イギリスの大衆文化誌「NME」が「2024年ベストKドラマ10選ー上半期」を発表。韓国のみならず、アジアを超えて社会現象級の旋風を巻き起こしている「ソンジェ背負って走れ」や「涙の女王」、「殺人者のパラドックス」「私の夫と結婚して」など日本でも話題を呼んだ韓国ドラマが選ばれている。
「2024年ベストKドラマ10選ー上半期」
(作品名 日本での配信日・配信サービス)
■「私の夫と結婚して」 1月1日〜Amazon Prime Video
■「殺し屋たちの店」 1月17日〜ディズニープラス スター
■「ドクタースランプ」 1月28日〜Netflix
■「殺人者のパラドックス」 2月9日〜Netflix
■「涙の女王」 3月9日〜Netflix
■「タッカンジョン」 3月15日〜Netflix
■「ソンジェ背負って走れ」 4月8日〜U-NEXT
■「ヒーローではないけれど」 5月5日〜Netflix
■「卒業」 5月11日〜U-NEXT
■「ピラミッドゲーム」 6月26日〜ABEMA
10作品中Netflix作品が5本、そのほかU-NEXT2本、ABEMA、Amazon Prime Video、ディズニープラスと、いずれも日本の韓国ドラマ視聴者にはお馴染みの配信サービスで現在も独占配信中の作品が挙げられた。
日韓同日配信や同日一挙配信される作品も多く、本国とのタイムラグが比較的少なく世界中でリアルタイムに楽しめる作品は口コミの伝播・拡散のスケールは桁違いに。
多様な題材で社会の縮図をつぶさに映し出しながら、1作品の中にラブストーリーや傷ついた大人たちのヒーリング、ユーモアを交えた人生賛歌、タイムスリップなどのユニークでスリリングな展開が盛り込まれ、感情が大きく揺れ動いて忙しい、いわゆる“ジェットコースター”ドラマが人気のようだ。
また、作品とともに「ソンジェ背負って走れ」では主演俳優ピョン・ウソク&キム・へユンが大ブレイク、「私の夫と結婚して」のナ・イヌも知名度が急上昇し、「涙の女王」キム・スヒョンやキム・ジウォンなどはこれまでもスター俳優だったが、さらなる人気を獲得した。
ドラマのOSTが大ヒットし、ファンミーティングが各地で行われ、作品の世界観を味わえるポップアップストアが日本にも上陸するなど、ドラマにハマったコアファンの愛がさらに深まる仕掛けも。
キャストの出演料など製作費の高騰でお蔵入りになるドラマが増えているという中、「ソンジェ背負って走れ」や「ピラミッドゲーム」のように大スター不在であっても若手俳優たちの熱演やケミストリーで成功を収める例もある。
(上原礼子)