スティーヴン・キング原作のカルト的人気ホラーシリーズ記念すべき第一作『チルドレン・オブ・ザ・コーン<4K>』が8月16日(金)より日本劇場初公開されることが分かった。
現代ホラー小説の帝王、スティーヴン・キングの短編小説の「トウモロコシ畑の子供たち」を原作とした人気ホラーシリーズ『チルドレン・オブ・ザ・コーン』。コロナ禍に見舞われながらもリブート作品『スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック』(2023)も近年製作されるなど、これまでに約10作品もの関連作が作られ、『ヘル・レイザー』や『ハロウィン』にならぶ最長のホラーシリーズ。
だが、記念すべき第一作目である『チルドレン・オブ・ザ・コーン』(1984)は日本未公開。製作から40周年を迎えた今年、満を辞しての4K版の日本劇場初公開が緊急決定!
物語の舞台は、ネブラスカ州の小さな田舎町ガトリン。一人の少年に突如トウモロコシの神が舞い降り、彼は教祖となった。教祖は手下の子どもたちを率いてカルト化し町中の大人を惨殺、<後光のさす中、神は私の前にお立ちになった>と説いた。そんな子どもとトウモロコシしかいなくなったガトリンに、青年医師と恋人のカップルが迷い込む…。
子どもが悪魔のように人々を苦しめる映画は多々あるが、本作が恐ろしいのは、そんな「未来ある可愛い」子どもたちが歯止めのきかない、狂信的なカルト集団と化した点だ。トウモロコシ畑の中心で鎌を振り上げ、みなで高らかに殺人決行を宣言するさまは、幼い子どもたちであるがゆえにいっそう異様で絶望的。坊ちゃん刈りに黒スーツ姿の子ども教祖アイザックは、一度見たら忘れられない強烈なホラー・アイコンとして全米で大人気だ。
子どもカルト軍団が支配する町に迷いこむ青年医師バートを好演するのは、近年ではテレビドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」でディレクター、プロデューサーも務めたピーター・ホートン。バートの恋人ビッキー役には、『ターミネーター』(1984)で大ブレイク直前の初々しいリンダ・ハミルトン。
トウモロコシの邪神を崇め、街の子どもたちを洗脳した恐ろしい子ども教祖、アイザック役には『アダムス・ファミリー』(1991)『アダムス・ファミリー2』(1993)で、長髪で姿形が見えないカズン・イット役を演じたジョン・フランクリン。アイザックはフランクリンのあたり役となり、シリーズ六作目の『ザ・チャイルド』(99)にも同役で出演した。
また、数々の映画予告や『トゥー・ムーン』(88)や『シティ・オブ・ドッグス』(2006)はじめ映画スコアを手掛ける名作曲家/音楽プロデューサー、ジョナサン・エリアスの音楽が、子どもたちの不穏な合唱とともに、映画をますます禍々しく盛り上げている。
この度、赤く染められた空と大きな鎌が禍々しいメインビジュアルが解禁。「トウモロコシを受け入れよ」というキャッチコピーが入っているが、トウモロコシは食べるもののはず。それを受け入れたら一体どうなってしまうのか、全てはトウモロコシのみぞ知ることだ。
よそ者を寄せ付けないアメリカの田舎町のたたずまい、何が潜んでいるかも分からないどこまでも続きそうなトウモロコシ畑、独特のSFX、トウモロコシ畑の邪神…。80年代ホラーの魅力たっぷりのショッキング・カルト・ホラー、初の日本劇場公開に期待が高まる。
『チルドレン・オブ・ザ・コーン<4K>』は8月16日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)