クリスタル・パレスは30日、アーセナルからイングランド代表FWエディ・エンケティアが完全移籍にて加入することを発表した。
クラブの発表によると、エンケティアはクリスタル・パレスと2029年6月30日までの5年契約を締結したという。移籍金は公表されていないものの、イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』などによると、最大3000万ポンド(約58億円)ほどの見込み。背番号は「9」に決まった。
エンケティアは1999年5月30日生まれの現在25歳。ロンドン南東部のデトフォードで生まれ育ち、2015年夏にチェルシーからアーセナルのアカデミーに加入した。2017年9月に行われたヨーロッパリーグ(EL)のBATEボリソフ戦でトップチームデビュー。以降はなかなか出場機会に恵まれず、2019−20シーズン前半戦はリーズへのレンタル移籍も経験した。復帰後も元フランス代表FWアレクサンドル・ラカゼット(現:リヨン)のバックアッパーという立場が続いたものの、2021−22シーズン終盤戦は定位置を確保。昨年10月にはイングランド代表デビューも飾った。
ここまでアーセナルでは公式戦通算168試合出場38ゴールを記録しているものの、近年はブラジル代表FWガブリエル・ジェズスやドイツ代表FWカイ・ハフェルツの獲得により出場機会が減少しており、昨季終盤戦からは途中出場すらな叶わない日々を過ごす。今夏の移籍市場で複数の国内クラブからの関心が報じられていたなか、最終的には日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスへ新天地を求める決断を下した。
完全移籍加入に際し、エンケティアはクラブを通してコメントを発表。「クリスタル・パレスと契約できて信じられないようような気分だし、ワクワクしている。サウス・ロンドンに戻ってくるたびに、つい笑顔がこぼれてしまうんだ。今はまるでホームに帰ってきたかのような居心地の良さを感じているよ」と現在の心境を明かした。
今夏の移籍市場において、クリスタル・パレスはラツィオを退団した鎌田、ベティスからU−23モロッコ代表DFシャディ・リアドらを獲得。同日付けでヴォルフスブルクからフランス人DFマクサンス・ラクロワが完全移籍で、ノッティンガム・フォレストからアメリカ代表GKマット・ターナーがレンタル移籍で加入することを発表している。なお、エンケティアとターナーはアーセナル時代のチームメイトで、クリスタル・パレスで再会を果たすこととなった。
【動画】9番を背負うエンケティアがお披露目
Original South London Material.
Nketiah is Palace.#CPFC pic.twitter.com/x5RiDJLeQ6— Crystal Palace F.C. (@CPFC) August 30, 2024