アウディ、初代『A4』から30年の蓄積を経て新型『A5』へ刷新。セダン、アバントともより魅惑的に

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2024年07月27日 07:20  AUTOSPORT web

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初代『A4』の発売から30年のときを経て、最新世代は『A4』から『A5』へとファミリーネームを変更
 この2024年よりモデルネームの再構築を進めるアウディは、偶数が電動モデルを、奇数は内燃エンジン搭載モデルを表す方針を掲げたことで、初代『A4』の発売から30年のときを経て最新世代は『A4』から『A5』へとファミリーネームを変更。その新型『A5』がドイツ本国で発表され、シャープなデザイン言語によるプレミアムなプロポーションと、最新の電子アーキテクチャーが融合した魅惑的なモデルへと進化を遂げている。

 7月16日にドイツ本国で発表された新型『A5』ファミリーは、新世代のプレミアムプラットフォームコンバッション(PPC)を採用する初めてのモデルとして、伝統のセダンとアバント、そして高性能版の“S”モデルが引き続きラインアップされる。

 完全に最新世代へと移行したことを象徴するエクステリアでは、長いホイールベース、大きなホイール、低くスポーティなボディを備えた修正されたプロポーションに加え、サイドのパネル面で強調される彫刻的なデザインと、立体的に配置された連続したライトストリップが組み合わさることで、確かな存在感と視覚的なダイナミズムがもたらされる。

 また一見して短いトランクリッドを持つセダンでは、このDセグメントでは珍しいハッチ型のテールゲートが新たに採用され、リヤウインドウごと持ち上がることで充分な開口スペースが取られ、ラゲッジルームへ容易にアクセス可能とするなどデザインと機能性を共存させている。

 さらなるシャープさを演出するデジタルライトは、フロントにLED技術を用いたデジタルデイタイムランニングライトを、リヤに第2世代のデジタルOLED(有機EL)リヤライトを装着。各デジタルOLEDパネルに約60のセグメントを持ちつつ車両間通信(car-to-x communication)も可能となり、新しいコミュニケーションライトなどによって道路上の安全性向上に貢献する。

■『S5』向けには367PSを発生する3リッターV6 TFSIエンジンを採用

 一方、新しい操作コンセプトが導入され、車両とのインタラクションを向上させたというインテリアでは、ヒューマン・セントリック・デザイン(人間中心のデザイン)を採用したうえで、さらなるデジタル化の一環としてAudi MMIディスプレイがドライバーと助手席から鮮明に見えるように配置された“デジタルステージ”を採用する。

 スリムで独立したAudi MMIパノラマディスプレイは、OLED技術を使用した曲線的なデザインとされ、11.9インチ表示スクリーンのAudiバーチャルコックピットと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成。さらに助手席のデジタルステージを補完するべく、ダッシュボードデザインに完璧に統合された10.9インチMMI助手席ディスプレイがオプションで提供される。

 モデル名称変更の要因ともなったパワートレインでは、48V駆動の新しいMHEV plusシステムを備え、パワートレインジェネレーター(PTG)は部分的な電動走行を可能とし、燃料消費の削減に寄与する。このPTGは内燃エンジンの出力に最大18kW(24PS)の電力を追加し、減速時にはPTGが最大25kWのエネルギーを回生。この結果、純粋な電動での走行や限定的な駐車操作が可能になり、電動エアコンプレッサーの使用状況下では、車両が信号待ちで停止し内燃エンジンがオフになっているときでも空調システムを作動させることもできる。

 本国デビュー時の搭載エンジンは、可変タービンジオメトリー(VTG)付きターボチャージャーを備えるガソリン仕様の2.0TFSIで2バリエーション(150PS/204PS)、さらにMHEV plusテクノロジーを加えた2.0 TDI(204PS)に加え、高性能版『S5』向けには367PSを発生する3.0 V6 TFSIエンジンが用意される。

 すでにドイツでは注文の受付が開始されており、この11月にはドイツおよびその他多数のヨーロッパ諸国で発売開始となり、日本市場への導入時期や価格は追ってアナウンスされる。

Audiコミュニケーションセンター・フリーダイヤル:0120-598106

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