アストンマーティンF1、メルセデスの元PU責任者コーウェルをグループCEOに任命。ホンダ時代に向け、勝利への体制作り

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2024年07月03日 07:40  AUTOSPORT web

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アストンマーティンF1にグループCEOとして加入するアンディ・コーウェル
 アストンマーティン・アラムコF1チームは、7月2日、かつてメルセデスでエンジン部門のボスを務めたアンディ・コーウェルを、マーティン・ウィットマーシュに代わるグループCEOに任命することを発表した。

 コーウェルは、コスワースでF1キャリアをスタート、2000年にBMWモータースポーツに加入、2004年にはメルセデス・イルモアにプリンシパル・エンジニアとして入社した。2008年からメルセデス・ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズでエンジニアリングディレクターを務め、2013年にメルセデス・AMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズのマネージングディレクターに就任、チームに大きな成功をもたらした後、2020年6月に退社した。F1ターボ・ハイブリッド・エンジン時代に、メルセデスは圧倒的な強さを示し、2014年から2020年にはドライバーズおよびコンストラクターズタイトルを獲得、2021年にはコンストラクターズ選手権を制した。

 2024年10月1日にコーウェルは、エグゼクティブ・チェアマンであるローレンス・ストロールの直属のグループCEOとして、アストンマーティンに加入する。現在グループCEOを務めるマーティン・ウィットマーシュは、今年末までにその責任をコーウェルに引き渡すということだ。

 アストンマーティンは、コーウェルの獲得は、「F1でチャンピオンシップを争うチームになるための継続的な取り組みの一環」であると述べている。

 エグゼクティブ・チェアマンであるストロールは、ウィットマーシュの貢献に感謝するとともに、コーウェルへの期待を示した。

「チームのビジネスとしての成長段階において重要な役割を果たしてくれたマーティンに感謝したい」とストロール。

「過去3年間、彼はチームを育て、我々がいくつかの重要なマイルストーンを達成するための手助けをしてくれた。そのなかには、(2026年からエンジンパートナーを務める)ホンダとの関係を育むこと、シルバーストンに最先端のAMRテクノロジーキャンパスを作り上げることが含まれている」

「重要な時期にアンディをチームに迎えることができてうれしく思う。ホンダとのワークスパートナーシップ、タイトルパートナーであるアラムコのコミットメント、そしてアンディのリーダーシップにより、我々は世界選手権を制するチームになる道を歩んでいく。アンディは私の全面的な支持を得て、勝利のためにあらゆるリソースを投入していく」

 コーウェルは「ローレンスのエキサイティングなプロジェクトに参加できることをうれしく思い、才能豊かな人々とともに仕事ができることを楽しみにしている」とコメントした。

「F1は私にとって、常に競争への情熱の対象である。私はアストンマーティン・アラムコにとってエキサイティングな時期に加入することになる。AMRテクノロジーキャンパスの完成が間近に迫り、2026年には戦略的パートナーであるホンダとアラムコとのフルワークスチームへと移行するのだ」

 2021年にアストンマーティンのグループCEOに就任したウィットマーシュは、コーウェルの加入を歓迎すると述べ、「アンディが10月に着任し、AMRテクノロジーキャンパスが完成すれば、素晴らしいチーム、刺激的なビジョン、先進的な設備でF1で成功するための基盤が確立されたと実感し、私は一歩引いて、人生の他のプロジェクトに集中することになる」と述べている。

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