米兵を不同意性交等致傷罪で起訴 6月に性的暴行 那覇地検

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2024年09月20日 16:08  毎日新聞

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毎日新聞

那覇地方検察庁が入る那覇第一地方合同庁舎=竹内望撮影

 沖縄本島北部で成人女性に性的暴行し、けがをさせたとして、那覇地検は20日、書類送検されていた在沖縄米海兵隊の上等兵、マイケル・ホフマスター容疑者(20)を不同意性交等致傷罪で起訴した。ホフマスター被告の身柄は米軍の管理下にあったが、日米地位協定に基づき、起訴後に日本側に移されたという。沖縄で米兵が性的暴行事件で起訴されたのは今年3件目。


 起訴状や沖縄県警によると、米軍基地外の屋内で6月21日、知人女性の肩をつかんで押し倒すなどして性的暴行し、約1カ月のけがをさせたとされる。地検は認否を明らかにしていない。事件後に女性が受診した医療機関が県警に通報。県警は米軍の協力を得て任意で取り調べを進め、9月5日に不同意性交等致傷容疑で書類送検した。


 県内では、米空軍兵が2023年12月に少女を自宅に連れ込み、性的暴行をしたとして、不同意性交等などの罪で24年3月に起訴され、公判中。5月にも米海兵隊員が成人女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして逮捕され、6月17日に不同意性交等致傷罪で起訴された。


 両事件について県警や那覇地検は公表せず、6月下旬に報道で相次いで発覚。捜査当局や、事件を把握していた政府が県側に伝えていなかったことが問題になった。


 県警は7月に情報共有の運用を変更し、今回の事件では書類送検した9月5日に県に連絡。那覇地検も起訴した20日に報道発表した。那覇地検は発表のあり方について「公益上の必要性やプライバシーなどを考慮し、個別に判断している」とした。県にも20日、防衛省沖縄防衛局から起訴について連絡があった。【喜屋武真之介】



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