ビジョンは8月21日、「育児の苦労と周囲の理解の重要性に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、2024年6月26日〜29日の間、20〜49歳で乳児(0〜3歳)の子育てに携わっている全国の男女1,000人を対象に、インターネットで実施したもの。
はじめに、育児における苦労を聞いたところ、90%以上が育児において何らかの苦労を経験しており、最も苦労しているのは「夜泣きなどによる睡眠不足」(46.0%)。次いで、「自分の時間の確保ができない」(44.4%)であった。時間のやりくりと肉体的な苦労が上位を占めていることがわかったという。
育児中のお出かけ時においては、85.4%が不便さや苦労を感じており、「荷物が多い」(46.3%)という物理・身体的な苦労が最も多く、「飲食店や公共の場で赤ちゃんがじっとできない」(41.4%)や「飲食店や公共の場で赤ちゃんがぐずる・泣き止まない」(39.9%)など、公共の場で周囲の目を気にしていることが明らかに。
子どもとのお出かけの際に、周囲の人からの配慮や手助けをもらってうれしかったことがあるかを聞くと、64.4%が「お出かけ時に周囲からのサポートでうれしかった経験がある」と回答。
一方で「よくあった」と回答した人は、16.2%に留まり、周囲からの配慮や協力が限定的であることも判明。
育児について、地域や社会で更なる理解が必要だと思うかを聞いたところ、88.4%が「理解が必要」と回答した。
また、子どもが生まれる前後で育児に対するイメージにギャップがあったと回答した人が61.0%にのぼることから、親自身も子どもが生まれる前は育児をイメージしきれていなかったと感じており、社会全体で育児に対する理解を深めていく必要性も示唆されたという。(上和田美紅)