「攻殻機動隊」草薙素子役の声優・田中敦子さん、61歳で死去　声優の息子が発表「どうか忘れないで」

　アニメ「攻殻機動隊」草薙素子役や「葬送のフリーレン」フランメ役などで知られる声優の田中敦子さんが、8月20日に61歳で亡くなったことが分かりました。息子である声優の田中光さんが訃報を伝え、ネットではファンや関係者からの悲しみの声が広がっています。

【画像】生前の田中敦子さん

●訃報に悲しみの声

　光さんは同日、X（Twitter）で「令和6年8月20日、私の実母であります声優 田中敦子が永眠いたしました」と文書を発表。合わせて、生前の敦子さんとの親子2ショットも公開しています。

　さらに「田中敦子を愛してくださったファンの皆様、生前お世話になりました業界関係者の皆様、本人に変わりまして深謝いたします」「このような形で親子関係をお伝えすることになりまして、非常に残念でなりません」とコメント。

　「約1年に及ぶ闘病生活も含め、真面目で凜々しく、ちょっぴりお茶目な、田中敦子らしい人生だったように思います」「こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです」と母への思いをつづりました。なお、敦子さんの生前の意向により、具体的な病名は伏せるとしています。

　文書の最後は、「田中敦子が真摯に携わってきた作品を、田中敦子が愛情を注いできたキャラクターを、田中敦子という声優をどうか忘れないでください」「尊敬する女優／声優であり、愛するお母さんへ愛を込めて」と締めくくりました。

　この訃報を受けて、ネットでは「衝撃過ぎてまだ理解できません」「61歳……本当にまだ若すぎる」とショックの声が。「本当にカッコよくしびれる声をありがとうございました」「いつまでも忘れません！」「本当に大好きでした。心よりご冥福をお祈りします」など敦子さんを悼むファンの声が多数寄せられています。

　また、米ドラマ「フレンズ」の吹き替えで共演した声優の水島裕さんは「田中敦子さんが旅立ちました。驚きで声が出ませんでした」「『あっちゃん』とはフレンズで10年間一緒に過ごしました」とXで悲しみをあらわにしています。

　敦子さんはガンダムシリーズ、「名探偵コナン」、「ジョジョの奇妙な冒険」などの人気アニメ作品や、「大乱闘スマッシュブラザーズ」にも登場するゲーム「BAYONETTA」の主人公・ベヨネッタなどで声優を担当。洋画や洋ドラマの吹き替えでも幅広く活躍していました。