自動販売機の世界は言うなれば、群雄割拠の戦国時代。「一風変わった飲み物」どころか、とんでもない代物が販売されているケースも少なくない。
なおX上では、富山県で発見された真っ赤な自販機の「予想外すぎる商品ラインナップ」が、大きな話題となっているのだ。
■「定番の自販機」と思いきや…
注目を集めているのは、Xユーザー・庶民さんが投稿した1件のポスト。
こちらのポストには真っ赤なボディに、ブランド名が白く記された自動販売機の写真が添えられており、反射的に「コカ・コーラ」を連想した人も多いだろう。
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しかしポスト本文を見ると、そこには「えwww 何これwww ルーターの自販機あったんやけどwww」と、驚愕のネタばらしが綴られていたのだった。
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■バッファロー公式も驚き
思わず目を疑ってしまう文面だが、自販機には確かにコンピューター周辺機器メーカー「BUFFALO」の7文字のロゴが確認できる。そして商品の金額表示も「7,980円」「6,580円」となっており、実際にルーターが販売されていたのだ。
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こちらの光景は見た者に衝撃を与え、件のポストは投稿からわずか数日で6,000件以上ものリポストを記録するほど大きな話題に。
Xユーザーからは「初めて見た…」「これは斬新」「夜中に急にルーター欲しくなったとき、助かる」「やっぱりルーター冷えてるのかな?」など、驚きの声が続出する事態に。
😲!!! https://t.co/Rw2C87onDU
— バッファロー【公式】 (@BUFFALO_melco) August 5, 2024
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こちらの自販機は業界にも衝撃を与えており、バッファロー公式アカウントは驚いた絵文字のスタンプで反応。
すごい・・・
— エレコム(公式) (@elecom_pr) August 4, 2024
同じくコンピューター周辺機器メーカー「エレコム」公式アカウントも「すごい…」と、大いに驚愕していたのだ。
ポスト投稿主・庶民さんに詳しい話を聞いたところ、件の自販機は富山大学の前にある「ミタホーム」五福営業所にて発見したものと判明。
そこで今回は「株式会社ミタホーム」に、自販機の詳細を尋ねてみることに。すると、光回線も驚きの舞台裏が明らかになったのだ…。
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■「現地の今」に驚き…
今回の取材に快く応じてくれたのは、ミタホーム五福営業所の担当者。
日本初となる「ルーター自販機」設置の経緯について、担当者は「設置者・テックみなみ様から相談を受け、オーナー様に設置の許可を頂いたものです。テックみなみ様としては学生の入学時期に合わせて設置を計画され、2月20日に同自販機が設置されました」と、振り返る。
つまりぶっちゃけた話、ミタホーム側では特に何もしていないと判明したのだ。
しかし担当者は全く怯まず、それどころか「日本初のルーター自販機の設置は大変興味深いことであり、またその場所が店舗脇にあることも、自分たちは全く何もしていないにも関わらず、何となく誇らしいような気持ちになります」「当社でお部屋探しのご相談をしてくださった方や、契約して頂いた学生様は宣伝しておりました」と、自虐ネタを交えた前向きなコメントを見せる。
なお、当初はあまり反応が芳しくなく、「今購入されたら、日本で初めての購入者ですよ!」という殺し文句でオススメしていたそうで、完全にノリノリである。
その甲斐あってか販売数は徐々に伸びていき、今回大きなバズりに繋がることに。やはり早朝や、量販店が閉まった時間帯の22時以降に売れるケースが多いそうだ。
半ば「聖地」となりつつあるようで、担当者は「大阪から見学ツアーでお越しになる予定の方々もいらっしゃるようです」「先週は自転車で乗り付けて、写真を撮っている男性を見かけました」とも語っていた。
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■地元からも愛される営業所
ミタホームの他の営業所には設置されておらず、テックみなみとしても今のところ設置予定は無いというルーター自販機。
そうした背景を踏まえ、ミタホーム担当者は「日本全国に設置が広がるかどうかは不明ですが、当社としては『初代ルーター自販機設置場所』として記録に残って誇らしく、大変お世話になっているテックみなみ様の繁栄を願い、広がるようお祈りしております」と、笑顔で語っていた。
そんなミタホーム五福営業所は「賃貸借契約」が業務で、春は主に学生らのアパート契約のサポートをしている。
そうした経緯や場所柄もあってか、大学祭や吹奏楽部演奏会の相談を受けるケースも少なくないようで、担当者は「できる範囲で協力させて頂いております。昨年は頂いたチケットで、演奏会に行かせて頂きました」と、地域との交流を振り返る。
自販機の物珍しさだけでなく、ミタホームのこうした地元愛も、今回大いに話題となった要因だろうか。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)