続いてアラン・テシェ(F.C.C. TSR Honda France)が、伊藤のタイムを上回り2分06秒836で暫定トップに立つ。シルバン・ギュントーリ(BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM)は、2分07秒369でわずかに遅れ、暫定2番手につけた。
そして、秋元康氏プロデュース『WHITE SCORPION』の特別カラーリングでコースに乗り込んだ津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)。ややリヤを滑らせる場面もあったが、2分07秒262で暫定2番手に食い込む。しかし、浦本修充(SDG Team HARC-PRO. Honda)がセクター3で最速をマークするも、2分06秒857でテシェにはわずかに及ばず、暫定2番手に。
各チームふたり目のアタックに入り、日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)がセクター1で最速をマークし、会場を驚かせる。しかし、その後のミスが響いたこともあり、暫定5番手から順位を上げることが出来ない。続くジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)も、テシェのタイムを上回ることができず、2分06秒836にとどまった。
すると、マーカス・ライターベルガー(BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM)が全セクター最速で各コーナーへと侵入していく。F.C.C. TSR Honda Franceを上回る2分05秒971をマークし、一気にトップへ浮上した。
ここで、Moto2ライダーのバリー・バルトゥス(AutoRace Ube Racing Team)も速さを見せ、2分06秒562で暫定2番手に姿を現す。ところが、國井勇輝(SDG Team HARC-PRO. Honda)が2分06秒286でバルトゥスを上回ることに成功。その結果、公式予選の6番手から10番手のなかではBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが最速となった。
続く予選5番手から1番手の一人目のアタックが、16時05分よりスタート。まずは羽田太河(Astemo Honda Dream SI Racing)が2分07秒165で暫定5番手、ダン・リンフット(Yoshimura SERT Motul)は2分06秒097で暫定2番手に浮上した。
ここで、3連覇および自己最多勝記録更新がかかる高橋巧(Team HRC with Japan Post)が登場。セクター1でトップからやや遅れるも、以降のセクターは全体ベストを刻み、会場を驚かせる。緊張感が漂うなかで2分06秒621を叩き出し、暫定トップに浮上して前年度王者の貫禄を見せつけた。
すると、ここで注目の海外メーカー勢のドゥカティパニガーレ V4Rがコースに姿を現した。ハフィス・シャーリン(DUCATI Team KAGAYAMA)は2分06秒411で5番手に入り、加賀山就臣も拍手を送る。
そして、暫定ポールのマービン・フリッツ(YART - YAMAHA)がアタックを開始。セクター1から全区間最速でコーナーへとマシンを進めていき、2分04秒台も狙える様なペースを披露。わずかに届かなかったが、2分05秒130と見事な速さを見せ、Team HRC with Japan Postから暫定トップを奪いう。フリッツ自身もうまくまとめることが出来たようで、コース上で思わず喜びを爆発させる。
各チームふたり目のアタックに入り、野左根航汰(Astemo Honda Dream SI Racing)に注目が集まったが、日立Astemoシケインのふたつ目で転倒を喫し、ノータイムとなってしまった。続く渥美心(Yoshimura SERT Motul)は2分06秒097で4番手に入った。
そして、ヨハン・ザルコ(Team HRC with Japan Post)が初めてのトップ10トライアルに出走し、ベストタイムを更新する2分05秒531をマーク。YARTヤマハには及ばなかったが、現役MotoGPライダーの走りということもあり、大勢の観客を沸かせた。
続いてDUCATI Team KAGAYAMAのエースライダーである水野涼が戦闘を開始し、慎重かつアグレッシブに走り進めていく。2分05秒248をマークし、Team HRC with Japan Postを逆転。しかし、暫定2番手にとどまったことで、残すは暫定トップにつけるYARTヤマハのアタックのみ。
2番手にはDUCATI Team KAGAYAMAが入り、トップにはわずかに及ばなかったものの、決勝ではさらなる速さも期待されるため、優勝も十分に狙える位置だ。3連覇がかかるTeam HRC with Japan Postは、3番手にとどまったが、決勝レースにおけるアベレージが速いため、さらなる活躍も期待できる。