連日のように体温越えの猛暑日が続く2024年。本格的なサマーシーズンを迎えた8月3日(土)に行われた、スーパーGT第4戦富士スピードウェイでのGT500クラス公式予選は、Q1担当の松下信治、そしてQ2を担当した野尻智紀ともに、新型ホンダ・シビック・タイプR-GTのスピードを遺憾なく引き出した8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが今季初ポールポジションを獲得。タイム合算フォーマットも含め、フロントロウ2番手に100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT、2列目3番手にも64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTと、明日の350km決勝に向けホンダ勢が必勝体制を固めている。
そんななか、好調さを披露したのは今季よりベースモデルを刷新したホンダ陣営で、とくにダンロップタイヤを装着する64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTが混走時間帯、そしてクラス専有走行枠でも最速を誇示。専有の2番手にも100号車STANLEYが続くなど、前回の富士でポールポジションを獲得している17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTや、8号車、16号車のARTA MUGENらを含め、待望のシビック初優勝に向け午後の予選で上位グリッド獲得を狙う。
■Q2:初優勝に向けて準備は整った GT300クラスの予選Q2を終えGT500クラスのポールシッターを決める戦いが近づく。この最後のセッションを前に少しずつ路面温度も降下し50度を切ってくるなか、引き続き同一セットのタイヤを装着した合算のQ2が、15時59分に開始時刻を迎えた。まずは14号車ENEOS X PRIME GR Supraの福住仁嶺を先頭に、開始2分で各車が続々とコースへ向かい、残り5分のセッション半分までステイした24号車リアライズの名取鉄平が最後にピットを離れる。
続くラップでは、64号車の伊沢が1分28秒572まで伸ばしたものの、ここでトヨタ陣営も奮起。計測4周目の38号車KeePer CERUMO GR Supraの大湯都史樹が、1分28秒529としQ2セッション2番手へ。さらに14号車ENEOS X PRIME福住も、ラストアタックで1分28秒566として背後の3番手に浮上してくる。