東野幸治ら苦境続くテレビ局の実態明かす「ホテルのグレードダウン要請」「おにぎりすら無くなった」

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2024年06月24日 11:20  Techinsight Japan

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大阪のテレビ局の現状を明かした東野幸治と今田耕司
コロナ禍以降も続く広告収入の減少を、番組制作費削減でカバーしてきたテレビ局。特に地方局は厳しいのか、お笑いタレントの東野幸治(56)と今田耕司(58)が6月23日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、大阪のテレビ局の現状を明かした。

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1990年代に東京に進出した東野幸治は、現在も大阪で複数の番組MCを務めている。収録や生放送の前日に大阪入りするため定宿にしているホテルがあるが、10年間出演している番組のスタッフから、面と向かって「ホテル料金が上がるため、もう(いつもの)ホテルには泊まれなくなるかもしれません」とグレードダウンを要請されたという。

さらに今田耕司は、1日前に大阪の後輩と食事をしたが「朝の番組でこれまで用意されていたおにぎりが無くなった」と聞き、大変驚いたそうだ。「おにぎりですよ!?」と今田は唖然としていたが、それほど番組制作費は切羽詰まった状況なのだろう。

地方の仕事では前泊、後泊が当たり前だった時代を懐かしむ今田に、ヒロミは「こんなにロケ時間が短いのに、なぜ泊まるの?」「これハワイで撮る意味ありますか?」と、当時は首を傾げる番組がたくさんあったと言う。彼はよくフジテレビのバラエティ番組に出演していたが、1980年代に「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズでヒット番組を連発した頃を回想したのだろうか。


ヒロミや今田、東野らはバブル景気に沸いた時代を経験しているが、現在は番組の打ち上げを経験していない若手も多い。当時は年末恒例の特番の放送が終わった後に一年を締めくくる豪華な打ち上げが開催され、結婚披露宴が行われるような大きな会場を貸切し、ビンゴ大会の景品には大型テレビやハワイ旅行など高価な商品が山のように用意されていた。番組出演者やスタッフだけでなく、ヘアメイクやスタイリストも参加できたそうだ。

それが今ではゴールデンタイムに放送されている番組でも、一年間の労をねぎらう打ち上げが「ピザ屋のサイドメニューだけ」だという。これは昨年10月9日の「ジンギス談!HBC公式YouTube」チャンネルでタカアンドトシが明かしたエピソードだが、ゲストのラランドは「いいなぁ〜」と羨ましがっていた。2020年頃からバラエティ番組に呼ばれるようになったラランドはその後、仲間内での飲み会はするようになったが「大勢が集まっての派手な飲み会に参加したことがない」と嘆いていた。テレビ業界にとって、厳しい状況がしばらく続きそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)
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