日本でも連日Netflix「今日のTOP10」入りを果たしている話題のドラマ『となりのMr.パーフェクト』でヒロイン、ソンニュを演じ、抜群の演技力で視聴者の共感を得ているチョン・ソミン。本記事では、そんなチョン・ソミンの演技に、思いっきり没入して、共感して、“もらい泣き”してしまうこと必至の出演韓国ドラマ3選をご紹介します!
【動画】“キスの神様”との“芸術級”に美しいキスシーン■『空から降る一億の星』
【あらすじ】
広告デザイナーのユ・ジンガン(チョン・ソミン)は幼い頃に両親を失い、20歳年の離れた兄ユ・ジングク(パク・ソンウン)と2人で暮らしている。ある日、親友ペク・スンア(ソ・ウンス)の陶芸展に招待されたジンガンは、パーティーのスタッフとしてやってきたビール会社の従業員キム・ムヨン(ソ・イングク)と出会い、彼の失礼な発言に憤慨。兄のジングクもまた陶芸展に向かう途中でムヨンとすれ違い、彼の眼差しになぜか胸騒ぎを覚えるのだった。そんな中、女子大生殺人事件を捜査していたジングクは、数々の手がかりからムヨンが事件に関与していると直感するが…。
【見どころ】
チョン・ソミンといえば、愛嬌のあるキュートな笑顔が思い浮かびますが、個人的に忘れられないのが、本作での彼女の“涙の演技”。瞳からボロボロ大粒の涙を流す彼女の演技に、爆泣き必至の一作です。
本作は、北川悦吏子脚本、木村拓哉主演の同名日本名作ドラマの韓国リメイク作で、『となりのMr.パーフェクト』のユ・ジェウォン監督が手がけた一作。愛を知らず、まるでゲームのように他人の心をもてあそぶキム・ムヨンが、ユ・ジンガンと出会い愛を知り、数奇な運命に翻弄されていく、胸が苦しくなるほど切ない珠玉のラブストーリーです。
チョン・ソミンが演じるのは、明るく天真爛漫ですが、幼い頃に痛みを経験し傷を抱えているジンガン。モンスターと呼ばれた危険かつミステリアスな魔性のムヨンを遠ざけながらも、徐々に彼のことが気になっていきます。
自分をたった一人で育ててくれた唯一無二の存在である兄に、「あいつは悪魔だ!」と怒鳴られてもムヨンをかばい続ける心の美しさ。そして愛する人のためなら、何があっても立ち向かい、孤独なムヨンの人生に温もりと愛を与えるジンガンの姿に、何度嗚咽させられたことか…。時に母のような表情でムヨンを包み込む、彼女の表情演技がもう天下一品すぎて、終始涙腺が緩みっぱなし…!
そしてそして、ソ・イングク演じたムヨンとの“ムガンカップル”は、チョン・ソミンがこれまで演じてきた、数多くのケミの中でも本当に伝説…!傷を抱えた二人の愛が尊くて、愛しくて、マルっと抱きしめたくなります。二人が歌うOST「Star」は名曲すぎて鬼リピ必至ですし、キスの神様と謳われるソ・イングクとの、息を呑む“芸術級”に美しいキスシーンも必見です。
本作、実は筆者が歴代最も号泣し、約1ヶ月ほど他のドラマが観られなくなってしまうほど、強烈な余韻が続いた作品でして…。セリフをほぼ覚えるレベルで何度も何度も観ていますが、今なおOST聴くだけで涙が出てきます(情緒不安定)。なので特に後半は、次の日予定のない日に観ることを強くおすすめします…!
▼配信情報
Hulu、U-NEXT、FODなどで配信中
■『この恋は初めてだから』
【あらすじ】
IT企業の社員ナム・セヒ(イ・ミンギ)は38歳のどこにでもいるサラリーマン。性格にくせがあり、人やお金にあまり興味がない独身主義者。働き始めた頃に将来を考え家を購入したが、今はローン返済に苦しめられる生活を送っている。一方、30歳独身ユン・ジホ(チョン・ソミン)は名高いソウル大学卒の高学歴女子。脚本家の夢をあきらめられず、安月給の補助作家としてかれこれ5年働いている。一緒に住んでいる弟ができちゃった結婚をすることになり、居場所がなくなってしまったジホは家を出る羽目に。そんな二人がひょんなことから一つ屋根の下で暮らすことになるのだが…。
【見どころ】
彼女の「人生作(この俳優といったらこのドラマが浮かぶというほど、人々の記憶の中に残る作品」とも言われている本作は、異なる3種類の恋愛物語と、結婚という制度の現実的な問題をリアルに描いたラブストーリー。胸に刺さりまくる名セリフの数々に、韓国では今なお「人生ドラマ」として挙げられる一作です。
「契約恋愛から本物の恋に落ちる」という一見ありがちなラブコメと侮るなかれ。長い同棲を経て、結婚に対する考えとタイミングが完全にすれ違ってしまったカップルや、結婚と恋愛は別物のクールなカップルなど、胸に迫るエピソードで、さまざまな角度から「結婚とは?」「家族とは?」「人生とは?」という問いのヒントを示してくれるのです。リアルすぎる恋愛エピソードの数々は共感しっぱなし!
社会の厳しさにもがきながらも、自らの幸せを模索する3人の姿に、時に涙があふれるほど感情移入してしまいます。「結婚」に対するさまざまな価値観を示しながら、「どんな生き方であっても大丈夫」とそっと背中を押してくれる一作です。
チョン・ソミンが演じるのは、名高いソウル大学卒の高学歴女子ジホ。脚本家の夢をあきらめられず、一人で住む家もなく、IT企業勤務のセヒ(イ・ミンギ)と同居することになります。
胸をときめかせるロマンス演技や、クスッと笑いを誘うコミカルな演技が流石すぎるのはもちろん、30代の女性の複雑な心の内をそのままのぞいているかのようなリアルな演技に、思わずグッと共感させられます。筆者は共感しすぎて、とある回で大号泣させられてしまいました…。
クスッと笑えてキュンとして、時に号泣してしまう…。数々の名言が心に突き刺さる、ラブコメとは一線を画す名作です。
▼配信情報
Netflix、ディズニープラス、Hulu、FODなどで配信中
■『霊魂修繕工』
【あらすじ】
ウンガン病院の精神保険科専門医イ・シジュンは、患者のためなら自ら訪ねていき治療をする熱血医師。しかしその明るい姿とは裏腹に、過去の痛みを癒やすことができずトラウマを抱えている。
一方、自分を警察だと思い込んでいるシジュンの患者が授賞式の途中でミュージカルスターのハン・ウジュに手錠をかける事件を起こし、それがきっかけでシジュンとウジュは出会う。ウジュは幼い頃に母親に捨てられたことで自身の意思とは関係なく起こる間欠性爆発性障がいによる突発的な行動で人間関係に悩み、精神科専門医シジュンの演劇療法を通じて助けを得ることとなるが…。
【見どころ】
チョン・ソミンの演技の凄みに改めて感服させられたのが、ドラマ『霊魂修繕工』。精神科を舞台に、ある事をきっかけに心に傷を負ってしまった精神科医シジュンが、さまざまな事情を抱えた人々を癒やしていくヒューマンロマンスドラマです。
最近でいえば、昨年配信されたNetflixシリーズ『今日もあなたに太陽を 〜精神科ナースのダイアリー』のように、さまざまな精神疾患を丁寧に描いていて、ジジュンのひだまりのような優しい笑顔と胸を打つセリフに、心がほっこり癒やされる一作です。
主人公の精神科医イ・シジュンを演じているのが、2021年の百想芸術大賞で3冠に輝いた名作サスペンス『怪物』で、まさに“怪物級”の怪演を見せたシン・ハギュンなんですが、シン・ハギュン×チョン・ソミンの演技合戦の迫力が凄まじすぎて、終始鳥肌が総立ち…!
チョン・ソミンが演じるのは、怒りを抑えられない間欠性爆発性障がいのミュージカル女優ウジュ。シジュンに出会い、心の深い傷を癒やしていきます。
突然神経質に怒ったり、突然泣いたり、感情の起伏が激しい演技が多いのですが、彼女の熱のこもった迫真の演技がもう圧巻すぎて…!怒りと悲しみの繊細な表情演技に魅せられながらも、たまに見せる“恋する女性”のキュートな笑顔にもまた心を鷲掴みにされるはず…!
後半は、日々苦しみ、もがきながらも、ちゃんと一筋の光があって、共に支え合いながら癒やし合いながら、少しずつ前を向いていく姿に、ジーンと胸が熱くなるはず。チョン・ソミンの演技の振り幅と、表現の深さを改めて感じさせられる必見の一作です。
▼配信情報
U-NEXT、FOD、Huluなどで配信中