菅前総理“新リーダー必要” 石破氏に「期待できる」 岸田総理は24日夜も“政権運営に意欲”【news23】

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2024年06月25日 11:06  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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永田町で「岸田おろし」の動きが激しくなる中、岸田総理は24日夜、岸田派幹部や財界人と会合を行い、「政権運営」を続けることへの意欲を改めて示しました。一方、前総理の菅氏は自民党に“新たなリーダー”が必要だとの考えを明らかにしました。秋の総裁選に向けて、日本の政治は混迷を深めています。

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岸田総理“政権運営に意欲”「経済最優先だ」

25日午後9時半ごろ、岸田派幹部や財界人らとの会合を終えて出てきた岸田総理。

関係者によりますと、岸田総理は上機嫌な様子で、「経済最優先、やはり経済が一番大事だ」などと述べ、政権運営を続けることへの意欲を示していたということです。

21日(金)の記者会見でも、「今、道半ばだ」と述べていましたが、その直後、自民党の有力者からは新たなリーダーが必要との認識が示されました。

菅前総理“新リーダー必要” 石破氏に「期待できる」

発言の主は3年前、岸田総理が打ち出した党役員人事の任期制限を引き金に、総理の座から引きずり降ろされることになったとされる菅前総理。

3年のときを経て、刀で切り替えしたかのようです。

菅義偉 前総理(文藝春秋オンラインインタビュー)
「総理自身が派閥の問題、他の派閥と同じように抱えているわけで、責任を取っていなかった」

文藝春秋のオンラインインタビューでこのように岸田総理を批判した菅氏。さらに、自民党に新たなリーダーが必要かを問われると…

菅義偉 前総理(文藝春秋オンラインインタビュー)
「(新リーダーが必要だと)そう思います。(総裁選は)国民に自民党の刷新の考え方とかをしっかり理解してもらえる最高の機会だと思っています」

菅氏は自身の総裁選への出馬は否定した上で、「(新リーダーに)期待できる方、主張を変えないところがいい」とポスト岸田に名前が挙がる、この人にエールを送りました。

自民 石破茂 元幹事長
「衆・参議員たるもの、常に自分が総理になりせばどうするかということを考えるべきだし、それを考えてなくて、総理に対していろんな意見をするというのは、それは少なくとも私のやり方ではない」

石破氏は総裁選出馬への明言は避けていますが、待望論は岸田派議員の一部からも出ています。

また、総理の座に意欲があるとされる茂木幹事長。菅氏は、「大変な時に党運営をしっかりやっている」と評価します。

自民 茂木敏充 幹事長
「夏の間、よく色々考えたいと思ってます」

「ポスト岸田」めぐり 麻生vs菅 総理は“再選”に意欲も…

藤森祥平キャスター:
自民党総裁選に向けて、ポスト岸田をめぐる争いの構図を星さんにまとめていただきました。

総理大臣経験者の麻生副総裁と菅前総理がリーダー候補への影響力を発揮し合う戦いになりそうだということですね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
麻生副総裁も菅前総理もキングメーカーを争っているということで、言ってみると、ちょっと古色蒼然というか、旧態依然というところだと思います。

麻生副総裁の方には茂木幹事長がいるんですが、茂木幹事長は人気がイマイチということで伸び悩んでいますし、河野デジタル大臣は麻生副総裁の派閥ですが、政策がぶれて、今ひとつ評判が良くない。

今度の総裁選挙はフルスペックといって、全党員100万人が参加しますので、党員に人気のある石破元幹事長が注目されるんですね。石破元幹事長は菅前総理の支援を期待しているということですし、菅前総理は、菅政権のときの官房長官だった加藤前厚労大臣や人気者の小泉元環境大臣などをカードとして持っていますので、菅前総理が攻勢を強めてきたという構図です。

藤森キャスター:
そして、再選を目指している岸田総理からは「今、道半ばだ」という発言もありましたが。

星浩さん:
今回の菅前総理の発言は、明らかに岸田さんに対して「ノー」を突きつけたということだと思います。

ただ、岸田総理は麻生副総裁からの支援を少し期待して、再選に道筋をつけたいということなんですが、最近の支持率も2割程度なので、非常に厳しい状況ですね。

このまま支持率も上がらず、支援も広がらないとなると、岸田総理も再選を目指しているものの、9月の総裁選の前、8月下旬ぐらいにかけて出馬断念、場合によっては退陣という可能性も見えてきますね。

藤森キャスター:
若手から公然と批判の声が上がっていますね。

星浩さん:
みんな不満は漏らしますが、「若手を担いで戦う」という構図が誰からも見えないのは、なかなか情けない限りですね。

藤森キャスター:
政治とカネの問題などありますが、課題が先送りになる中で、この中から本当に新しいリーダーが生まれてくるのかなというところですね。

小川彩佳キャスター:
そして、いつもと同じような顔ぶれではありますが、いつになく引いた目で見てしまうのは、「政治資金規正法の議論のときになぜもっと踏み込んで声をあげなかったんだろう。みんな静かにしていましたよね」というふうに思ってしまうんですよね。

なぜこの方々は、国民の怒りや疑問に沿った踏み込み方をもっとしなかったんだろうとも感じてしまうんですが、マライさんにはこのポスト岸田をめぐる動きはどのように映りますか?

ドイツ公共放送東京支局 マライ・メントラインさん:
例えば、G7で見た場合、アメリカは二つの大きな政党が対等していますし、フランスやイギリスも似たような構図にはなっている。ドイツの場合は、政党がもう少しあって、とにかく選択肢があるんです。

日本の場合は、同じ政党の中で政治が回っているような印象を受けてしまうんですね。もっと“健康的な競争”が外からもあった方がいいんじゃないかなという印象を受けてますね。

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<プロフィール>
マライ・メントライン さん
ドイツ出身
2008年から日本在住
ドイツ公共放送東京支局 プロデューサー

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