梅雨の晴れ間に危険な暑さ 熱中症発生が一番多いのは住居 高齢者が6割 予防と対策

1

2024年06月24日 11:46  日本気象協会

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

梅雨の晴れ間に危険な暑さ 熱中症発生が一番多いのは住居 高齢者が6割 予防と対策

今日24日(月)は、関東など東日本を中心に梅雨の晴れ間となり、真夏日・猛暑日が続出、危険な暑さとなるでしょう。熱中症の発生が一番多いのは「住居」、60歳以上の高齢者が6割。「休息・冷却・水分補給」をこまめに行い、高齢者や子供など熱中症のリスクが高い方に、こまめな声かけを。予防と対策をまとめました。



●関東中心に危険な暑さ 東京都心33℃・前橋37℃予想


今日24日は、関東や東海など東日本を中心に梅雨の晴れ間となり、朝から気温がグングン上がっています。東京都心など、関東の広い範囲で昼前に30℃を超えていて、千葉県市原市の牛久では午前11時半前に最高気温35℃以上の猛暑日となっています。

午後は更に気温が上がり、最高気温は前橋37℃、熊谷・秩父36℃、さいたま・土浦(茨城)・静岡35℃など、猛暑日の予想。水戸・宇都宮、大田原(茨城)、豊岡(兵庫)34℃、東京都心や横浜33℃、名古屋32℃と、真夏のような暑さになるでしょう。

茨城県では、本州で今年初となる「熱中症警戒アラート」が発表されています。


昨日23日より10℃以上高い所もあり、熱中症リスク大。こまめに休憩や水分をとり、エアコンを適切に使用しましょう。


●夜も気温が高い 東京都心など熱帯夜


関東は夜も気温の下がり方は鈍く、25℃以上で経過する所が多いでしょう。東京都心など、今年初の熱帯夜になる予想です。エアコンは朝までつけっぱなしにする、枕元に水を置くなど対策をとりましょう。

【夜間の熱中症対策】
・エアコンは朝までつけっぱなし
・寝る前とトイレに起きた時は水を飲む
・枕元に常温の水を置く


●熱中症の発生一番多いのは 住居と高齢者


今年6月10日(月)〜16日(日)の週は、全国で熱中症による救急搬送者数が急増しました。これまでは、500人前後で推移していましたが、一気に2500人近くと、5倍に増えました。

この週は、前半を中心に本州付近は広い範囲で晴れて、日に日に気温急上昇。12日(水)は福島県伊達市梁川で35.2℃と、全国で初の猛暑日、東京都心も30.1℃と今年初の真夏日となりました。更に、14日(金)は京都市で35.9℃と、今年全国で一番の暑さとなり、真夏日は418地点と今年初の400地点超えとなりました。

熱中症の発生場所で一番多かったのが住居で、高齢者(65歳以上)が59.8%と多くなりました。

今日24日も気温が急激に上昇、湿度も高いため熱中症のリスクが非常に高いため警戒が必要です。


●熱中症の応急処置ポイント


熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。


このニュースに関するつぶやき

  • 一人暮らしの高齢者は熱中症死に備えて枕元には水と線香を置いておきましょう。見つけた人がすぐに弔ってあげられるように‥‥
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定