機内に持ち込んだルイ・ヴィトンのハンドバッグを座席の横に置いた女性。客室乗務員が座席の下に置くように声をかけていた(『New York Post 「Passenger kicked off flight for refusing to put $3K Louis Vuitton handbag on the floor」(AsiaWire)』より) 各航空会社は機内の身の回り品について、安全のために座席の下や座席上にある収納棚に置くなどのルールを定めている。しかし中国の国際空港から離陸した機内で今月10日、1人の搭乗客が客室乗務員の指示を無視し、ルイ・ヴィトンのハンドバッグを座席の下に置くことを拒んだ。40万円以上するブランドバッグを床に置きたくないという理由だったようだが、同機は空港へとんぼ返りすることになり、最終的にこの搭乗客は警察官により降機させられた。香港のニュースメディア『South China Morning Post』などが伝えた。
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今月10日、中国重慶市の重慶江北国際空港を出発した機内でトラブルが発生した。当時の様子は動画で撮影されており、3席並ぶエコノミークラスの中央に座る女性の姿が確認できる。この女性は、ルイ・ヴィトンのハンドバッグを持ち込んでいた。
機内での身の回り品の取り扱いについては各航空会社によってルールが異なるが、基本的に膝の上や足元に置くことはできない。これは乱気流などに巻き込まれた際、バッグがあることでケガをしたり、逃げ道が塞がれてしまうなど安全上の懸念があるためであり、前の座席の下や上の荷物棚に収納しておく必要がある。
動画に登場する女性は、ハンドバッグを自身の座席の左側に置いていた。客室乗務員がこのことに気付き、座席の下に置くよう女性に声をかけたが、女性は客室乗務員の指示を無視してスマホを触り続けた。
それでも客室乗務員が声をかけ続けたが、女性は聞く耳を持たなかった。このハンドバッグは約3000ドル(約44万円)相当と報じられており、女性は高価なハイブランドのバッグを汚したくないという思いからか、床に置くことを拒み続けた。
客室乗務員からこの件に関する報告を受けた機長は、最終的に重慶江北国際空港へ戻ることを決断した。空港に戻ると警察官が待機しており、客室乗務員の指示を無視し続けた女性は、警察官と共に降機することになった。
1人のわがままにより、同便だけでなく後続の便が約1時間遅延するなど大きな影響が出たと報道されている。
今回の件について、航空会社などはコメントを公表していないが、中国版TikTok「抖音(ドウイン)」で機内の様子を撮影した動画が公開されると、400万回を超える再生回数を記録した。
また、身勝手過ぎる女性の行動が各メディアに報じられると、「自分の身の安全より、3000ドルのバッグの方が大事なのか?」「自分だけでなく、他の乗客の安全も考えるべき」「ルールはルールだからね」「床に置くのってそんなに嫌?」「理由があってルールがあるのだから、それを無視するなら相応の措置が取られるよ」「プライベートジェットにでも乗ればいいのに」など、女性に対する批判の声が多数あがった。
その一方、「バッグを入れられる袋でも渡してあげればよかったのに」「これだけのことで1時間も無駄にして、この女性を追い出す必要はあった?」などと、客室乗務員や航空会社の対応を疑問視する意見も飛び交った。
ちなみに昨年10月には、離陸直前だったイギリスの格安航空会社の機内で、トイレの床に排便するという搭乗客のあり得ない行為により、欠航になっていた。
画像は『New York Post 「Passenger kicked off flight for refusing to put $3K Louis Vuitton handbag on the floor」(AsiaWire)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)