ヤマハ:リンスが転倒骨折で次戦参戦は未定。クアルタラロ「ソフトのグリップが低かった」/第8戦オランダGP 決勝

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2024年07月01日 12:30  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP 決勝
 6月30日、2024年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラスの決勝がTT・サーキット・アッセンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは12位、アレックス・リンスは転倒リタイアで終えている。

 土曜日のスプリントより10度低い39度の路面温度で行われた決勝では、クアルタラロがフロントにハード、リヤにソフトのタイヤコンパウンドを選ぶ。リンスはフロントはクアルタラロと同じくハードタイヤで、リヤはミディアムを選択した。

 スターティンググリッドは、スプリントで負傷したアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が決勝を欠場したことによりひとつずつ繰り上がり、クアルタラロが12番手、リンスが15番手からのスタートとなる。

 レース1周目、リンスは抜群の位置取りで集団をかき分け、最初のコーナーのブレーキングの時点で12番手までポジションアップ。ポイント獲得も視野に入る好スタートだったが、その直後ブレーキング中にマシンを大きく振られたリンスはグラベルへと勢いよく投げ出された。

 このクラッシュによりリンスはメディカルセンターに搬送され、メディカルチェックの結果右足の骨折、右手首の重度の打撲傷が認められた。リンスは昨年の第6戦イタリアGPで右足を骨折しており、手術を受けたスペインの首都マドリード市内の病院へ向かい精密検査を受けるようだ。その後の経過は検査終了後に発表される予定で、第9戦ドイツGPの参加については未定となっている。

 このレース唯一のヤマハライダーとなったクアルタラロは最初のコントロールラインを13番手で通過。レース前半は後ろから迫るミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)とのバトルとなる。

 後ろからプレッシャーをかけられていたクアルタラロだったが、17周目にオリベイラがロングラップペナルティで後退するとターゲットを目の前のジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)に変更。1分33秒台前半のペースでじわじわとミラーに詰め寄り、横に並びかけるような距離間でのレースが続いた。最終ラップまでプレッシャーをかけ続けたクアルタラロだったがミラーをかわすことができず、わずか0.053秒の差でフィニッシュした。最終ラップに前方のペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)がクラッシュしたため、順位は12位となった。

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:12位)
「初めはもっとうまくいくと思っていたが、ソフトタイヤのグリップが良くなかった。レースを通じてずっとグリップが低いままだったので、十分にプッシュすることができなかった。終盤は少しフィーリングが良くなったのだが、そのときはすでにペースが遅くなり過ぎていた。次のザクセンリンクに期待するよ」

■アレックス・リンス(決勝:転倒リタイア)
「スタート後すぐに激しく転倒してしまった。今はマドリードへ向かっていて、右手首と右足の怪我の重症度を確認するため詳細な検査を受けることになっている。結果は近日中にお知らせできると思う」

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