今田美桜主演連続テレビ小説「あんぱん」に、松嶋菜々子と二宮和也が出演することが分かった。
本作は、アンパンマンを生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルにした物語。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった人生、何者でもなかった2人が、あらゆる荒波を乗り越え、逆転しない正義を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでを描く。
主人公・朝田のぶを今田が、柳井嵩を北村匠海が演じることが決定している本作。今回新たに出演が発表された松嶋と二宮がそれぞれ演じるのは、嵩の両親である柳井登美子と柳井清。
母・登美子は、文化的な教養が豊かであり、美しく勝ち気で利発。奔放な振る舞いで、嵩を翻弄する人物。
松嶋は「夫を早く亡くし、子供2人を親類に預けて離れて暮らした期間があるとうかがいました。家族の在り方が作品にも反映されていて、やなせさんの思いが詰まった『アンパンマン』という物語に大きな影響を与えたお一人だと思います。やなせさんの家族愛や人生観をより深く理解しながら大切に演じたいと思っています」とコメントを寄せている。
父・清は、出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。すでに他界しているところから、物語は始まる。
今回連続テレビ小説初出演となった二宮は、「本当に驚きました。なんとなく感覚的ではありますが、あの連続テレビ小説に自分が出演できるとは、考えてもいなかったので、ご期待に応えられる様、共演者の方々とふっくらと柔らかい作品を作っていけたらと思います」と意気込みを語っている。
また、嵩の伯父・伯母役には、竹野内豊と戸田菜穂が決定。
同じく連続テレビ小説初出演となった竹野内は、「私が演じる伯父の柳井寛という人物は、私たちが生きる上で根底に必要となる部分、忘れてはならないものを、日々の生活の中であたたかく思い出させてくれるような人物なのではないかと感じます」と役柄の印象を明かす。
戸田は「18歳で連続テレビ小説『ええにょぼ』のヒロインを演じさせていただきました。いつの日かお母さんとして帰ってきたいなあと夢見ていました」と語った。
そのほか、嵩の弟・千尋役で中沢元紀、柳井家の女中・宇戸しん役で瞳水ひまり(ひとみ・ひまり)も出演。
「朝ドラに出演することは役者としての一つの大きな目標だったので、出演が決まった時は心の底からうれしかったです」(中沢)、「出演が決まったときは『まさか私が!?』とびっくりしたと同時に、故郷である高知県へ恩返しができると本当にうれしくなりました」(瞳水)と出演を喜んだ。
今回の発表に北村は「柳井家が発表となりました。錚々たるキャストの皆様が集結しました。僕らが紡ぐのは当たり前のようで当たり前ではない日々です。時代は違えど確かな愛や人間臭さや浮き沈みの機微を丁寧に我々で描いていきたいと思います。撮影は長く楽しく厳しい道のりですが、我々が笑って作り上げていく空気を楽しみにしていてください」と視聴者へメッセージを寄せた。
連続テレビ小説「あんぱん」は2025年春、NHKにて放送予定。
(シネマカフェ編集部)