27日放送のテレビ朝日系バラエティー『タモリステーション』(後8:00)では、日本に誕生して半世紀…今や我々の暮らしに欠かせない存在となった“コンビニエンスストア”を深掘りしていく。
【番組カット】コンビニで…さまざまな発見をするタモリ 1973年、日本発祥のファミリーマートが1号店をオープン。その翌年にセブンイレブン、さらにその翌年にローソンが開店し、日本の3大コンビニエンスストアはいずれも1970年代に産声を上げた。それから約50年――現在ではコンビニは電気、ガス、水道などと並ぶ社会インフラとしての役割を果たすまでに発展した。
コンビニが大きく躍進を遂げるきっかけとなった商品のひとつが、1978年、セブンイレブンで発売をスタートした“おにぎり”。コンビニおにぎりは現在ではセブンイレブンだけで年間21億個(※2022年)が売れている“国民食”だが、当時、おにぎりは家庭で作るのが当たり前のもので、コンビニ自体も今のように自社製品の展開はなく、いわば小売店の域を出ない存在だった。
そんなコンビニの歴史をあざやかに転換し、日本の食文化までをも変えたコンビニおにぎりは、どのように誕生したのか。開発秘話を探るとともに、コンビニおにぎりに欠かせない“フィルム”の変遷もたどっていく。
今回の目玉はなんといっても、タモリの“コンビニ潜入ロケ”。タモリ自ら都内の店舗を訪れ、日本のコンビニのスゴさを探るべく、実地検証に乗り出す。普段、何気なく利用しているコンビニだが、細かくチェックしていくと、消費者の行動心理を考えつくした売り場レイアウトはもちろん、ハーバード大学の研究者が“社会の小宇宙”と評したほど多様な品揃えや商品陳列の工夫、アイスケースやマルチコピー機の超進化など、“コンビニの今”がまざまざと浮かびあがり、タモリも驚きを隠せない。
さらに、コンビニを支える重要な要素のひとつ、“接客”について学ぶべく、タモリがエプロン姿で先輩店員に弟子入り&人生初のレジ打ちにも挑戦。カウンターに入って第一声、「いらっしゃいませ〜」の呼びかけは満点だったものの、そこへ“客”として現れたのは爆笑問題・田中裕二。長年、アルバイトとしてコンビニで働いた経験を持ち、「店長にならないか」と誘われたほど優秀な店員だった田中はタモリを翻弄するつもりなのか、温めると美味しいおにぎりから、冷え冷えのまま持ち帰りたいスイーツなどを購入。はたまた、レジ横のおでんやホットスナックまで注文するが、タモリは華麗に接客&レジをこなすことができるのか。
散歩の途中、コンビニに立ち寄って麦茶とアイスを買うのが日課だというタモリ。しかし、今回の潜入ロケで、「今までは毎日、目的の売り場に一直線に行って精算するだけで、実は店内を見ているつもりで何も見ていなかったことに気がつきました。店内には線香やロウソクまであるし、お惣菜や冷凍食品も多種多様。こんなに商品が豊富だとは思わなかったですね。まさに目の前に小宇宙が広がっているようでした」と、改めてコンビニの品揃えに驚いたことを告白。
人生初のレジ打ち挑戦には、「買うときは当たり前のように接客を受けていたので、まあまあやれるんじゃないかと思っていたら…いやぁ、不甲斐なかったね。とにかく時間がかかっちゃって…」と、その難しさを体感。「手順を覚えるだけでも大変なのに、細やかに気を配ってくれる店員さんは“素晴らしい”のひと言です」とスタッフの接客技術に脱帽していた。
身近なコンビニを新たな視点から探っていく今回の企画について、タモリは「コンビニは日常生活になくてはならない存在であるばかりか、街の治安の一端も担ってくれている。そして今、この瞬間もどんどん進化していて、日本の社会や文化が詰め込まれたスポットでもあるんですね。これはぜひ一度、じっくり見てまわる価値があるなと思いました。そんな“知らないともったいない”コンビニの秘密を番組で解き明かしていきます」とみどころを語った。