上半期の純利益はシステム障害対応費用などの影響で減益──江崎グリコは8月14日、2024年12月期第2四半期累計(1月〜6月)の連結決算を発表した。売上高は1540億2400万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は88億6900万円(同9.7%増)と前年同期を超える結果に。一方、システム障害の影響もあって純利益は36億6700万円(同53.1%減)と、前年同期の半分以下になった。
グリコは4月、生産や物流などの情報を統合する基幹システムを全面移行した。しかし、システム切り替えの際に障害が起き、出荷の遅延や欠配が発生。これによって「プッチンプリン」など一部チルド商品の出荷が停止する事態になった。その後、8月までに各商品の出荷を順次再開。13日には、4カ月近く出荷できていなかった「プッチンプリン」についても「順次出荷再開する」と公式X(@glico_PPPR)で発表した。
決算短信によれば、チルド商品の出荷停止の影響で「乳業事業で大きく前年同期を下回った」という。一方、栄養菓子事業や食品原料事業、海外事業が前年同期を上回り、売上高は前年同期比で0.6%の増収という結果になった。経常利益は為替差損などで96億2500万円(同5.9%減)という結果になり、純利益についてはシステム障害の対応費用により、前年同期の78億1700万円に対し、36億6700万円まで落ち込んだ。
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