中上貴晶が語るTeam HRCザルコの鈴鹿8耐優勝。参戦前には「MotoGPでは厳しいけど大丈夫。P1が見れるから」とエール

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2024年07月26日 12:10  AUTOSPORT web

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中上貴晶/MotoGP FAN Meets@秋葉原
 7月21日、三重県・鈴鹿サーキットで『2024 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』が開催され、Team HRC with Japan Postが優勝を飾った。同チームからはヨハン・ザルコが参戦していたため、MotoGPではチームメイトである中上貴晶に同レースについて聞いた。

 2022年から鈴鹿8耐で連覇を飾り、3連覇を狙っていたTeam HRC with Japan Post。今年はカレンダーの都合でWorldSBKライダーが来られなかったが、サマーブレイク中のロードレース世界選手権ライダーがエントリー。最高峰のMotoGPクラスからはザルコのみが出場した。

 長島哲太も不在のため、今年のTeam HRC with Japan Postは高橋巧、ザルコ、名越哲平となったが、常にトップを維持して3連覇を達成。ザルコ自身にとっても初の鈴鹿8耐を制したことになる。

 その戦いぶりを家のテレビで観ていたという中上は「よく知っているチームメイトのザルコが出ていましたし、Team HRCが2連覇していて、今回3連覇をかけたレースなのはわかっていました」と語る。

 また、ザルコの鈴鹿8耐参戦が決まった際にはMotoGPのパドックでも話題となり、「チームメイト(のザルコ)が出ることが決まって、すぐにその話になりました。『MotoGPでは厳しいけど大丈夫だよ。あのバイクは鈴鹿スペシャルだから。2連覇しているし、速く走れるよ。普通に走れば、P1が見れるから』という風には言いました」と2010年にMuSASHi RT HARC-PRO.で優勝、2018年はRed Bull Honda with 日本郵便で2位に入った中上はアドバイスしたという。

「実際にそうなってくれたし、彼も今シーズンが始まって、MotoGPで長く上位や1桁順位、P1という数字を見たくても見れない状況が続いていたので、彼にとっては気分転換になっただろうし、苦しいシーズン過ごしてそこで違うカテゴリーのバイクですが優勝したということは、必ずMotoGPの後半戦でプラスアルファになるので、チームメイトとしてもちろん勝ってくれて嬉しいというのは正直な気持ちです」

 8月にはMotoGPの後半戦が、第10戦イギリスGPからスタートする。ザルコと仲良くてよく話すと中上は話しているため、思い出話に花を咲かせることだろう。また、後半戦の序盤にはホンダRC213Vにアップデートが入る予定だという。EWCだけでなく、MotoGPでもホンダが結果を残すことはできるだろうか。

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