実況解説も魅力! 東海オンエア・虫眼鏡が語るMリーグ「チーム戦制度でエンタメ性が激増した」

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2024年09月22日 11:10  週プレNEWS

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KADOKAWAサクラナイツのファンを公言する虫眼鏡氏


9月16日、Mリーグの2024-25シーズンが開幕した。年々その熱気は高まっており、麻雀好きはもちろん、麻雀(マージャン)のルールがわからないビギナーさえもとりこにしている。

動画クリエイター「東海オンエア」の虫眼鏡氏も、そんな熱狂にハマったひとり。虫眼鏡氏がMリーグの魅力を語る。

*  *  *

■実況解説も面白くて飽きない

僕はチーム「KADOKAWAサクラナイツ」のファンで、サクラナイツの試合は全部見て応援しています。

もともと麻雀のルールは知っていたのですが、麻雀番組の切り抜き動画でプロの対局に興味を持ち、3年ほど前からMリーグを見るようになりました。

その後、サクラナイツの内川幸太郎選手と個人的に交流を持つようになったんです。内川選手の雀風(ジャンぷう・麻雀の打ち筋)もすごく好きで、一緒に麻雀の入門書も出しました。

僕が言うのもおこがましいですが、内川選手はすごく基本に忠実で、見ていて勉強になる麻雀を打ちます。Mリーグにはいろんな雀風の選手がいるのですが、王道の打ち方をしている内川選手が勝ったときには「これぞ麻雀だ!」と思えてすごくうれしい気持ちになりますね。


内川選手がきっかけでサクラナイツのことも応援するようになってからは、Mリーグをより楽しめるようになりました。

Mリーグは各チームが約100試合対局するレギュラーシーズンがあり、そこからポイント上位のチームがセミファイナル、ファイナルへと勝ち上がっていきます。なのでその日の1試合に勝つことだけが目的ではなく、トータルで成績をプラスにしていくという目標があるんですよね。

それに、プロの麻雀大会やリーグ戦はほとんど個人戦なのですが、Mリーグは団体競技なので、チームを意識した独特の選択があるのも面白いポイントになっています。

というのも、麻雀は運が大きく絡む競技なので、1着を諦めざるをえない場面も多いんです。そんなときにもチームのことを考えてこれ以上ポイントを失わないように最善を尽くしたり、あるいは逆転の可能性を最後まで模索し続ける姿をMリーグでは頻繁に見ることができます。

レギュラーシーズンの終盤やファイナルになると、「こっちのチームには勝たれてもいいけど、絶対にこのチームよりは上の着順じゃないといけない」みたいな場面に直面します。

その条件に合わせて、「特定の選手にだけは絶対に鳴かせない」とか、「自分の順位が下がってでもいいからターゲットの選手にアガらせない」といった、複雑な頭脳戦が繰り広げられるのも面白い部分です。

僕はサクラナイツファンなのに「ここで負けたら敗退してしまうから、この一局だけは『セガサミーフェニックス』頑張れ!」とほかのチームに感情移入してしまうこともあります。

それから、Mリーグは実況と解説のペアによって放送の雰囲気が違うのも面白さのひとつかもしれません。

個人的に好きな組み合わせは、実況・松嶋桃さんと解説・藤崎さん(藤崎智[さとし]プロ。21年まで「KONAMI麻雀格闘(ファイト)倶楽部」に所属)ですかね。藤崎さんが静かなトーンでボケて、松嶋さんがそれを軽妙にさばいていく感じがとても好きです。

実況・日吉辰哉プロ、解説・土田浩翔プロの組み合わせもケンカ漫談のようなやりとりが面白いので、初めてMリーグを見る方も楽しめるはずです。 

●虫眼鏡 MUSHIMEGANE 
1992年生まれ、愛知県出身。愛知県岡崎市を拠点に活動する6人組動画クリエーター「東海オンエア」のメンバー

取材・文/伊藤将史

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