JR東日本「えきねっとQチケ」QRコード活用のチケットレスサービス

JR東日本は11日、スマートフォンに表示されるQRコードを利用することで、「Suica」エリア外もチケットレスで改札を通ることができる新たなサービス「えきねっとQチケ」を10月1日から開始すると発表した。


「えきねっとQチケ」は、あらかじめ「えきねっと」できっぷを購入し、発行された乗車用QRコードを自動改札機にかざして乗降りできるチケットレスサービス。新幹線・在来線の両方で利用でき、新幹線・在来線をまたがって乗車する場合や「Suica」エリア外を利用する場合の利便性が向上する。



乗車券と特急券(新幹線・在来線)を購入でき、「大人の休日倶楽部」割引や株主優待割引も利用できる。在来線の特急券は「在来線チケットレス特急券」「在来線チケットレス特急券(トク割)」の申込みが可能。「新幹線eチケット(トクだ値)」「特急トクだ値」は利用できない。

10月1日時点でJR東日本管内東北エリアからサービスをスタート。BRTと気仙沼線前谷地〜柳津間は含まず、北海道新幹線区間を含む場合も予約できない。乗車日1カ月前の10時から申込み可能。乗車用QRコードを発行する際、「えきねっとアプリ」(8月よりえきねっとチケットレスアプリに名称変更)が必要となる。



東北エリアでのサービス開始後も、段階的にサービス提供エリアを拡大し、2025年度下期に東京都区内エリアと東北新幹線東京〜郡山間を追加する予定。2026年度下期に上信越エリアと上越・北陸新幹線(大宮〜新潟間、高崎〜上越妙高間)の追加を予定しており、2026年度末までにJR東日本エリア全域で「えきねっとQチケ」を利用できるようにするとしている。（佐々木康弘）