鈴木京香、『グランメゾン・パリ』サン・セバスティアン国際映画祭に参加 “美食の街”観客も拍手かっさい

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2024年09月25日 12:01  ORICON NEWS

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映画『グランメゾン・パリ』サン・セバスティアン国際映画祭に参加 (c)2024映画『グランメゾン・パリ』製作委員会
 歌手で俳優の木村拓哉が主演する映画『グランメゾン・パリ』(今冬公開)が第72回サン・セバスティアン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門に招待され、9月24日(現地時間)に世界最速となるスクリーニングを実施した。同映画祭に初参加となる俳優の鈴木京香も現地へ駆けつけた。

【動画】木村拓哉“尾花”らがパリを舞台に三ツ星に挑む『グランメゾン・パリ』予告

 1953年から続いているスペイン最大の国際映画祭で、ヨーロッパにおいて、カンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭・ヴェネツィア国際映画祭に次いで位置付けされている。毎年多くの映画監督や著名人がゲストとして訪れるなど、国内外のメディアからの注目度も高いことから、海外映画ファンの獲得や国際展開を考える上で重要とされ、約200を超える作品が上映されるほか、毎年サン・セバスティアンの人口と同じ約20万人が訪れる。

 そんな同映画祭にて『グランメゾン・パリ』が、キュリナリー・シネマ部門に正式選出。“美食の街”としても有名なサン・セバスティアン。そんな美食と映画を結び付け、教育・科学・農業の分野で食品に関連するさまざまな活動を展開することを目的として開催されるキュリナリー・シネマ部門は、第57回から新設された。

 バスク・キュリナリーセンターという、スペインのバスク地方にある世界トップレベルの料理大学と共同で開催され、映画関係者だけでなく、世界中の美食家からも注目を集める、まさに“美食の街”サン・セバスティアン国際映画祭ならではの部門となっている。

 この日、まず行われたスクリーニングでは、サン・セバスティアンで愛される老舗の映画館Cines Principe(シネ・プリンシぺ)に集まった観客の前で、鈴木と伊與田英徳プロデューサー、そして、アカデミー賞で9部門を受賞したベルナルド・ベルトルッチ監督の『ラストエンペラー』を手がけ、大島渚や北野武、三池崇史といった日本人監督とも関係が深いジェレミー・トーマス氏による作品のプレゼンテーションを実施。

 冒頭に鈴木が「Kaixo!Ni Kyoka Suzuki naiz.(こんにちは!鈴木京香です)」と現地のバスク語であいさつを行うと、会場から思わず歓声が…。さらに鈴木が、この場に来られなかった木村の手紙を代読すると感嘆の声があがり、「いい映画を観ている時間と食事を楽しんでいる時間には共通点があると思っています。笑顔と喜びと新しい感動をくれることです。丹精込めて料理した映画が、皆さんのお口に合うことを願っています」と鈴木が話すと、会場からも「Si!(はい!)」の声が返ってくるなど、“美食の街”と“映画”の親和性を感じた時間となった。

 その後スタートした上映では、所々で笑いも起こるなど、会場中がスクリーンにくぎ付けになり、夢中になって映画を楽しみ、本編終了後には割れんばかりの拍手が会場を包み込んだ。帰り際、周りの観客から次々に感想を伝えられた鈴木は、終始嬉しそうに笑顔で対応し、会場をあとにした。

 その後鈴木は、バスク・キュリナリーセンターへ移動し、キュリナリー・シネマ部門ならではのディナーにも参加。自身も料理が大好きと語る鈴木は、同席したゲストとも会話を楽しみながら、出される料理一品一品を丁寧に味わった。その後行われたQ&Aでは、MCによる代表質問で「この役を演じて大変だったことは?」と聞かれた鈴木が「尾花夏樹というシェフを観客の皆さんと同じ気持ちで見守るような役だったので、シェフのことを尊敬して補佐するという気持ちが一番大事だと思っていました。テレビドラマから続くキャスト・スタッフのチームワークもあったので尾花シェフのもとで一生懸命自分たちの腕を磨くことができました」と話し、本人からも役柄からも伝わる料理を愛する姿勢に、ディナー参加者も深く感銘を受けた様子だった。

 最後にディナーに参加した一般客から「僕は何年も前から、このキュリナリー・シネマ部門に観客として参加しているけれど、今までにこの部門で観た映画の中でも最高だったと思います」という発言が出た際には、鈴木も言葉を噛み締めるように何度もうなずき、現地の映画ファンと喜びを分かち合った。

 さらに、今回初めてサン・セバスティアンを訪れた鈴木は、スクリーニングの前にサン・セバスティアン内の名所で撮影を敢行。まず100店以上のバルが立ち並ぶ旧市街へ。平方メートルあたりのミシュランの星の数が世界で一番多い街として有名なサン・セバスティアンらしく、道の両脇にバルが並び、昼間からお酒を楽しむ人でにぎわっている通りを、鈴木も興味深そうに散策した。

 さらにその中の一つの店舗では実際に、スペイン・バスク地方ならではのお酒・チャコリ(微発泡ワイン)を片手に、ピンチョス(スライスしたバケットに具をのせたおつまみ)に舌鼓を打ち、サン・セバスティアンの醍醐味であるバル料理を満喫。その後は、山の上に立つミラマール宮殿へ。ここからはサン・セバスティアンを代表する名所のラ・コンチャ海岸を見下ろすことができ、眼下に広がる青い海と青い空のコントラストに鈴木も「はじめて訪れましたが、お祭りのような感じで街全体に活気があって楽しいです。こんな風光明媚な場所で、映画『グランメゾン・パリ』を皆さんにお披露目できるのが本当に嬉しいです!」とうれしさをにじませた。

 映画祭前にサン・セバスティアンの魅力を満喫した鈴木は、いよいよ熱気あふれる会場近くへ。会場近くに敷かれたレッドカーペットでも記念撮影を行い、映画祭を楽しみに集まった多くの人たちの賑わいを肌で感じた。

■木村拓哉メッセージ

世界的なパンデミックの中、飲食業界の方々が踏ん張って乗り越えたことに対するリスペクトを。
そして、作品の中に生きるキャラクターを通して夢をあきらめないプライド、愛する仲間がいる幸せ、それを味わっていただけたら幸いです。

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