「ワンピース」サボ役の入野自由、「違和感がない」と評された理由とは?少年らしい「爽やかさ」「軽やかさ」ボイスが魅力

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2024年08月25日 10:21  アニメ!アニメ!

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入野自由
TVアニメ『ワンピース』のサボ役を古谷徹さんが降板したことを受け、新たに入野自由さんが担当することが発表されました。すでに、2024年8月18日に放送されたアニメ第1116話「取りに行こうぜ!バギーの大宣言」より入野さんがサボ役を務めており、SNS上では「まだ慣れない」という声や「違和感がない」と評するコメントもあがり話題となっています。

様々な声が上がる中、なぜ「違和感がない」という評価が出たのか。入野さんが出演した過去作を振り返りながら、その理由を考えたいと思います。

■あの“ジブリの名作”が代表作
1988年2月生まれ、現在36歳の入野さんのデビュー作は、実はアニメ作品ではありません。幼くして劇団ひまわりに入団し(※現在は退団)、歴史ドラマ『コルチャック先生』に幼い少年役で出演。声優ではなく、子役として俳優デビューを果たしました。

声優のデビュー作となったのは、1996年に放送されたアニメ『逮捕しちゃうぞ』。夏実と美幸に何かと絡む「わかば幼稚園」の園児トリオのひとり・しょう役を演じました。

そして、入野さんの代表作といえば、2001年公開のジブリ映画『千と千尋の神隠し』。神々の世界に迷い込んでしまった主人公・千尋を助けてくれる少年・ハク役を演じ、その名前を多くの人に知らしめました。

その後、ゲーム『キングダム ハーツ』のソラ役、アニメ『D・N・ANGEL』の丹羽大助役、『アイシールド21』の小早川瀬那役、『ツバサ・クロニクル』の小狼役、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』宿海仁太(じんたん)役など、多数の作品で主人公役に抜擢。ほかにも、『機動戦士ガンダム00』沙慈・クロスロード役、『ハイキュー!!』菅原孝支役、『おそ松さん』松野トド松役など、ひっきりなしに話題作に出演し続けています。

■サボ役に視聴者が「違和感がない」と評価した理由
上記に挙げたキャラクターを見てわかる方もいると思うのですが、入野さんは“少年らしさ”が滲む声が魅力。少年らしさにも色々種類があると思うのですが、入野さんの耳に心地よい程度のハイトーンで透明感のある声は、純粋さと心根の強さを持ち合わせた少年にピッタリなように感じます。

エースに並ぶルフィの義兄であるサボ。幼い頃からルフィとエースのケンカの仲裁に入ったり、成長した後に再会してからも、エースの死に責任を感じているルフィに優しい言葉を掛けたり、「ルフィのバックにはおれがついてる!」と弟思いな発言をしたり、兄らしく気丈に振る舞いながらもルフィと別れた後に涙を流していたり……。


その真っすぐで熱い思いを持っているサボのキャラクター性に、入野さんの声がマッチしていたのではないでしょうか。古谷さんが演じていた、ドッシリと構えた革命軍参謀総長らしいサボの良さとはまた違い、入野さんが演じることで爽やかさと軽やかさが加わり、22歳のサボに「違和感がない」と視聴者が評価したのではないか、と考えます。

■留学を経て、表現の幅を広げる入野自由
2017年に一時休業し、海外留学へと行っていた入野さん。自身のブログにて「言語も芝居も、知らないことをもっと知りたい。もはや行かないという選択肢はなかったのです」と理由を語っています。

そして、同年12月に上演されたミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』にて活動再開。主演・市村正親さん、鳳蘭さんなど錚々たるメンバーが顔をそろえる中、市村さん演じるテヴィエの長女と恋仲になっているモーテル役を熱演されました。

色々な経験を重ね、間違いなく表現の幅も広げ続けている入野さん。アニメ『ワンピース』においてのサボの活躍と合わせ、注目したいところです。

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