菊地凛子「日本を代表する映画祭の大役なんて私に…」東京国際映画祭のナビゲーター就任

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2024年09月25日 14:54  日刊スポーツ

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第37回東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見にフェスティバル・ナビゲーターとして登壇した菊地凛子(撮影・村上幸将)

第37回東京国際映画祭(10月28日から11月6日まで開催)ラインアップ発表記者会見が25日、都内で開かれた。フェスティバル・ナビゲーターに就任した、菊地凛子(43)が登壇し「このような大作を授かりました。微力ながら貢献したい。映画と一緒に育ってきましたので、日本を代表する映画祭の大役なんて私に務まるのかと思った。そういう意味では光栄です」と感慨を口にした。


菊地は、06年の米映画「BABEL」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)でアカデミー助演女優賞にノミネートされ一躍、脚光を浴びた。その後も、10年「ノルウェイの森」(トラン・アン・ユン監督)、13年の米映画「パシフィック・リム」(ギエルモ・デル・トロ監督)、15年のスペイン・フランス・ブルガリア合作映画「Endless Night」(イザベル・コイシェ監督)など、海外の監督の作品にも多数出演。23年には「658km、陽子の旅」(熊切和嘉監督)で中国・上海国際映画祭最優秀女優賞を受賞。映画祭側は「映画のフィールドで活躍をされてきた、まさに映画女優と呼ぶにふさわしい存在」と起用理由を説明している。


菊地は、東京国際映画祭の印象を聞かれ「街の中にカーペットがあり、すばらしい監督、俳優陣が歩く印象が強い。東京という、ユニークな街で行われるのも印象にある」と評した。世界的に活躍する俳優の立場から、国際映画祭の意義について聞かれると「いろいろな作品で映画祭に参加する時は、信頼したスタッフと作った作品で立つ…何とも言えない。一緒に手をつないで届ける意味では、映画祭には大切な役割がある」と答えた。


コンペティション部門審査員長は、香港の俳優トニー・レオン(62)が務める。レオン含め、海外の映画人との交流も国際映画祭の魅力では? と聞かれると「映画という会話を持って映画を語るのは、宝物のような瞬間。映画祭は大切。トニー・レオンさんは気さくな方。映画でつながれる…それだけでいろいろな世界の人と、映画という共通言語をもってつながることができるのは素晴らしいこと」と笑みを浮かべた。その上で「映画を見て育ってきて、映画の中で学んできて、主人公と同じように傷ついて…映画館を出たら頑張ろう、その世界を一緒に旅することで、その人の人生を持って帰られるような気がする。自分は映画でいろいろなことを学び、出演することで返せている気がする。とても大切な宝物」と映画への愛を熱く語った。


東京国際映画祭は、前回の第36回から映画祭の「顔」として俳優を起用してきたフェスティバル・アンバサダーをナビゲーターと改め、安藤桃子監督(42)を起用し、父の奥田瑛二(74)とのツーショットでのポスターを作成、掲出した。、生誕120年を迎えた小津安二郎監督の特集を組んだことを受けて、同監督の代表作の1つである1953年(昭28)の「東京物語」にオマージュをささげるようなイメージで、東京駅近くのKITTE丸の内の屋上庭園で「東京物語」の劇中で義理の親子を演じた笠智衆さんと原節子さんのように、奥田と安藤監督の親子を撮り下ろした。


それから1年を経て、東京国際映画祭の「顔」たるフェスティバル・アンバサダーには俳優が戻った。また21、22年と2年連続でフェスティバル・アンバサダーを務めてきた、橋本愛(28)がコンペティション部門の審査員を務める。

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