に住んでいるお兄ちゃんからは、たまに連絡が来ますね。「お前の原付廃車にしていい?」みたいな。整形前に正月に帰ったことがあったのですが、その時は両親にお年玉をあげて、食材費も全て私が出してご飯を用意して帰りました。かなりたかられてしまったので、それ以来、あまり戻ってないですね。

◆メンバー全員でシェアハウス生活ゆえの悩みも

——なかなか癖の強そうな家族ですね。いまメンバー全員でシェアハウス生活をしているようですが、揉め事とかはないのでしょうか?

姐鬼:ありますよ! 冷蔵庫にここからここまでが自分のスペースというのテープを貼って区切ってあるのですが、たまにメンバーが“国境”を越えて来ることがあって、そういうときは「ちょっと来て! ここ越えてるから!」と伝えます。あるいは、何か揉め事がったら、わかにゃんさんが「集合〜」って会議を開いてくれて、そこで話し合いますね。

 ほぼ24時間ずっと同じ空間にいるのでたまにツラくなりますが、でもみんなで暮らすのは楽しいです。みんなどこかしらを整形しているので、その子が手術後に口を大きく開けられなくてゼリーしか食べられないタイミングで、慰めあって、ご飯を食べさせたりします。逆に、そういうときにこそ、元気なメンバーがマックのハンバーガーとか口を大きく開けないと食べられない物を見せびらかして食べるとか。そういういじわるをやったりやられたりしていますね。

――共同生活には揉め事はつきものですよね。毎晩、寝室で鮨詰めになって寝ているみたいですね。

姐鬼:二段ベッドが並んでいる部屋で寝ています。私ともう1人年長者がいるんですけど、その2人は二段ベッドの下のほうで寝かせてもらっています。体力的に二段ベッドをのぼるのがしんどいので(笑)。あと私は閉所恐怖症で、最初は二段ベッドの天井が怖かったですね。

◆体が固いのが悩み

――レッスンはどういう頻度でやっているんですか?

姐鬼:全体でやるのはライブ前くらいですね。一気にやって詰め込んで練習する感じです。でも個人でよくやっているのが柔軟運動です。子どものころから体が固いのですが、ダンスでもっと滑らかな動きがしたいなって、ストレッチばっかりやっています。あとは健康にも気を遣っているので脂肪を分解するお茶はしょっちゅう飲んでいます。

——1日の過ごし方ってどういう感じですか?

姐鬼:ライブがない日はみんな朝9時に起きてラジオ体操をして、そこから各々バイトにいったり、レッスンしたりしてます。私だけ寝るのが好きなので基本12時くらいに起きています(笑)。あと、外にふらっと出るのが好きなので、そのタイミングで自分ひとりの時間を作っています。

◆麻雀できないのに雀荘でバイトするワケ

——ひとりの時間はどうやってすごしているんですか?

姐鬼:ラーメン屋巡りはよく1人でしています。松屋が大好きなので、結構な確率で入り浸っています。ネギ塩豚丼が好きで、そればかり食べています(笑)。ご飯を食べに行ったり、アルバイトをしたりですかね。

――アルバイトもしているんですね。

姐鬼:このシェアハウスは、プロデューサーの持ち家なので、家賃と光熱費はかかりません。今支払っているのは食費とケータイ代くらいですね。まだアイドルとしての収入はほぼないので、非常に助かっています。なので、今、とある麻雀店でバイトをしています。

 正直、麻雀は全然できないのですが、YouTubeで見た雀荘のカレーが美味しそうで、たまたま応募してみたら受かりました。でも、麻雀を打たずに、それを食べるためだけにお客さんも来るくらい美味しいカレーで、まかないで食べられるのは本当に嬉しいです。最近は私がカレーを煮込んでいますが、お母さんが作ったカレーみたいな味でかなりハマってます!

◆「まずは集客を増やせるように頑張っていきたい」

――麻雀をやろうと思わなかったんですか?

姐鬼:1回教わったんですけど、難しすぎて頭に入ってこなかったです。もう歳なのか、脳が死んでいて……新しい情報が入ってこないんですよ(笑)。最近だとケータイをどこかに置き忘れることがよくあります。メンバーによく鳴らしてもらうんですけど、トイレに置きっぱなしにしていたり、あと漢字も全く出てこなくなってきて、ファンの方に漢字ドリルをプレゼントしてもらったりするくらいです。

――グループとしての悩みはありますか?

姐鬼:ライブを週1〜2日やっててるんですけど、集客が悩みです。メンバー内でも集客が1番問題になっていて、ずっとビラ配っていても、SNSをやっていても増えないし、今まで大阪での活動がなんだったのかくらい難しいですね……。大阪には私のファンの方がいて、たまに遠征で来てくれていますが、東京でもファンの方を開拓しなきゃいけなので、助けてくださいって感じです。今までやったことなかったTikTokも、ようやく最近始めたんですけど、そこをがんばらないとダメですね。

――では、最後に今後のグループとしての目標を教えてください。

姐鬼:今後の活動としては、どこへ行っても「整形アイドルプロジェクトだ〜」となって、アイドルさんが舞台袖から見てもらえるようなグループになりたいです。ブッキングで整形アイドルプロジェクトさんを呼びたいと思われたいです。そのためにはオリジナル曲も徐々に増やしていってまずは集客を増やせるように頑張っていきたいですね。曲もパフォーマンスもいいのに、なんで集客増えんのやろ〜、みんな見に来てや〜。

<取材・文/山崎尚哉 撮影/山川修一>

【姐鬼ねね】
1986年生まれ。大阪出身の「私+ism」最年長メンバー。担当カラーはミントグリーン。最新ライブは「整形アイドルプロジェクト」公式サイトでチェック!
X(旧ツイッター):@SEIKEI_NENE

【山崎尚哉】
’92年神奈川県鎌倉市出身。ライター業、イベント企画、映像編集で生計を立てています。レビュー、取材、インタビュー記事などを執筆。Twitter:@yamazaki_naoya
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