【写真】毎話名言の宝庫だった『海のはじまり』“父”になっていく夏(目黒蓮)の姿
本作は、脚本・生方美久、演出・風間太樹、プロデューサー・村瀬健の『silent』(フジテレビ系)チームが再集結した完全オリジナル作品。人と人との間に生まれる愛と、家族の物語を丁寧に描く。
■第1話「夏くんのパパいつはじまるの?」
夏(目黒)と海(泉谷)の出会いが描かれた第1話。夏は、大学時代のかつての恋人・水季(古川琴音)の葬儀で6歳の女の子・海と出会う。そこで水季の母・朱音(大竹しのぶ)から、海は夏の娘だと知らされた。水季は夏に黙って海を出産していた。
水季の葬儀の数日後、海は突然夏のアパートにやってくる。2人はお互いに水季の動画を見せ合った。動画はもう終わりだという夏に、海は「ママ終わったの?」と質問。夏は「死んじゃったんだよ」と答え、「死んだらどうなるかはわかんないけど、水季、お母さんじゃなくなるわけじゃないから、終わったんじゃないよ」と伝えた。すると海は「夏くんは? 夏くん、海のパパでしょ? 夏くんのパパ、いつはじまるの?」と尋ねるのだった。海から出た直球のせりふに、視聴者からは「刺さる」「破壊力でかすぎ」などの反響が集まっていた。
■第4話「知らないことって、知ろうとするしかないのよ」
第4話では、1週間の夏休みが取れたので海と出かけたいと言う夏に、水季の母・朱音(大竹)が「じゃあ、その1週間、ここに住んだら?」と南雲家に住むことを提案。朱音が「2人きりになるのが不安なんでしょ?」と尋ねると、夏は「生活のイメージが全然できなくて…」と自信なさげに答えた。
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物語後半では、親子の在り方に切り込むセリフや切ない恋のセリフも
■第7話「子どもを愛せない母親なんていっぱいいるのに、“母の性”って、それが無償の愛って…」
第7話では、水季と津野(池松壮亮)の過去が描かれた。津野は、水季が夏と別れたあとに働いていた図書館の同僚で、仕事面だけでなく、さまざまな場面で育児や生活についても母娘2人を支えてきた。
水季の墓参りの帰り道、津野と弥生(有村架純)はなりゆきで2人で話すことに。その中で、弥生は「父性ってあまり使わないけど母性ってみんな気軽に使いますよね。無償の愛みたいな。そんな母親ばっかりじゃないのに」と言い放つ。弥生のその言葉で、津野は昔に水季とした会話を思い出していた。
津野が「母性」という言葉を口にすると、水季は「なんですか? 母性って。無償の愛とかですか?」と質問。津野が「うん。言葉にするなら」とうなずくと、水季は納得できないように「子どもを愛せない母親なんていっぱいいるのに、“母の性”って、それが無償の愛って…」口にしていた。
弥生と水季に似ている部分があると感じた津野は、弥生に「真逆の人選んでるのなんか腹立ってたんですけど、ちょっと似てるんですね。それはそれで腹立ちますね」と告げた。
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第8話では、夏と弥生の別れが描かれた。弥生は、だんだんと夏、弥生、海の3人でいることが辛くなったと打ち明け「3人でいたいって言ってくれてうれしいんだけど、うれしいのに、やっぱり私は月岡くんと2人でいたかった」と胸の内を告白。そして「海ちゃんのお母さんにはならない。月岡くんとは別れたい」と決心を伝えた。
夏は弥生を送ると言い「今日まではいい? 駅送ったら、それで終わりにするから」と弥生の手を取った。手をつなぎながら駅のホームで何気ない話をして笑う2人。弥生がふとスマホを見ると、0時を過ぎていた。弥生は「あ。もう今日終わってた」と口にしつつも「終電あるうちは今日だよね」とつぶやいた。夏は「うん。今日の終電だから」とうなずき、弥生は「じゃあまだ今日だ。まだ今日」とつぶやいた。
その後、弥生は夏にエールを送り、電車に乗る。電車が発車すると、弥生は電車の中で涙を流し、ホームに残った夏も声を上げて泣くのだった。
弥生の「終電あるうちは今日だよね」という言葉に、視聴者からは「涙が止まらなくなった」「辛すぎる」「好き同士の会話すぎて辛い」などの反響が集まった。
■第10話「自覚とか、責任とか、そんなんで子ども育たないよ」
第10話では、海と2人で暮らすことを決めた夏が、会社の先輩の藤井(中島歩)に相談する場面が描かれた。夏は藤井に、娘がいること、娘と2人で暮らすことを決めた、これからは子どものことだけ考えると伝える。藤井は、自分の妻が怪我で入院した際、子どもにご飯を食べさせ寝かしつけるだけで一苦労だった経験談を語る。
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藤井は「収入、減らない保証あるの?」と続け「自覚とか、責任とか、そんなんで子ども育たないよ」と考えを口にするのだった。
ドラマ『海のはじまり』最終回は、フジテレビ系にて9月23日21時放送。