香港前場:ハンセン1.8%安で3日ぶり反落、上海総合は0.6%下落

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2024年09月02日 13:40  サーチナ

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 週明け2日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比318.35ポイント(1.77%)安の17670.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が118.95ポイント(1.88%)安の6212.19ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は644億12400万香港ドルとなっている(8月30日前場は675億2260万香港ドル)。
 中国の景気懸念が重しとなる流れ。中国国家統計局が8月31日に公表した8月の購買担当者景気指数(PMI)は、非製造業PMIが小幅ながら前月から上昇したものの、製造業PMIは改善見通しに反し前月から低下した。6カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収も逆風。人民銀が2日に実施したリバースレポを通じた資金供給は35億人民元にとどまり、満期分との差し引きでは4675億人民元の市中資金を吸収した。リバースレポを通じた資金は今週、週間で1兆4018億人民元が満期を迎える。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産の下げが目立つ。香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が13.4%安、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が5.8%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が5.5%安で引けた。新世界発展については、通期決算の18〜23%減益見通しが嫌気されている。
 インフラ建設セクターも安い。中でもゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が6.8%、中国交通建設(1800/HK)が5.7%、中国中鉄(390/HK)が5.2%、中国建築国際集団(3311/HK)が4.3%ずつ下落した。
 外食チェーンや酒造の飲食関連もさえない。海倫司国際HD(9869/HK)が6.1%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が5.9%安、九毛九国際HD(9922/HK)が5.0%安、百威亜太HD(1876/HK)が4.7%安、青島ビール(168/HK)が4.3%安で前場取引を終えた。
 物流関連の銘柄群も売られる。深セン国際HD(152/HK)が3.2%安、嘉里物流聯網(636/HK)と京東物流(2618/HK)がそろって2.9%安、中通快逓(2057/HK)が2.0%安で引けた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.62%安の2824.50ポイントで前場の取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、インフラ関連株、医薬株、不動産株、素材株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。公益株、銀行・保険株も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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