チャールズ国王が、国賓として英国訪問中の天皇陛下から日本最高の栄誉である「大勲位菊花章頸飾」を授与された。これに加え天皇皇后両陛下は、国王とカミラ夫妻に日本の伝統工芸作品を贈呈された。一方、国王は天皇陛下に英国で最も権威ある「ガーター勲章」を授与するとともに、両陛下に王室の紋章を刻んだ特注の品を贈呈した。
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チャールズ国王とカミラ王妃が現地時間25日、天皇皇后両陛下を国賓として歓迎した。両陛下は同日から27日まで3日間にわたり、国賓として公式行事などに臨まれる。
国賓訪問初日には「ホース・ガーズ・パレード」で歓迎式典が開催され、チャールズ国王と天皇陛下、カミラ王妃と皇后陛下がそれぞれ馬車に乗り、バッキンガム宮殿へと向かうパレードが行われた。
宮殿では午餐会が開催され、その後、両陛下は宮殿内にある「ピクチャー・ギャラリー」で開催中の「ロイヤル・コレクション」による日本に関する特別展を観覧された。
午餐会の後には、チャールズ国王夫妻と天皇皇后両陛下が日英友好のしるしとして贈り物を交換し合った。
チャールズ国王は、天皇陛下に英国で最も古く権威ある騎士団勲章「ガーター勲章(英:Order of the Garter)」を授与した。
さらに、国王夫妻の紋章を刻んだ銀の額縁に入った国王夫妻のサイン入り写真や、サントリーグローバルスピリッツ社が所有するアバディーンシャーの蒸留所「グレン・ガリオック」で少量生産するシングルモルト・スコッチウイスキー、王室御用達ジュエラー「ハウス・オブ・ベニー」によるシルバーとゴールドのペアカップを贈呈した。カップには、天皇の印章と国王の紋章が刻まれている。
カミラ王妃は、皇后陛下に日英両国の幸運のシンボルを取り入れた特注の扇子を贈った。扇子はセント・ジェームズ・パークにあるプラタナスの倒木の枝を使用したもので、皇后陛下の「お印」であるハマナスの花と、カミラ王妃の紋章があしらわれている。
一方のチャールズ国王は、天皇陛下から日本最高の栄誉である「大勲位菊花章頸飾(英:Collar of the Supreme Order of the Chrysanthemum)」を授与された。
そして今年1月1日に発生した能登半島地震の被災者に敬意を表し、石川県の伝統工芸である「輪島塗」の漆器が贈呈された。
カミラ王妃には、皇后陛下から佐賀錦のハンドバッグが贈られた。
同日夕刻にバッキンガム宮殿で開催された晩餐会では、天皇陛下が「ガーター勲章」を、チャールズ国王が「大勲位菊花章頸飾」を胸元に着けて出席されていた。
画像は『The Royal Family Instagram「Behind-the-scenes at last night’s State Banquet」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)