夫婦漫才コンビの宮川大助・花子(宮川大助=74、宮川花子=69)が、闘病・介護生活をつづった書籍『なにわ介護男子』(主婦の友社)を上梓し、27日に吉本興業大阪本社で会見を行った。
【写真】花子から手渡されたハンカチを持ち…涙ながらに語った宮川大助 妻の花子が、2018年に体調に異変を感じ、病院を受診したところ、余命半年の宣告を受けた。19年に多発性骨髄腫と診断され、年末に記者会見で病気を公表。22年春に寛解状態になったが、秋には副作用で肺に水がたまり、心肺停止寸前となった。それでも、23年5月に4年ぶりに夫婦漫才を披露、今年4月にはNGKの本公演に出演を果たした。現在も夫婦二人三脚で病気と闘っている。
先月にも花子は救急搬送されたというが、この日、車イスで元気に登場し「まだまだ長生きすると思うので、どうぞよろしくお願いします!」とガッツポーズ。大助が「あのー」と発したところで、花子が「はい、ありがとうございます」と打ち切るなど、夫婦息ぴったりの掛け合いで爆笑を誘った。
これからの目標を聞かれ、花子は漫才師として「苦しんでも“こんだけいけまっせ”というのをお見せしたい」「全国ツアーがしたい」と気合十分。漫才のつかみでは、花子が大助を、同書のタイトルのように“なにわ男子”や“大谷翔平”と紹介して笑いをとることもあるが、「大谷選手が私のおしめ替えてくれせんもん」「ただ、ちょっと漫才が下手くそなだけ」と感謝を込めた。
ひたすらツッコまれながら、妻への思いを涙ながらに語った大助は、がん闘病のケースに限らないとし、同世代に向け「これからが本当の夫婦ですよ」と呼びかけ。夫婦円満の秘訣を聞かれ、花子は「これね、答えめっちゃくちゃ持ってるんです」とニヤリ。「夫婦長いこと一緒にいてたらわかる」と本質を突き、報道陣を圧倒する名言となった。書籍は28日に発売される。