R&Gは7月29日、「仕事終わりのデート」についての調査結果を発表した。調査は2024年5月31日〜6月9日、20代〜40代の社会人500人(女性340人、男性160人)を対象にインターネットで行われた。
○仕事終わりのデートがしんどいと感じたことがある人は77.2%
20代〜40代の社会人500人に「仕事終わりのデートがしんどいと感じたことがありますか」と聞いたところ、「よくある」「たまにある」という回答した人が7割以上にのぼった。多くの人が「仕事帰りにデートするのはしんどいな」と感じた経験があるとわかる。
○女性の仕事終わりのデートがしんどい理由1位は「仕事で疲れている」
20代〜40代の社会人女性340人に「仕事終わりのデートがしんどい理由」を聞いたところ、圧倒的1位は「仕事で疲れている(161人)」、2位は「外見のコンディションが悪い(82人)」となった。
具体的な理由をみていくと、「仕事で疲れている」と答えた人からは、「業務がひっ迫していて疲れていると、すぐに帰りたいと思ってしまう」(20代 女性)、「当日の仕事がハードだと、人に会うエネルギーが残っていないときもある」(20代 女性)、「デートは楽しくても、仕事でクタクタ だから」(30代 女性)といった声が寄せられた。仕事で疲れていると、楽しいはずのデートをしんどいと感じてしまいがち。疲れていると恋人の話が頭に入ってこなかったり、恋人に対して優しくなれなかったりすることも。せっかくデートしているのに、話が盛り上がらなかったり喧嘩になったりするかもしれない。また、早く帰りたいという態度が出てしまい、恋人を傷つけてしまう可能性も。
「外見のコンディションが悪い」を選択した人からは、「メイク崩れが気になってデートに集中できない。疲れている顔をパートナーに見られたくない」(20代 女性)、「顔が疲れてるし、肌とか髪がベタついてるから」(30代 女性)、「『コンタクトによる充血』『メイク崩れ』『足のむくみ』など、とにかくコンディションが悪くてモチベーションが下がる」(40代 女性)といった声が寄せられた。朝に「今日はデートだから」と気合いを入れてメイクをしても、夕方にはどうしても崩れてしまうもの。メイク直しをしても朝と同じ状態には戻らないことも多く、テンションが下がってしまう女性も多いとわかる。「仕事が終わるころには、顔だけではなく髪の状態も悪くなっている」という人もいた。
「時間調整が難しい」と答えた人からは、「残業を頼まれてしまったらどうしようと思うから」(20代 女性)、「仕事の終わり時間を気にするのが嫌だ」(30代 女性)、「約束の時間に間に合うように仕事を終わらせてスムーズに退社することが、少しプレッシャーになることもある」(30代 女性)といった声が寄せられた。「約束の時間までに仕事を終わらせなくては」とプレッシャーを感じる人が多数。仕事が終わる時間によってはデートがキャンセルになる可能性もあり、頻繁に会えないカップルほど、プレッシャーは大きくなるかもしれない。
他にも「『夜遅くなると翌日辛いな』と想像してしまう」(30代 女性)、「身綺麗にしたいので、仕事のあと一度帰宅して出直すことを考えるとしんどい」(40代 女性)などの理由が寄せられた。
○男性の仕事終わりのデートがしんどい理由1位は「仕事で疲れている」
男性に聞いた「仕事終わりのデートがしんどい理由」の1位も女性と同じ「仕事で疲れている(59人)」だった。男性もやはり仕事後のデートは「疲れているのでしんどい」と感じるようだ。2位「時間調整が難しい(21人)」、3位「翌日のことを考えてしまう(11人)」、4位「デート中も仕事のことを考えてしまう(8人)」と続いた。
具体的にみていくと、1位「仕事で疲れている」を選んだ人からは、「仕事の疲れで眠くて、まともに会話できないことがあるから」(20代 男性)、「仕事が忙しいと体力的に辛い」(30代 男性)、「基本的には楽しみにして頑張れるが、疲れが溜まるとだるくて面倒に感じる」(40代 男性)などの声が集まった。「恋人に会うと疲れがふっとぶ」という人もいるが、「会いたい気持ちはあるけど、疲れがまさってしんどい」という人も。「疲れているのに無理をしてまでデートする必要はない」と思う人や、精神的に疲れていると一人になりたい人もいるようだ。
2位は「時間調整が難しい」で、「仕事を早く切り上げるため、職場の空気が悪くなり、後日辛い」(20代 男性)、「仕事終わりのデートはお相手を待たせてしまう可能性が高いところです。急な残業でデート自体できないこともあり、相手に迷惑をかけ、好感度を落としてしまうことが辛い」(30代 男性)、「デートの約束をしているともちろん時間を気にするし、待ち合わせ時間に合わせて仕事を終わらせないといけないので、しんどいと感じるときもある」(30代 男性)など、女性と同じような理由が並んだ。デートのために無理やり退勤して、周囲から白い目で見られた経験がある人も。仕事が忙しいことを理解してくれている恋人ならいいが、まだ付き合っていない相手や交際を始めて日が浅い相手だと気を遣うかもしれない。
3位は「翌日のことを考えてしまう」で、「好きな人と食事したい反面、『明日に備えて早く帰りたい』と思うこともあるため」(30代 男性)、「そもそも仕事の帰りが遅く遅い時間からのデートになるので、翌日に影響が出る」(40代 男性)、「翌日のことを考え、デートを切り上げる時間を気にして、本来の楽しい時間を満喫できないでいる」(40代 男性)とのことだった。体力面での不安が大きくなってくる30代以降からの回答が多くなっている。とくに終業時間が遅い場合には、「明日に備えて睡眠時間が確保できるかな」と考えてしまうかもしれない。十分な睡眠時間を確保できる時間に帰宅しようと思うと、デート自体が短時間で終わってしまうことも。
他にも男性からは、「仕事のことがどうしても頭に残っているので、スッキリしない」(30代 男性)、「仕事がハードだと、頭がデート気分に切り替わらないのでしんどいときがあります」(40代 男性)、「仕事という面倒なタスクがある中で、デートという別の面倒なタスクがあるのは負担になる」(20代 男性)、「仕事で精神的に疲弊しているのに、またデートでもいろいろと気を使わなければならない」(20代 男性)といった意見が寄せられた。
○仕事終わりにしたいデートは「カフェ・レストランで外食」
仕事終わりにするならどんなデートがいいかを聞いたところ、1位は「カフェ・レストランで外食(197人)」、僅差の2位は「家で過ごす(182人)」だった。また具体的なスポットは指定せず「短時間で終わるデート」「近場でデート」と答えた人もいた。
具体的にみていくと、1位「カフェ・レストランで外食」を選んだ人からは、「ファミレスでご飯。ファミレスなら気軽に行けて、気を遣わずに済むからです」(20代 男性)、「カフェやオシャレなレストランで夜ご飯デート。気分的に夜ご飯を食べて帰るだけなら楽だからです。居酒屋は長くなるので疲れます」(30代 男性)、「カフェではなく、おいしいご飯を食べに行く。仕事終わりで疲れてお腹も空いているため」(20代 女性)などの声が寄せられた。「奮発してコース料理」「夜景の見えるレストラン」といった回答もあったが、どちらかというとカジュアルなレストランやカフェを挙げた人が多くなっている。終業時間がわからない場合は、予約なしで入れる飲食店のほうが行きやすいからかもしれない。また、特別感のあるレストランだと服装などにも気を遣うため、仕事帰りだとしんどく感じる人も多いかもしれない。
2位は「家で過ごす」。「おうちデートで出前を取ると、ご飯を作らなくていいため。泊まれば体力面でも楽」(20代 女性)、「外食だと周りを気にしないといけないが、おうちだと普段着でもいいから」(30代 女性)、「時間が多少過ぎて待たせてしまう場合も、外出よりは気楽」(30代 男性)とのことだった。気を遣わないでいいことから、おうちデートを支持する人が多数。家を行き来する関係なら、お互いにラフな格好で、周囲を気にせず、楽に過ごすことができる。
3位は「居酒屋・バーでお酒」だった。「居酒屋やバーなどお酒を飲めるところ。お互いにお酒が好きなので、仕事終わりに好きな人とお酒を飲めるだけで幸せ」(20代 男性)、「居酒屋やバーなど、お酒が飲めるデート。仕事で疲れているときにお酒を飲みたくなるため、一緒に楽しめると嬉しいです」(30代 女性)とのこと。閉店時間が遅い居酒屋なら、仕事帰りに立ち寄りやすいかもしれない。また、服装や髪型が崩れているからと、照明が暗めの居酒屋を希望する人もいた。
4位は「一緒に食事をする」。「空腹を満たせて、かつ大切な人と楽しい時間を過ごせるから」(20代 男性)、「夕飯は必ず食べるため、1人だろうとデートだろうと時間が気にならないから」(30代 女性)、「ゆっくりご飯を一緒に食べる。ゆっくり話をしながらくつろげるから」(40代 男性)といった声が寄せられた。食事する場所にはこだわらず、一緒に食事するだけでいいという人も多くなっている。食事だけで解散なら、比較的短時間で解散できて翌日にも響きにくい。
5位は「ドライブをする」。「車内は暗いし外に出かけるわけじゃないので、服装も見た目もあまり気にしなくていい」(20代 女性)、「もし帰りに車で迎えに来てくれたら、帰り道を走りつつ、車の中で話せるだけで楽しい。疲れていても動かないし、少し遠回りして窓から夜景も見られて楽しい」(20代 女性)、「手軽だから」(30代 男性)などの声が寄せられた。車に慣れている人にとっては手軽なドライブデート。「助手席なら疲れない」「見た目をあまり気にしなくていい」といったメリットも寄せられた。(Yumi's life)