限定公開( 3 )
SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2023年にX(Twitter)で話題になった「アンパンマンの食パンを切ったら現れた“衝撃の光景”」について、投稿者であるブレッドアーティストのRanさんにお話を聞きました。
●食パンの中から出てきたのは……
話題になったのは、Ranさんが作った1斤の食パンです。パンの側面に、顔に大量の汗をかいたアンパンマンが、まるで何かを隠すようにして張り付いています。
パンを切ってみると、内部には空洞が。そしてその中に入っていたのは、なんと大量のジャムおじさんの顔面……! 笑顔や困り顔、疲れたような顔など、さまざまな表情を浮かべたジャムおじさんの「頭部だけ」が、たくさんあふれ出しました。なにこの状況!?
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ちなみにRanさんはこの投稿をする以前に、ジャムおじさんが張り付いた食パンの中から大量のアンパンマンの顔が出てくる作品も制作しています。今回のパンはいわば、そのときの「立場逆転バージョン」というわけですね。いずれにせよ、ショッキングな光景であることに変わりはありません……。
異質すぎるアンパンマンワールドを表現した作品に、Xでは「怖い」「アンパンマンの背負う秘密が重すぎる」「まさに闇」「戦慄しますね……!」など、恐怖するコメントが集まりました。
ねとらぼ編集部では、衝撃的なビジュアルのパンが生まれるきっかけとなったアイデアや、Ranさんの最近のお気に入りの作品について聞きました。アンパンマンらしからぬ世界観のファンアートは、どのようにして生まれたのか――?
●発想の源となった考えは「相手の立場に立って考えよう」!?
――「中からジャムおじさんが大量に出てくる」という発想が衝撃でした! このアイデアを思い付いたきっかけを教えてください
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Ranさん: このパンを作る前に、「中からアンパンマンのやられた顔が大量に出てくるパン」を作りました。これは、アンパンマンの顔を新しく交換した際、古い顔はジャムおじさんが倉庫でひそかに保管しているのではないかという妄想から作ったパンです。その立場を逆にしたのが、今回のパンです。
「相手の立場に立って考えよう」という言葉がありますが、当時の私は先に作った「中からアンパンマンの顔が出てくるパン」を見たときにこの言葉が思い浮かびました。そこから、ジャムおじさんとアンパンマンの立場を逆にしたパンを作ってみることにしました。
――バリエーション豊かなパンアートを多数公開されていますが、パンでさまざまなものを作るようになったきっかけを教えてください
Ranさん: パンで楽しいことをしようと思ったもともとのきっかけは、子どもの存在です。そこから作り続けるうちにどんどん夢中になり、いろいろなものを作るようになりました。
――最近のお気に入りや、反響が大きかった作品があれば教えてください
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Ranさん: お気に入りは先日投稿したくまの食パンです。これは焼型からオリジナルで作っていて、形がとてもかわいくて気に入っています。ちなみにこの焼型は現在販売中なので、パンを作っている人にぜひ手にしていただきたいです。
また、反響が大きかったのは、2024年6月に投稿したスヌーピーと仲間たちのパンです。
●Ranさんの活動
RanさんはXやInstagramで、ユニークなパンの動画を公開中。また、主催するパン教室「konel」ではイラストパンの制作レッスンも行っています。
動画提供:Ranさん
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