【夏の怪談特集】霊感が強いわけではないが、子どもの頃に不思議な体験をしたという人は意外といる。岐阜県の40代前半の女性(医療・福祉・介護/年収500万円)は、3歳の頃から心霊体験が始まったようだ。今回は前回の続き、2つ目のエピソードを紹介する。(文:天音琴葉)
男に騙され、非業の死を遂げた叔母
女性が小学校6年のとき、信心深い叔母が亡くなった。自身は一度しか会ったことがなかったが、両親とともに通夜から参加することに。ところがその朝、不思議な出来事に見舞われた。
「朝起きると、右足が動かないのです。硬直しているというか、立てないし膝が思うように曲げられません。ちなみにどこかにぶつけた、転んだなどということはありません」
30分もすると回復して、すたすた歩けるように。「なんだったのだろう」と不思議に思いつつ、叔母の家へ向かい通夜に参列した。ところが翌朝、葬儀の当日にまた女性の右足が動かなくなり、今度は痛みもあったそう。30分ほどでなんとか立てるようになったが、足を引き摺らないと歩けなかった。
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すると、そんな女性の歩き方を見た親戚たちは青ざめていたという。叔母は足が悪く、右足を引きずって歩いていたからだった。ただの偶然の可能性もあるが、叔母は男に騙されて借金を背負い、自ら命を絶ったという背景もあり、大人たちが恐怖したのも無理はないかもしれない。
父方の親戚の葬式には行かないように
そのあとほどなくして女性の足は元に戻ったが、再び不思議な現象に見舞われたのだった。
「葬式の30分前から、今までで一番酷い、膝が自力では全く曲がらず、痛くて泣けそうにすらなりました。お座敷に座れないので、従兄弟のベッドで片足投げ出しでお経を聞いていました。火葬場には父におぶわれて行きました」
未だかつてないほどの足の硬直と痛みに苦しんだ女性だったが、不思議なことに棺を焼き始めた途端に足は嘘のように治ったそう。ところが、「痛くなくなった、歩ける!」と喜ぶ女性を見た親戚たちは、「タイミングがタイミングなので怖かった」と再び恐怖に包まれたのだった。
それ以来、女性は父方の親戚の葬式には出禁になったとも明かした。女性の身を案じてのことだったらしい。
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「特に、父の妹が30代でガンで他界したときなどは、『子どもも小さくてさぞかし心残りだろうから、◯◯(女性の名前)にまた異変が起きたら大変だから』と言われたそうで、父だけ葬式に行きました」
なお、女性は叔母の葬儀のあと受診したところ、右足に異常は見つからなかったとのことで何よりだ。このほかにも子どもの頃に心霊体験をしたそうで、3つ目のエピソードをこのあと回想する。
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