北海道の3か月予報 暑さ続き、秋の訪れは遅い

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2024年08月20日 17:44  日本気象協会

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日本気象協会

北海道の3か月予報 暑さ続き、秋の訪れは遅い

今日(20日)、札幌管区気象台から、向こう3か月の天候の見通しが発表されました。北海道付近は暖かい空気に覆われやすく、気温は高めで経過する見込みで、降水量は各地とも平年並みでしょう。



●9月 雨の降り方に注意


9月の天気は、数日の周期で変わるでしょう。気温は平年より高くなる見込みです。日中は厳しい暑さとなる日もありそうなため、まだまだ熱中症に注意が必要です。しかし、朝晩は冷えて空気がひんやりと感じられる日も多くなってくるでしょう。朝晩と日中との気温差が大きくなるため、外出の際は一枚羽織るものを用意しておくと安心です。

前線や台風の影響、大気の状態が不安定になりやすいことなどのため、竜巻の発生数は7月から11月にかけて多くなりますが、中でも最も多いのが9月です。万が一竜巻が発生した際には、屋外にいる場合は頑丈な建物名地に避難し、屋内にいても窓ガラスには近付かず、一階の丈夫な机の下などで頭を守り、身を守るための行動を最優先して下さい。
なお、竜巻等の激しい突風が予想された場合、気象庁から「竜巻注意情報」が発表されるため、天気予報などで「大気の状態が不安定」という言葉を耳にした際には最新の気象情報に留意し、防災に努めてください。

台風の他にも、9月は秋雨前線などの影響を受けやすいため、多くの地域で平年の降水量が最も多い月になっています。台風の直接的な影響がなくても、災害につながるような大雨が起きやすい時期となります。


●10月 初雪の時期に


10月は、日本海側では期間の前半は天気は数日の周期で変わる見込みですが、期間の後半は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。オホーツク海側は、数日周期で天気が変わる見込みです。太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。気温は平年並みか高いでしょう。

北海道付近への台風の月別接近数を見ると、過去10年間では2018年と2019年はそれぞれ1回ずつ10月に台風が近付いています。11月以降に北海道付近に台風が接近した事例はありませんが、10月はまだまだ台風への注意が必要な月となりますので、最新の情報に注意し、台風接近の予想が発表された際には、避難場所の確認や、浸水・土砂災害の危険性が高い場所をあらかじめ確認し、非常用品の準備などをしておくとよいでしょう。

また、道内では初雪を観測する所が出てくる時期になります。初雪の平年日は、稚内と旭川で10月19日、留萌で25日、小樽で31日などです。平年に比べ気温が高く経過する場合でも、一時的に強い寒気が入った際などには急に雪となる可能性があります。気温の高い状態が続いても油断せず、例年同様に雪への準備が必要になります。雪を観測しなかった場合でも、寒気の強まりの程度によっては路面凍結などの可能性は十分にあります。特に橋や歩道橋、トンネルの出入り口、交差点やカーブなどが凍結しやすい所になりますので、車を運転の際は路面状況の変化に注意して下さい。


●11月 内陸などでは根雪に


11月は、各地とも平年同様で、日本海側やオホーツク海側では曇りや雪または雨の日が多く、太平洋側は晴れの日が多くなる見込みです。気温は引き続き平年並みか高いでしょう。

初雪観測の平年日は函館や帯広で11月1日、室蘭や苫小牧で2日、釧路で7日などとなります。11月後半ともなれば、内陸の一部では根雪となる所も出てくる頃です。この時期までには、暖房の試運転などを行っておくとよいでしょう。

例年、秋の始まりから終わりにかけては気温が急速に下がることが多く、季節の気温差は四季の中で最も大きくなるため、体調管理に注意して下さい。


●今後一週間は雨多い 警報級の大雨となる恐れも


今後一週間は、低気圧や気圧の谷の影響を受けやすいでしょう。22日は次第に雨となる所が多く、23日からは全道各地で雨の降りやすい状態が4〜5日程度続きそうです。特に、低気圧が最も近づく23日頃は日本海側の地域を中心に雨量の多くなる恐れがあります。日本海側や太平洋側西部の地域を中心に、警報級の大雨となる可能性もあります。また、その後も雨が続くため、土砂災害等に注意が必要になりそうです。



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