本編映像では、苦境に立たされていたガリアーノを当時の貴重なアーカイヴ映像を通して振り返る。「ヴォーグ(VOGUE)」の編集長アナ・ウィンター(Anna Wintour)が「天才デザイナーは希少なの。女性の服装や考え方を変えるようなデザイナーはね」とガリアーノの才能を絶賛し、彼女の右腕であるアンドレ・レオン・タリー(André Leon Talley)は、「彼こそ業界の未来だ。資金も後ろ盾もなく創造力だけでコレクションを創り上げた。彼には金がないんだ!」と記者たちの前で声を荒げるシーンなどを映し出す。類稀なる才能がファッション界の中心人物たちに認められ成り上がっていく、ガリアーノのサクセスストーリーの幕開けが垣間見えるワンシーンとなっている。また、アーカイヴ映像の間には、学生時代のガリアーノに多大な影響を与え、今年のカンヌ国際映画祭「カンヌ・クラシック部門」で修復版が上映され話題となった、アベル・ガンス監督の記念碑的大作「ナポレオン」の映像も登場する。